2017-04-01から1ヶ月間の記事一覧

チャックの畑レポート

29日 雪が まだ残っていた頃。 チャックは友達の助っ人と 雪を掘り起こし 土を耕し種を蒔いた。 腐葉土と 牧場から買った 牛糞を鋤き混んだ 栄養たっぷりの土。 久しぶりに畑を覗いたら 豆は芽を出し 蔓が空に向かって 伸びていた。 白い布で覆われた畝。 …

明るい陽光

午後2時 猛練習のかいがあり ウグイスの鳴き声は おなじみのものになった。 よく響く大きな声で 「ホーホケキョ ケキョ ケキョ」 キセキレイが 警戒の鳴き声を放つ。 ゴイサギが1羽 川から雄々と飛び立つ。 私が好きな カワガラス。 相も変わらずせわしげ…

大阪城公園行き

大阪城ホールから 子供の頃 大阪城が見える所に住んでいた。 家からも 小学校からも見えた。 友達とブラブラと歩いて 遊びに行った事もある。 環状線の電車の窓からは 錆で赤茶けた砲兵工廠の 建物群が見えていた。 何十年振りだろう。 26日に 大阪城公園…

山桜

午前9時 雨の朝 慌ただしく車を出し 細い山道を くねくねと下る。 山桜の淡いピンク 若緑の樹々 赤い芽吹きの葉っぱは すぐに緑に変わるだろう。 朝もやが 山肌を登って行く。 急ぎの私も 思わず車を止める。 「どう見てよ、 たった一週間程のこの姿」 誰彼…

シロモジ(白文字)

シロモジ 数年前 山の中から引き抜いてきた 小さくて細い 木の子供。 「シロモジです」と言ったかどうか。 ちゃんと根付いたが 大きくならない。 やっと芽吹いた 少しの葉っぱは 鹿のおやつになったり。 今年の雪に埋もれて 弓の様にしなった枝。 雪が融けた…

歩く

午後2時 北白川のバックス画材の手提げカバン。 何年経っても型くずれしない タフなこの手提げに カメラを入れて 「サテッ」と出かける。 上を見れば青い空があり 白い雲まで流れている。 下を見れば 小さな花が咲いており 川を見れば 軽やかな音をたてて …

山菜ナムル

椎茸 ハコベ ツクシ 葉わさび 三つ葉 「ライフルマン」が栽培している椎茸 袋にたっぷりと貰った。 星のように小さな白い花のハコベ 一日で盛りが過ぎたかの様なツクシ 花壇に住み着いた葉ワサビ 自生の三つ葉。 三つ葉は玉子に刻んでいれて 綺麗な卵焼きに…

山菜天ぷら

「ヨモギの天ぷらはおいしいな」 心にふっと浮かんだ。 柔らかい新芽のヨモギ 少し長けてきた小さなフキノトウ やっと現れたツクシ 谷に生えるはずの葉ワサビ なぜかうちの花壇に。 そして 小さな短いミント。 お昼ご飯の分だけ摘む。 それぞれが個性的な香…

ミヤマカタバミ

春の始めに 山の林の中や 道の側に咲く。 うちの周りにも あちこちと咲いている。 陰のある場所が好きみたい。 朝は露をつけた 白くて薄い花びらを開き 夕方には閉じる。 ラジオも消し 川の水の音が聞こえる深夜。 「あの花はどうしてるのか?」と 首を傾げ…

二ヶ月ぶりに湖東へ

龍谷大学瀬田キャンパス 二ヶ月ぶりに湖東へ。 車の窓から見える 山の景色。 明るい若緑の樹々 淡いピンクの煙る様な山桜 バニラアイスの様な クリーム色の辛夷(コブシ)。 川は踊る様に 流れ去る。 そして 琵琶湖大橋を渡り 湖岸道路を南へ。 対岸の比叡、…

ヒメエンゴサク(姫延胡索)

「ヒメエンゴサク」と、言うそうだ。 原っぱの縁に 薄紫の花を揺らして 群れて咲いている。 見逃してしまいそうな 小さな花だ。 ヒメエンゴサクは 鎮痛、浄血の漢方薬。 淡い紫の花を愛でながら 根を捜す薬草摘みは 楽しい仕事だったに違いない。 今日は強い…

ヤブツバキ(薮椿)

赤いよだれ掛けの 石の地蔵さんが二つ。 その脇に 何百という紅い花をつける ヤブツバキの木が 枝を張る。 今年一番乗りの 花が咲いた。 黄色のめしべの奥には たっぷりとした 蜜がありそうだね。 ぽとり・・・ と落ちる紅い花。 それも 静かで美しいものだ。

図書館の裏(2)

図書館の裏 こんなに沢山の桜の木があるなんて。 あちらにも こちらにも。 田の脇にも 家の側にも。 霞んだ空と 霞んだ桜並木。 ゆっくりと流れる時間。 「しあわせだよね。 こんな事だけど」 ______________________________…

図書館の裏(1)

午後3時 図書館裏 安曇川の堤に 何キロも続く 桜並木 サクラミチ。 風も吹かず 暖かく 川原の葦に飛び交う 名前も知らない鳥達。 道の駅もある 図書館の裏。 日曜日の今日 沢山の人が 桜の下をゆっくりと 穏やかに歩く。 一年のうち たった一週間程の贅沢。…

