山椒の花と若葉
「あのな、わしは何もする事がないから、サンショの花と葉っぱを摘んでこんなもんを作ったんや。
よかったら食べてくれるか?。いらんかったら捨ててくれ」
と、集落の88歳の男性が、大きなタッパーにたっぷりの佃煮を詰めて下さった。
おじいさんの料理だからと侮ってはいけない。
この集落で有名な料理上手なのだ。
「去年もいただきましたよ。おいしかった〜。ご飯が進みます」と私。
小さな山椒の花と若葉。
それを一つ一つ、一枚一枚摘んで
醤油と砂糖と酒で炊いて煮詰めた力作。
食べ過ぎると口の中がハーハーするが
炊きたてご飯の上にのせ
昼も夜もご飯のお供。
おいしい、おいしい。