峠行き(1)

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遠くに日本海が見える

 

これ以上の天気は望めない

と いう程の明るい日。

 

思い立って

日本海が見える峠に行った。

 

歩いて登ろうと思っていたけど

今日はそんな時間はない。

夫の愛車キャリーで

気ぜわしく 二人で出かけた。

 

ぐるぐると ヘアピンカーブを登りつめ

峠に着いたのは 

家を出て 40分後。

 

遠く日本海が望める分水嶺

何台もの車が止まり

楽しそうな家族の声が聞こえる。

 

小屋の周りの山は

やっと今が盛りに色づいたというのに

ここは すでに終わりに近づいていた。

 

高い場所から見渡す風景は

なんといいのだろう。

 

遠くに霞む日本海

歩いても行ける距離だ。

そう ここは鯖街道のど真ん中。

若狭で揚がった鯖を担いで

京都に運んだ歴史の街道なのだ。

 

幅が60センチ程。

その古い街道が山の中に残る。

 

振り向けば

遠く重なる山々の後ろに

比良山系が見える。

 

陽は西に輝き

明るいうちに下ろう。

時々

車を止めて 残りの紅葉を楽しむ。

 

途中で顔見知りの村の人が

峠に向かっているのに出会う。

そりゃあ 楽しみだよね。

この パノラマだもの。

琵琶湖東岸から(2)

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琵琶湖東岸から(比叡山を望む)

 

もう少し 北へ歩こう。

 

カイツブリ

プカリプカリと浮いている水面を

左に見て。

 

冷たい空気が気持ちいいな。

 

湖畔に置かれたベンチに座って

向かいの西岸の

山並みを眺めよう。

 

ここに来れば

いつもそう思うが

「暗くなるまでに

早く山に帰らなくては」

と 気が急く。

 

日の入りが遅くなる頃に

ゆっくりと来よう

と ベンチに約束。

 

湖畔に沿って

緩やかに曲がる道を車で走る。

 

買い物をして

急に黄色く色づき始めた

山に帰って来たのは

暗くなる前の4時半だった。

琵琶湖東岸から(1)

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琵琶湖東岸から

 

琵琶湖大橋上の風速は7m。

 

私が運転する軽のジムニー

橋の上で フラフラと

風に押されて

「怖い 怖い」

 

荒い波の上で

カイツブリの大きな群れが

上に下に 揺れている。

 

琵琶湖の風情溢れる内湖にも

カイツブリ

 

晩秋の琵琶湖には

必ず小さな鳥 カイツブリ

黒い影がある。

 

よく晴れた今日の空を

風に押されて

雲が急いで走り去る。

 

そして

比良山系のあちらから

どんどん雲が湧いてくる。

 

湖岸を走る 車の音も

この広い空間に吸い込まれて行く。

静かだなぁ。

 

強いけれど 冷たい風が心地よい。

もう少し

北に向かって歩いてみよう。

豊かな野葡萄の実

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野葡萄(ノブドウ

 

うちの小屋の周りのノブドウの実は

鳥に食べられたのか

台風の風にやられたのか。

 

葉っぱは焼けた様な色で

実はほとんど見つける事が出来ない。

 

ヨシヒコ君の家の横の谷で

元気なノブドウに出会う。

 

陽の光を浴びて

豊かに絡んでいる蔓が

とても綺麗だ。

 

カシャリッと

シャッターボタンを押し

その美しい様を

心と目に残した。

鳥の住まい

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川辺の茅の茂みから

バタバタと飛び立つ鳥。

 

枯れた茅が

こんもりとして 気持ち良さそうだ。

丸い入り口のあの奥は

今飛び立った 鳥の巣なのか?

いや 巣だ。

 

川の流れる音を 側で感じ

車の音を上に聞き

茅の向こうから

身構えて 私を見つめている。

その鳥の巣だ。

 

雨が降り

川の水かさが増えると

流されて 消えてしまう。

 

そんな事なんて気にしない。

 

どうだい?

その家の住み心地は。

雨が降っても大丈夫?

乾いた茅の寝床は

気持ちがいいだろうね。

 

今夜の大きな白い月が

明るく下界を照らす。

 

月の光の下

その気持のいい巣で

安らかに体を休めている鳥。

 

そんな幸せな鳥の姿を 思い描いている私だ。

約束をしないと来ない様な気がする

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温泉の山

 

温泉のある山の辺り。

ここは動物にとっては聖域だ。

ハンター達が侵入してはいけない場所。

 

杉の人工林が少ない。

広葉樹が多い。

動物達にとっては居心地のいい場所に違いない。

 

まだ

紅葉には早い時期の

緑の残像と出始めたばかりの紅葉の

混じり合った森。

真昼の太陽に輝く葉と葉の重なり。

 

下の図書館から見る山は

こんなにも明るくて静かな所なのだ。

 

「赤や黄色に色づいた頃

もう一度来るよ」

 

誰に言うでもないが

約束しないと 

来ない様な気がする。

冬が来た はっきり感じた今朝

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冬だ。

今朝 はっきりと感じた。

 

風の感触というか

空気の冷たさと肌触りというか

何かが昨日と違う。

 

一日延ばしにしていた

冬布団を出した。

 

羽毛の軽くて

空気を含んだふわふわと

電気敷き毛布の

足元の暖かさ。

 

布団から抜け出せない

冬の朝がやって来た。

 

ストーブに

薪を景気よく燃やし

その上で沸いた湯で

紅茶を淹れる。

 

ストーブの上に置いた網で

パンを焼き

マーガリンを塗り

ジャムを塗り。

 

夏に失せた食欲が

冷たい空気とともに

帰って来た。

 

さあ

暖かい布団に潜り込んで

ミノムシみたいに

ぐっすり眠ろう。