永い眠りから覚めた壷

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村の民話集にも載っている壷。

1人ではとても持てない大きな壷。

 

明治2年、今はない川向こうの尼寺跡から見つかった。

中に溢れる程の古銭を抱いて。

 

ここに酒や醤油、味噌を保存していたのだろう。

土から産まれ、火で焼かれ、酒や味噌を守り,元気一杯働いていた壷。

 

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永い眠りから覚め,今は大きな家の床の間で居心地良さそうに座っている。

昔の様に働きはしないけど、私に褒められて照れた様に笑っている壷。

 

     「こんにちわ」