夜の原っぱは鹿のもの

うちの側に 広い原っぱがある。 雪が融けて 急に明るい景色に変化した。 去年に枯れた草も 渋い黄金色に見える。 緑の色が 日に日に輝いて 「春になったんだな」 と、心が躍る。 満月の時も 暗闇の時も 夜の原っぱは鹿のもの。 群れて草を食む。 餌付けをし…

文旦の砂糖漬

午後2時頃。 今から遊びに行ってもいいか と言う電話が知人からあった。 普段は 清水寺のすぐ側に住んでいる。 若い頃 私は一時期 清水坂(ちゃわん坂)に住んでいた。 その頃の清水坂はガランとして それは静かなものだった。 今は前が見えない程の観光客…

コナアカミゴケ(粉赤実苔)

コナアカミゴケ(粉赤実苔) ハナゴケ科ハナゴケ属 地衣類。 タイチさんの家。 緑の苔の間に ゴマ粒位の 赤い植物。 それがそんな名前だなんて。 初めて出会った変な奴。 又 顔を近づけて じーっと見つめてしまったよ。 雪が融けた喜びを 小さな体でフルフル…

つくし達は気分よさそうに

日差しが長くなると ちゃんと出て来るもんだ。 茶色の草の中で 見逃してしまいそうな ひっそりとした姿。 たった一週間程の生を 冷たい風や雨の中では 「気の毒だ」 と思うのは私だけ? 尾の長い キセキレイの声を 聴きながら ツクシ達は 気分良さそうにして…

黄連(オウレン)

オウレン 目にする木や草や花は 皆、薬草ではないかと思う程 どれもこれも 何らかの薬効がある。 朝顔や苺までもだ。 そんな中で いかにも薬草らしい名を持つオウレンが 毎年うちの側に咲く。 花は小さく 小指の爪程。 葉は三つ葉の様だ。 刻んだ根を煎じる…

八朔マーマレードを使って

昨日の朝に炊いた 八朔の皮マーマレード。 そして 昨日夕方 ご飯の準備と共に マーマレードを使った 八朔ケーキを焼く。 粉も砂糖もヨーグルトも 計量カップで量り 後は混ぜて 耐熱皿に流すだけ。 種にマーマレードを加えて 上に八朔の実を乗せる。 焼いてい…

八朔の皮を炊く

翁谷 うちの北側の谷には 5つの治水ダムがある。 このダムのおかげで 谷がおとなしくなった。 さて、今日の谷。 ずっと降る雨と 雪解け水を集めて 眺めるに値する 清々しさだ。 まだまだ 空気は冷たくて 春一番を告げる オオイヌノフグリさえも咲かず。 朝 …

ほんの少しのイマジネイション

午後2時 川面から、林から 畑から、山から 水蒸気の靄が 上がり続けた今日。 折れた柵を直すべく 木を運んだり 寸法を測ったり。 仕事場を整頓して 掃除をした後の 沢山のゴミを燃やした。 川の流れに白い煙が重なる。 蕗のとうを3個採り フキノトウ味噌を…

「芽が切った」

ラッパ水仙 「水仙の芽が切った」 とチエコさんは嬉しそうだ。 この土地の方言。 「芽が出た」を「芽が切った」 「上の方」を「空の方」と言う。 「あなた」は「そち」だ。 そう ラッパ水仙の芽が やっと切れた。 水仙は毒があるので 鹿は食べない。 だから …

沢の水

ネコヤナギが群れている近く 沢の水が落ちている。 その音の楽しいこと! しばし立ち止まり 私は耳を大きくする。 まだ 雪の残っている山の村。 風の強い日 「おお、寒っ」 と思ったりするが。 でも 会う人は皆 「暖かくなったねぇ」と言う。 雪で折れた 惨…

ノラニンジン料理が決め手?

ケンジさん家の馬酔木 90才オチヨさん家のお嫁さんは 肝っ玉母さんだと思う。 その肝っ玉さんは この山の村、自然が大好きで 山野草の事もよく知っている。 フキノトウも味噌、佃煮にも加工するが さっと茹でて砂糖をまぶして 冷凍庫に保存。 ケーキに使う…

崖の穴

崖にポッカリと小さな穴。 誰かさんのお住まい? 雪の日も 雨の日も 月の輝く夜も この中は暖かくて良さそうだ。 枯れ葉を敷き詰めたその上で 「フー、フー」と寝息をたてて 気持ち良さそうに 眠っているの? 誰かさん。 穴をじっと見つめる私を 中から見ら…

ガールスカウトのクッキー

フロリダのニック(Nick)の奥さんから ガールスカウトのクッキーが届いた。 ショートブレッドとミント。 去年はニックが送ってくれた。 事情があって京都に住んでいた 小学生のニック。 今は46か47か。 アメリカに帰って成人し 軍隊でエアフォースのメン…

山間の一日

午後2時 見惚れる程の 清らかな川だ。 雪解けの 豊かな水の速い流れ。 川の深みは翡翠色。 石にぶつかれば それはサイダーの様に 泡立つ。 弾丸の様に 川面を真っすぐに飛んできた カワガラス。 直角に曲がって そのまま弁天谷を遡って行った。 キセキレイ…

OK fields

今日のチャックの畑「OK fields」 小雨が降る午後2時。 チャックがやって来た。 まずは 一番奥の集落 ヤマケンさんの 放し飼い鶏の玉子を2パック 私から受け取る。 次は チャックにとって とても大事な事を相談にのった。 長い間抱えている問題に 明るい光…