2015-08-13 ミニマリストか「利休の部屋」か 美術・本・映画・音楽 (Google画像:大徳寺高桐院の茶室) 私は千利休に「初代ミニマリスト」という称号を捧げたい。 利休が作り上げた茶室は、あらゆる無駄を削ぎ落とした究極の空間だ。 何もない空間だからこそ、外から畳に射し込む柔らかい光でさえ、意味を持つ様に感じる。 花活けも、茶碗も、捨てられていたものに美を見いだした利休。 シェーカー、アドーブ、茶室。 これらの「ミニマル」な空間に共通する概念は「質素」じゃないだろうか。 華美な物と質素な物。 私はいつも質素な物を選んで生きてきた様に思う。