2018-01-01から1年間の記事一覧

今日の一日(午前6時半から午後6時まで)

図書館のパーキングにて 夏から秋にかけて バタバタ ジタバタの日が続き 気がつけば10月も半ばが過ぎた。 夜明けが遅くなり 窓の外の白い朝もやを見ながら バターと紅色のすももジャムを塗った パンをかじる。 10時頃 郵便配達の車が止まり ポストに友達…

琵琶湖の内湖 乙女が池

琵琶湖 乙女が池周辺 用事で近くまで来た。 帰りがけにちょっと寄る。 私の住んでいる市の 昔から変わっていないであろう 大きな内湖へ。 乙女が池を巡る細い道と木の遊歩道に コツコツと響く靴の音。 その音に驚いて一羽の鴨が バタバタと大きな羽音をたて…

ぽーっと白い煙の「爆弾キノコ」

爆弾キノコ 「ハイホー ハイホー♬」 楽しそうに歌いながら 小人達が白雪姫の待つ小屋に帰って来る。 そんな情景にぴったり。 でも名前は物騒だ。 「爆弾キノコ」と言います。 林の中。 薄い茶色の丸い形 真ん中におちょぼ口。 地味な地味なキノコ。 風船状の…

花梨(カリン)

花梨(カリン) 花梨と書いてカリン。 同種ではないが西洋花梨はマルメロ ポルトガル語だ。 目で見る「花梨」という字の美しさ。 音で聞く「カリン」「マルメロ」の響きの心地よさ。 熟すと静かな黄に色づく。 小柄な90才の女性が レジ袋いっぱいのカリン…

朝にはライトダウンをはおった

ハロウィンは10月の終わりの日。 霜が降りる頃。 クリスマスよりも 子供に人気のハロウィン。 子供英語教室を経営する友達は 飾り付けやプレゼントの用意やら 忙しくて仕方がない。 私の小屋の中。 テーブルの上に 木の鉢に盛られたみかんが山盛り。 空気…

絵本「シルクロードのあかい空」

夫はおもしろい絵本を見つけるのが上手い。 図書館に本を返却に言った時 新刊の棚に並んでいた絵本。 「シルクロードのあかい空」を借りて来た。 若い昆虫学者が中国・新彊ウイグル自治区の 広大な自然の中を旅した。 珍しい生き物、堅実な生活、古代への想…

終日の雨

強い風や雨に叩かれても 頭を下げて 通り過ぎるのを待つだけ。 そんな気位の高い花は秋明菊。 うちに来る人は皆 群れて咲く花を手にとり 「綺麗だねぇ」 太陽が一日顔を出さず 鳥の声を聞いたかな? 雨が終日しとしとと降る今日 甘いビスケットを食べながら …

山の中の小さな動物達

どんなに細い木でも 伐って倒れる時の地響きの音で 山の仕事がどんなに危険かが分かる。 楽しみの山登りと 仕事の山登りは全くの別物だが いい空気を吸い 鳥達が林の中を飛び交ったり 小さな動物達と出会ったりする そんな幸せな瞬間は同じだ。 琵琶湖を見下…

葉書を出そう

陶板に描いた絵を写真に撮り それを 50枚の葉書にプリントした。 写真で光った部分が 青い色に印刷された。 本当は濃い茶色なのだ。 機械は融通が利かない。 青だと認識すれば 青に印刷してしまう。 色は現物とは違ってしまったが 素朴ないい感じの葉書に…

さつま芋の蔓を炊きながら

午後3時 太陽の光に 雨がきらきらしながら降っていた。 そして 午後3時に雨が止んだ。 青い空に雲が西から東へ。 走る様に流れていく。 強い風も5時には収まった。 今回は日本海へと抜けた台風だった。 落ち着かない夕方までの時間を 昨日皮をむいたさつ…

台風とさつま芋の蔓

夕方 薄暗くなった頃から 風が強くなった。 小屋の中で 樹々がうねっている様を感じる。 嫌な気分だ。 トミコさんから貰った さつま芋の蔓の皮を剥いた。 こんな作業をする時 私はいつも無駄な時間を 費やしている様に感じる。 「他にやる事がいっぱいあるの…

キムチと白磁の器

唐辛子の朱色が嫌だった。 只それだけの理由。 そんな私が 友達がお土産にくれた 大阪鶴橋のキムチを食べた時 発酵した漬物の美味しさに気づいた。 今日は週に一度の大津瀬田行き。 帰り道にFoleoのコリアンレストランで キムチを買った。 白菜、大根、キュ…

「ああ 疲れた」

栗の木 軽トラ荷台 90才代の姉妹に会い そして 車で家まで送った。 トミコさんから 「さつま芋と蔓を取りに来て」 と 電話を貰う。 薄暗くなる頃に帰宅すると チャックの小屋に滞在中の 21才のフランス人の女の子が来て クレープを焼いてくれた。 そして…

80年の栗の木

うちの小屋の前の県道を ずっと奥に。 そこに「玉子屋のケンジさん」の家がある。 そのケンジさんの土地の 栗の木を貰い行った。 ストーブの薪用だ。 クネクネと曲がる山道を 車で15分か20分程。 道の両側に杉の人工林が連なる。 21号台風で倒れた大量…

茗荷ご飯

21号台風からまだ一ヶ月も経っていない。 なのに24号はこちらに向けて 真っすぐにやって来るではないか。 インターネットで 台風の進路を見すぎて目が疲れた。 カップ麺、缶詰を用意し バスタブ、バケツに水をはり ペットボトルに水を詰めた。 発動機は…

