今日は一日 小糠雨が降り続いた。
雪はまだ降って来ず
車のスタッドレスタイヤが
泣いているのか 喜んでいるのか。
例年なら
黄色と赤のスノーダンプで
積もった雪を谷に捨てるのに
汗をかいている頃だ。
雪がないと楽だと
会う人は皆そう言うが
その言葉の後に必ず
夏の台風が心配だと付け加える。
杉の葉っぱが鉄錆色に変わり始めた。
もうすぐ その茶色の花粉が
大気を曇らす程に飛ぶはず。
自然の行いの前に
非力な人間は
ただ それを見つめる事しか出来ない。