2015-08-01から1ヶ月間の記事一覧
この川の流れに入って歩いたら どんなに気持ちがいいだろうと思ったものだ。 それから2週間、たった2週間で 川縁にサルスベリが咲き 葦の葉の色も艶が消えた。 水はより透明に変わったのか? 八月の終わりだ。
屋根と電信柱の間に見える 夕焼け空。 旅をする 流れる茜雲達。 「さようなら」
ウィークデイでお客さんが少ないせいか、職人さんは仕事をしていない。 でも、この鍛冶屋さんだけは忙しくしていた。 ホミという鉄製の鋤を買った。 手作りの頑丈で無骨な農具。 ¥400也。 家具屋さん。 普段は家具の修理をしている。 カゴ屋さんがカゴを…
薬屋の屋根の下の、薬草を入れた袋。 乾燥の為に吊るされた薬草。 ホウズキ、鶏頭、柿、唐辛子、ヒョウタン、トウモロコシ、粟 赤土の壁、白い韓紙の扉、茶色の木の梁、ざる・・・ 懐かしさを呼び起こす天然の物達。
ソウルから電車とバスを乗り継いで行く「民俗村」 李朝時代の建物や、職人達の仕事場、商家等。 周りの山や自然を取り込んで作られた、興味深い「テーマパーク」だ。 非常に良く出来ていると思う。 時代劇の撮影の場所でもある。 今日は陶器を作る「陶房」を…
「ねえ、ねえ、僕を忘れてはいませんか?」 と、声をかけてきた白い花。 白いのはオトコエシ。 黄色いのはオミナエシ。 台風の強い風と雨に打たれて 折れたんじゃないか? 気がかりだ。
ハルジオンが 旅立ちの準備をしている時 ピンクと白の フウロソウがやって来た。 何の前触れもなしに。 「おっと、踏みそうになったよ」 ゲンノショウコなんて いかにもお腹の薬の名前。 私はやっぱりフウロソウと呼ぼう。 もうすぐ あっちにも、こっちにも …
夏の始まりから がんばって咲いていたよね。 風に吹かれて折れそうになったり やさしい雨に濡れたり。 光っていた緑の葉はベージュに変わり、 花びらは知らない間に散って行く。 秋に向かって身づくろいする そんな感じも好きだよ、 ハルジオン。
水色の空に 流れる白い雲 ひとはけの茜雲 夢を運ぶ飛行機雲 飛んで行く鴨が2羽。 そして 今日 午後6時。 銀の器に ぽっこりと盛られた バニラアイスみたいな月。 明るい空は 曇天の日常さえも 空色に変える。
午後6時。 鮎釣りの人も帰って行った。 野の花の綿毛が ふわふわ、ふわふわ 風に流されている。 空気は湿っぽく 遠くにポッと光る車のライトも 潤んで見える。 さてっと、質素な晩ご飯でも作ろう。
イエロースクァッシュ (Yellow Squash) アメリカの野菜。 色も形もかわいい。 味は淡白で、生でも、炊いても、炒めても。 アメリカでは小麦粉をつけて油で揚げるらしい。 塩と胡椒をパラパラ。 ちょっとオイリーだ。 さっと炒めたり フレンチドレッシングで…
あちらこちら 蜜を求めて飛び回った。 黄色の花粉を一杯つけた ベッドかソファか。 ちょっと、ひと休み。
(Google画像:グレン・グールド) 着慣れたウールのコート 外出時に無意識に手が伸びるハンチングと手袋。 今日はこれを着ようとか、靴はこっちだとか考えない。 だのに、かっこいい。 あの「グールドのバッハ」を築き上げたグレン・グールドだからかっこい…
みんな、もう、旅立ったんだよ。 のんびり、ゆっくり 遅れてやって来た。 淡い、夜明けの様な色をした ビオレが一つ。
8月16日。 それぞれの家で、河原に河原の石で仏様を作り、 お供えを並べ、花を並べ ご先祖様が帰る準備をする。 何時から続いているのか。 京都では五山に火を焚き、 この村では河原仏を作る。 手のひらに乗る位のご先祖様が いそいそと楽しげに帰って行…
枯れ草の際から すっと立っていた涼しげな野草。 「君はもしかして、ウラシマソウ?」 「初めまして」