奈良 高畑(たかばたけ)

志賀直哉邸 奈良に居を構え 奈良の自然や街を撮り続けた入江泰吉の 質素だが趣きのある旧邸を後に 奈良市の東部に位置する高畑に向かった。 高畑、奈良市街の東に位置する 静かな静かな所だ。 そこには 志賀直哉が10年住み 「暗夜行路」を書き上げた家があ…

ストーブに薪をくべる

龍谷大学瀬田キャンパス 山の中から琵琶湖南端の瀬田へ。 久しぶりに会う馴染みの顔々 お互い元気でなによりだ。 行き帰りに眺める琵琶湖は深い青。 湖岸に並ぶメタセコイアは 濃い緑からわずかに茶色に変わった。 稲田の黄金色は刈られ その後をカラスがつ…

日本の魚醤 奥能登の「いしり」

ベトナムではニョクマム タイではナンプラー 日本でもショッツルとかイシル。 魚と塩で作る発酵食品の魚醤油。 能登の「いしり」魚醤油はいかと塩で作られる。 その「いしり」を友達から貰った。 初体験の調味料 おそるおそる使ってみた。 肉じゃがといきた…

大暴れの今年の夏

午前7時 今夏の自然の暴れっぷりは まるで酒呑童子の様だと思った。 実によく暴れてくれたものだ。 夏の終わりも突然で 気がつけば 小屋の中でコオロギが 激しく鳴いているではないか。 ススキも赤銅色の穂に 夜露の雫をつけて揺れている。 咲き誇ったゲン…

見上げた月はぼんやりと

中秋の名月 中秋の名月の次の日が満月 と、今日知った。 夜の9時半に見上げた月は 雲の後ろでぼんやりと。 地球の暗闇を まんべんなく 差別なく 誰にも彼にも 鹿にも狐にも 明るい光で照らしておくれ。

日々の暮らしは日常に

京都岩倉から比叡山を望む 9日間、京都へ「通勤」していたのに 夫の家のお墓参りに行く事が出来なかった。 比叡山を望む墓は 私が通った岩倉から そんなに遠くない所にある。 お墓に花を供えるだけの事なのに 行けば気分がスッキリし 行かなければ何故か心…

「餃子食べる?」(2)

「餃子食べる?」女史の名前が見えないとはいえ そしていくら私がその話に衝撃を受けたとはいえ 何人かの人に向かってビックリ話を書いたのは 自分自身に後味の悪さがあった。 しかし その後味の悪さを幾らかだが緩和する事があった。 私が今日まで通ってい…

「餃子食べる?」

「餃子食べる?」 と知人から電話がかかって来た。 貰いに行くと 「じゃあ 1900円」と請求された。 「遅いから泊まって行きなさいよ」 と 知人に親切に言われたので泊めてもらった。 朝 礼を言って去ろうとすると 「じゃあ 3500円」と請求された。 …

すだちのお裾分け

知人の庭には すだちの木がある。 そこで採れたと6個の実を持って来た。 三人で分けて2個づつの小さな実。 深い緑の固い実は いかにも倭国の、大和の 日本の風土に育った姿だ。 ここで秋刀魚の登場と願いたい。 じゅうじゅうと音をたて 煙と滴り落ちる油と…

満身創痍の倉

400年前か 500年前か 私の住んでいる集落に 一番最初に住み着いた家族。 侍と言われるこの家の先祖は 山奥を拓き 家を建て 畑や 田を作り 炭を焼いた。 今は誰も住んでいないこの家。 台風で この家の窓と雨戸が飛び 小屋も崩壊し 倉の壁が以前にも増…

停電の日に読んだ本

21号台風の六日間の停電で 私は一冊の小説を読んだ。 一ヶ月程前に 東山彰良(ひがしやまあきら)という 初めて聞く名前の小説家が NHKFM「ラジオ深夜便」に登場した。 その時に紹介されたのが「流(りゅう)」 直木賞受賞作。 東山彰良のインタビューの話…

停電の日のパンケーキ

電気が止まると何も出来ない。 当たり前の事だが 今回の台風で改めて思った。 ホームベーカリーや電気オーブンで パンも焼けない。 そこで簡単に出来る 「パンケーキでも焼こうか」 薄力粉、ミルク、ベーキングパウダー 玉子、少しの砂糖。 全ていい加減にボ…

台風が過ぎて

21号台風が近畿を真っすぐ北に通り過ぎ 私の住む滋賀県も風速39メートルを記録した。 電線が山や道路脇の杉林の間を通っている。 台風でなぎ倒された杉の木々に電線は断ち切られて 停電は六日間続き、電話、携帯は9日間使えず テレビ、インターネットは…

不安な日々

3日 午前7時 日常的になった災害ニュース。 うちも台風で何回か被害にあった。 ニュースを見たり聞いたりする事で 不安になる日々だ。 今も21号台風が 刻々とこちらに向かっている。 今日は一日何も手に付かず 雨や風に叩かれる小さな小屋の中で 不安な…

大きな栗の木

栗の木 私の住んでいる山の村には あちらこちらに 大きな栗の木がある。 足元を気をつけながら 山の中を歩いている時 道に沢山転がっている いが栗に出会う。 見上げると大きな栗の木が 枝を広げている。 私達が栗を思い浮かべる時 それはホクホクとした焼き…