午前7時
今夏の自然の暴れっぷりは
まるで酒呑童子の様だと思った。
実によく暴れてくれたものだ。
夏の終わりも突然で
気がつけば
小屋の中でコオロギが
激しく鳴いているではないか。
ススキも赤銅色の穂に
夜露の雫をつけて揺れている。
咲き誇ったゲンノショウコの
可愛い白やピンクの花も
もう種の莢を付けている。
そして
山の後ろから顔を出す太陽が
南に南に移って行く。
朝や夕の冷たい空気に
私はTシャツの上に長袖を
その上にウィンドブレーカーを
一枚ずつ重ねては震えている。