(大原 紫蘇畑) 夏の太陽に灼かれたお墓に、水をかけ、涼しげな花を供えに京都に行った。 途中に大原を通る。 「里の駅」で薄紫のしおんの花を沢山買った。 目の前に紫蘇の畑が広がる。 大原は紫蘇をたっぷり使った柴漬けの里なのだ。 お墓を洗い、水をたっ…
猛暑の中、大阪の本町に10日間通った。 目の前にあるオリックスビルは、屋上が展望台になっている。 「大阪平野も大阪湾もずーっと見える」と展望台からの眺めを友達は話してくれた。 「いいなぁ」 この暑さでしおれた草の様な私は、ビルを下から仰ぎ見な…
(Google画像:大徳寺高桐院の茶室) 私は千利休に「初代ミニマリスト」という称号を捧げたい。 利休が作り上げた茶室は、あらゆる無駄を削ぎ落とした究極の空間だ。 何もない空間だからこそ、外から畳に射し込む柔らかい光でさえ、意味を持つ様に感じる。 …
日干しレンガで箱の様な家を組み立て、その上に桃灰色の土を塗る。 暖かみがあって、シンプルな家。 アメリカ ニューメキシコ州サンタフェ。 ヒスパニック、ネイティブアメリカン、アングロサクソンが混ざり合い、独特の文化が生まれたアメリカ最古の町。 1…
私が愛読しているブログの中に、「ミニマリスト」をテーマに書いている方が数人おられる。 猛暑の最中、スッキリと何もない部屋で大の字になったらどんなに気持ちがいいだろうと思う。 (Google画像:シェーカー教徒の部屋) シェーカー教より、家具や衣服、…
友達の庭から、引っこ抜いて来た二株のソープワート。 数年経って、迷惑な程に茂っている。 名前の通り水の中で揉むと泡が出て、石けんの代用品になる。 試した事はまだない。 鹿に食べられて丸裸になっても、又、芽が出て、葉が出て、ピンクのかわいい花ま…
奥さんが亡くなられると、ご主人が漬ける。 塩と発酵する時間だけで作る、村の「正統派柴漬け」 茄子、茗荷、そうめんカボチャ、紫蘇の葉。 材料はこれだけ。 樽の上に重い石を乗せて発酵を待つ。 ちょっとしたお手伝いをしたり、 樽から出している所に運良…
運がよければ、酒屋さんの店先に並んだ蜂蜜を買う事が出来る。 自家用の蜂蜜が思いの外沢山採れた時に、数本店頭で売られる100%純粋の蜂蜜。 蓋物に移し替え、毎朝のパンにたっぷりとつけて食べる。 濃厚な蜂蜜。 家の裏、林の中、道の側、あらゆる所に…
何故か懐かしい、夏の日の空。 日に焼ける事も気にせず 帽子も被らず 赤銅色になるまで走り回った日々。 父と行った海。 熱い焼けた砂浜を 「アッチッチ」と飛び跳ねながら 海まで走った。 そんな時はいつも 今日の様な空が 私の上にあった様な気がする。
村の民話集にも載っている壷。 1人ではとても持てない大きな壷。 明治2年、今はない川向こうの尼寺跡から見つかった。 中に溢れる程の古銭を抱いて。 ここに酒や醤油、味噌を保存していたのだろう。 土から産まれ、火で焼かれ、酒や味噌を守り,元気一杯働…
夏の盛りに 空気が透明なセピア色に感じられる日がある。 「あ・・・もう秋だ」 赤とんぼの群れが飛び始め 栗は純粋な緑色のいがをまとった。 夕立に洗われた緑の葉っぱ。 息を吹き返して 「ほっ!」
鮎釣りの漁師さんが 長い竿から釣り糸を川面にたらして じぃーっと立っている。 こんな時はこちらも思わず そっと道を歩く。 川の水は冷たく 軽やかな音をたてて流れている。 カワガラスが川面すれすれに 真っすぐに飛んで行く。 暑い、暑い、八月の初め。
おうっ、冷たい! 手の先も、足の先も。 この山の中の 冷たい水の溢れる滝が 空気をひんやりさせる。 ほんの少しの「涼」をおすそ分けします。
サンドイッチを作ったので、パンの耳が沢山出来た。 こんな時は”パンプディング”。 たっぷりのミルクに砂糖、玉子、そしてバニラをパッパッ。 パンの耳を一晩浸す。 充分に甘い液を吸い込んで、柔らかくなったパンの耳。 耐熱皿にびっしり詰め込んで、 クラ…