よその家を訪ねる時は 手ぶらで行ってはいけない

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 アラムの手土産

 

チャックの畑のボランティア。

オラムが金曜日にここを離れると

夕方に言いに来た。

 

そんなに長い期間ではなかったが

よくやって来た。

 

スイス人のカミル

ポーランド人のジャガッシュ

思い出すお喋りなイスラエル人。

 

「じゃあ 晩御飯でも一緒に」

手元にある野菜(ナス ピーマン 南瓜 ミョウガ。 タマネギと人参とミントのかき揚げ)そして チキン等で山盛りの天ぷら。

胡瓜と茗荷とネギのサラダ。

少し前に友達が持って来てくれた羊羹をデザートに。

発酵した種をくるりと形作り焼いたパン。

変なメニューだが 

有り合わせの材料なのでこんなものだ。

 

夕方 6時半

すっきりと着替え

「よその家を訪ねる時は

手ぶらで行ってはいけないと母に教わった」

と 数種類の野菜を抱えていた。

 

仕事はシェフのイスラエル人が

行儀よく パクパクと食べる

私の作った有り合わせ。

 

同じボランティアのメリッサ。

京都に行きバスに乗り遅れたと

ホテルに泊まり

プリンセスの様な夜を過ごしているだろう

と アラムが笑う。

 

山の中の小さな小屋で

色々な国の若者に出会う。

皆 それぞれが

自立し 知的で 逞しい。

 

別れ際に私がいつも言うのは

「元気でね そして安全な旅を」