1ヶ月ぶりに食べる焼き立てパン

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ドライイーストの袋

 

スーパーの棚から

ドライイーストも消えた。

 

アマゾンから届いたそれは

見慣れた日清のではなく

フランス国旗と同じ

どこか垢抜けた3色の袋だった。

 

今までの50gの10倍の中身。

価格は日清より安い。

 

やっと店頭に並び始めた強力粉

初めてのフランスのイースト。

ホームベーカリーから焼き上がった

表面はカリッと 中はしっとり。

1ヶ月ぶりに食べる焼き立てパンは

懐かしい 馴染みの味がする。

 

今日も一日雨だった。

冷え冷えとした小屋を暖めなくては。

6月半ばに ストーブに薪をくべた。

上に吊るした洗濯物も

カラリと乾くはずだ。

電気毛布と蚊取り線香

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雨が降り続き

私の周りは湿度100%。

 

木々の緑は

益々 量が増えた。

 

雨に濡れた葉っぱは

艶々と

アスファルト道路は

黒光りし

去年の秋 ペンキを塗った屋根から

雨水が 勢いよく落ちてくる。

 

谷から ドードーと流れ落ちる水も

川を うねる様に走り去る水も 

茶色に濁った。

 

湿った様な

冷たい感触の布団が嫌で

久しぶりに電気毛布のスイッチを入れた。

 

そして

一日中 蚊取り線香に火をつけ

小屋の中が煙っている。

 

なんとも可笑しな 梅雨の1日だ。

絵本「満月をまって」

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今から 100年よりもっと前

アメリカ ニューヨーク州の北

山の中で カゴを作って暮らしている人達がいた。

 

それはトネリコの木を薄く剥ぎ

編んだ 堅牢で美しいカゴ。

 

夜を明るく照らす満月の日に

出来上がったカゴを担ぎ

父さんは 街まで売りに行く。

 

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やっと 父さんは僕を街に連れて来てくれた。

 

ジャンセン金物店の棚を見てみよう!

鍋 バケツ ストーブの煙突 皿 ノコギリ

かんじき 石油ランプ 魚を取る網 陶器の壺

 

父さんはここでカゴを売った。

そして

母さんに頼まれた物を買いに 食料品店へ。

 

ふすま入りの粉 白い粉 ベーキングパウダー

生姜 干しぶどう レモン ラード 豆

玉ねぎ 缶詰のトマト・・・

 

初めてみる街の色の洪水。

 

買った物を棒に結えて 

我が家に向かって歩き出した。

その時

心ない人達から投げかけられた言葉に 

僕は初めて 社会の現実を知らされる。

何時迄も 頭から離れないその言葉。

 

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心ない言葉に トネリコの木を探しに行くのも

カゴを作ろうという気持ちも萎えた。

 

さて その後

僕はどの様に 成長の階段を一段

登っていくのか。

 

最後までは話さない。

是非 自分で本のページを繰り

読んで欲しい。

 

美しい絵の中で語られる 

懐かしい質素だが豊かな暮らし。

私の大切な一冊になった。

 

私はメルカリで購入。

新品同様なのが届きました。

木や花が喜ぶ雨

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灰色の空から 雨が降り続き

強い南風が 夕方まで荒れた。

 

雨水をたっぷり吸った 生き生きとした緑。

葉や花から 滴が落ちる。

 

川の水が増える程の雨ではなく

木や花が喜ぶ雨。

 

生物の一員である私も喜ぶ雨。

傘をさして ちょっと歩いてみようか。

 

待っていたかの様に

目に飛び込んできた 朱色のツツジ

「やあ いい雨だねぇ」

木苺の素朴で謙虚な美しさ

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木苺 野苺

この言葉の響きと字面。

日本語の美しさを感じる。

 

赤い実の木苺の

まだ若い実は固い緑だ。

 

白い花が満開に咲いていた時から

私は この木を見続けていた。

 

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黄色の木苺は

草叢の間で ひっそりと実をつけている。

 

一つ 二つ 指でちぎり
口の中で プチプチとした食感。

 

私の侵入を遮る様な 膝丈の草叢。

刺を持った枝を 大きく広げ

その木にたわわに実る

赤や黄色の木苺。

 

「美しい」という言葉では物足りない。

「素朴で謙虚な逞しさ」では どうだろう。

青空は 今日で終わる

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雲一つない青空

世界が広く感じる。

 

鳶もサシバ(差羽)も

この青空を背に

気流に乗って

ゆったりと飛ぶ。

 

羽の色しか分からない 小さい鳥。

山の中 小屋の周りで 鳴く鳥。

 

白い花 薄紫の花 黄色の花

赤い花 ピンクの花

木に咲く花の間を縫って

スイスイと飛ぶ鳥達。

羨ましい程の幸せだ。

 

天気予報は

明日から雨が続くと

梅雨入りを知らせた。

 

灰色の空は

頭を抑える様な

抑鬱感を与える。

 

どうぞ 優しい雨の日である様に

と 心に向かって言ってみた。

朝食のパンケーキ

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「新コロナ」で

スーパーの棚から強力粉が消えた。

 

ホームベーカリーで焼いたパンを

毎朝食べる我が家。

これはちょっとした問題だ。

 

という事で

最近の朝食はパンケーキを焼いている。

 

クレープより少し分厚い。

焼き上がりを皿に重ねていく。

 

この作業をする時

いつも「大草原の小さな家」の

アルマンゾを思い出す。

冬の寒い日

ストーブで 蕎麦粉のパンケーキを焼き

焼き上がりを皿に重ねていたな。

 

友達の作った野苺のジャム。

少し青臭い野性の味を感じる。

 

焼き立てパンケーキに

マーガリンを塗る。

その上に野苺ジャム。

 

ちゃんと淹れた紅茶にミルク。

ブルーベリーを加えたカスピ海ヨーグルト

 

朝の楽しみ 質素な朝食だ。

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ururundoのパンケーキレシピ

  夜に作っておくと便利!

薄力粉    300g

砂糖     30g(塩ひとつまみ)

ベーキングパウダー 小匙 1

卵      2個

キャノーラ油 70cc

牛乳     220cc+α

バニラ