2022-04-01から1ヶ月間の記事一覧

名残りの桜の花びら

平地より 遅くやってくる桜の開花だが いよいよ これで最後かと思う 淡いピンクの花びら。 雪の下から顔を出した 茶色のままの苔の上 ふわりと落ちて止まった 春の名残り。 輝く五月の明るい日の 昼まで吹き荒れた強い北風に 吹き飛ばされもせず 心地良さげ…

雨に濡れた忘れな草

こぼれ種から芽吹いた 忘れな草が 冬の様な 冷たい雨と強い風に倒れている。 忘れな草を 人差し指で持ち上げると 雨を纏った分の 儚い重さが伝わる。 降り続ける雨に 小さな水色の花はうつむいて フルフルと揺れている。 淡い緑の木々の葉っぱは 風にしなる …

旬のたけのこに木の芽

タケノコを薄く切り 湯がいたのを貰った。 料理をする時の手間要らず。 ありがたい。 まだ 糠の香りのするタケノコを鍋に入れ 粉末だし 醤油 少しの砂糖に湯も少し加える。 一袋のパックの鰹節をパラパラとふりかけ 水気が無くなる前に火を止める。 たったこ…

山桑の木

山桑の新芽 小屋の前に自生している山桑の木。 その木の実が熟れると 黒くて甘い桑の実だと知った時から 私はこの木に執着するようになった。 チャックの小屋のそばの桑の木は 毎年 たわわに実をつける。 でも チャックは興味を示さない。 うちのそばの木は …

スノーフレークを接写で撮る

スノーフレーク(鈴蘭水仙) 去年の今頃 川ベリに咲いていたスノーフレークを 掘り起こし持ち帰った。 どうなっただろう? 気にはしていた白い清楚な花は 一株が横ならびに5株に増えて 土から濃い葉を出していた。 植物は接写で撮りたい。 でも 後ろばかり…

咲いた小松菜と蕪の花

ホトケノザ 小松菜 カブ どこかから飛んできた種が 芽を出した。 植木鉢に植え替えたのが 数週間前。 濃い緑の逞しい小松菜の葉 ヒョロヒョロ伸びて 今は30センチ程に。 竹下夢二の女性の様だ。 去年の暮れ 赤と白の 沢山の蕪のヘタを 捨てずに土に植えた…

卯の花(おから)

卯の花(おから) ライ麦パンと共に 京都からやってきたおから。 それは 真っ白で柔らかく 微かに豆の香りがする。 人参 ちくわ 甘辛く炊いて冷凍保存していた椎茸。 それらを 食べた時に存在感がある様に切る。 料理に口うるさい亡き父が言った 大きすぎて…

全粒粉ライ麦パン

ライの押し麦を纏い 持てばずしりと重い。 そして 酸味のあるイーストの香り。 切れば きめの細かい淡い茶色のパンだ。 軽くトーストし バターを塗り 一枚はいちごジャム もう一枚は蜂蜜を垂らす。 噛み締めれば しっとりとした食感 天然酵母パン特有の滋味…

芽吹きの山

芽吹きの山の美しさを 心に目に留めよう。 淡い広葉樹の緑と 暗緑色の針葉樹。 それらが混ざり合った 健康的な山の姿だ。 明るい午後の光を受けた木々の枝に 清々しい声で鳴く鳥達がいる。 「ああ 今日はなんていい日なんだ」 と あの鳴き声は言っている。 …

今年初めての蕨

蕨(わらび) 春の野に生える 蕨やつくしを 好んで器に描いた 尾形乾山。 見つけた蕨は乾山の蕨の様だった。 毎年蕨の生える場所に行き そこへ行き 屈み 目を凝らした。 そして やっと 今年初めての蕨に出会う。 小さな子供の拳の様な形。 去年に枯れた茶色…

一言主神社 (福井県小浜市若狭町)

福井県 若狭町 「泉岡 一言神社」 去年 「古事記」に沿って書かれた 池澤夏樹著「ワカタケル」を読んだ。 主人公は いい事も 悪い事もいっぱいした雄略天皇。 その中に出てきたのが 一言主だ。 福井小浜市に行く時 道路脇に大きな案内が立っている。 「一言…

雨の日

クリスマスローズ 雨が降ったり止んだりの一日だった。 乾いた土に シャワーの様に 降る雨が吸い込まれて行く。 先日蒔いた花の種が 沢山沢山飲んでくれる様に。 深夜に雨音が大きくなり ラジオのボリュームを上げる。 明日 図書館に返却の本を 慌てて読んだ…

桜もつくしも

やっと桜が咲き始めた。 青空の下で ちらほらと三分咲き。 桜と梅とコブシと山桜と馬酔木が 同時に咲く山の村。 そして つくしも。 雪が溶け 茶色の殺風景な世界が 今は 弾けるようなエネルギーで それを目で追うのが疲れる程だ。 相変わらず 鶯はまだ修行中…

ケールの蕾の辛子酢味噌和え

プチプチと 音がしそうな蕾をつけた ケールの茎をさっと湯がき 冷たい水にさらす。 すり鉢で 白胡麻をゴリゴリと擦り 少しの砂糖 味噌 辛子 酢をほんの少しと 大匙1杯ほどの湯を加える。 もう一度 すりこぎで ゴリゴリと混ぜ合わせる。 軽く絞ったケールの…

テーブルの上にケールの花?

大きな袋いっぱいの葉野菜をもらう。 その名は 「ケールかゲールか知らんけど。 前はもっと葉にギザギザの毛があったんやけど」らしい。 雪が溶けて 姿を現した野菜は はち切れそうな蕾も元気だ。 黄色の花びらと蕾の様はアブラナ科。 濃い緑の葉は 多分ケー…

テーブルの上にラッパ水仙

いよいよ 春がやってきたと思う。 小屋の周りの木々の枝には 膨らんだ芽がほころび ハコベの花が咲いている。 雪の下でこの日を待っていた水仙も。 あちらこちらに 馬酔木の花も鈴なりに 山桜の小さな花は やっと咲き始め まだ散る気配はない。 山には コブ…

可愛い小松菜の世界

小松菜 山法師が植わった 小さな鉢に どこから飛んできたのか。 雪が溶けたら 小松菜の子供が三つ顔を出した。 小指くらいの丈 濃い緑の葉っぱ。 これ以上は大きくならないだろう と 白の植木鉢に移した。 やがて 黄色の菜の花の様な花が 咲くだろうか? そ…

暖かい一日

ウツギの枯れた実と葉 暖かい一日。 空は晴れ 鳥達が鳴く。 川も軽やかな音をたて 流れ去る。 体の動きも軽く 灰色の空を眺めては ため息をつく事もない。 久しぶりの飛行機雲が 東から西へと一直線に。 勝手に生えてきた 5センチほどの小松菜が3本 白の植…

雪が消えた後の苔の原

雪が消えた後に現れた苔の原は 去年の雪の前の姿のままだ。 枯れたススキの葉もそのままに 苔の上に載っている。 森か山を上から眺めた様な 不思議な感覚。 歩くと靴の底が沈むような感じで 天鵞絨(ビロード)という言葉が浮かぶ。 傘を差し 小雨の中 下を…

鳥の修行とコブシの花

電信柱の上にトンビ 3日ほど前 雲一つない青空の日。 トンビの 多分 親子が 綺麗な声で鳴きながら 川や山の上を旋回していた。 どうみても 親が何かを教えている。 子供トンビは すぐに 電信柱のてっぺんに止まりたがる。 くるりくるりと旋回し ピーヒョロ…

冷たい1日だった

村の「ミッドタウン」の橋から東を眺める 今日 私は3回目のワクチン接種に行った。 走っている車がフラっとする程の 風の強い日。 病院は山から降り 湖岸の町。 梅の花がやっと満開 畑の所々にポツリポツリと 黄色の菜の花が咲き 畑の土を耕し始めた人達が…