どんな時でも食欲があれば

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「ああ、疲れた・・・」

 

こんな日の夜は

椅子に座ったまま

テレビ画面を眺めて

ぼんやりとしてしまう。

 

晩ご飯はいつにも増して

質素なものだ。

 

大根をなますの様に沢山作り

それに大根葉も加える。

塩を振り しんなりと水分も出る。

味付けは塩、少しの砂糖と酢。

 

具沢山の味噌汁。

さつまいも 小松菜 人参 たまねぎ

ちくわ わかめ 揚げ。

仕上げに少しの「いしり」を垂らす。

 

大好きな卵焼き。

卵焼き器の中でくるくると

黄色い卵が厚くなる。

少しの焦げ目が美しい。

 

チンした冷凍ご飯。

塩昆布を載せて食べる。

 

食べる事は大事だ。

どんな時でも食欲があれば大丈夫。

ベルギーのチョコレート

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箱にかけられたリボンを解き

蓋を開ける。

小さなチョコレート達が2段。

 

ホワイトチョコの

大理石のレリーフみたいなのが

特に好きだ。

 

ボッティチェリのビーナスの貝

シーザーのマントの房飾り

ギリシャ神殿の円柱のどこか。

 

そして

一つを指で摘み

半分をかじる。

中には淡い色と味のマジパン。

 

アメリカのピーナツが

たっぷり入った板チョコは

銀紙をバリバリと破り

ムシャムシャと食べる。

 

お土産に貰ったベルギーのチョコ。

綺麗にリボンを解き

ゆっくりと蓋を開け

チョコを眺め・・・

 

食べるまでに

随分と時間がかかる。

フランス娘 アシュレッド

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午後4時40分

 

台風21号の三日程前に

チャックの畑のボランティアで

フランスのリールという

ベルギーとの国境沿いの街からやって来た

21才のフランス娘、アシュレッド。

 

大人も震え上がった21号台風にも

怖くなかったと強がった。

 

そのフランス娘が

今日ここを離れた。

 

小さな花束を持って

夕方うちのドアの前に立つ。

「ありがとう」と花を受け取っても

帰る様子もない。

 

そんな事で四回夕食を一緒に食べた。

どんなものでも

おいしい、おいしいと食べる。

 

京都から東京までバスで。

そして

上野のユースホステルに泊まり

成田からフランスへ。

 

ボランティア達のファミリーネームも

住所も知らない。

若い彼らの人生の途中

山の村での思い出の一つになれば

それで楽しい。

周りは秋色

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京都や大津で

青空のいいお天気でも

山の中では

雨が降ったり止んだりの日だ。

 

黄色や茶色の紅葉の葉っぱが

雨に濡れて

より趣き深くなった。

 

こんな日に

歩いて帰って来ると

靴に渋い色の葉っぱが

貼り付いている。

 

周りは全部秋色で

晩秋という言葉の

響きも字も美しい。

二坪部屋のテーブル

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樹齢52年の樅の木。

9月に深い山の中で伐られた。

この樅に群れていたリスは

怒ったに違いない。

 

2メートルの樅を

重機で軽トラに載せてもらい

貰ってきた。

 

夫がチェーンソー一本で形を作った

高さ 72センチ 

直径 42センチの小さなテーブル。

 

手のひらで触ると

まるで汗をかいた様にじっとりとした水気。

黴まで生えてきた。

生きている樅の木。

 

まだ湿っているテーブルに

サンダーをかける。

 

何か月もこのままで乾燥を待とう。

透明の塗料を薄く塗るのはその後で。

 

窓のそばに置き

花瓶に花を生け

それを

窓の外から見える様にしたいとか。

 

どうぞ お好きに。

黄色い葉の植物

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「これはどんな花だっただろう?」

 

葉っぱが黄色になり

花から種に変わろうとしている

釣鐘状の額の植物が

群れている。

 

夏の間

葉は青く

花は紫か黄色か・・・?

 

元気に花が咲いている時は

気がつかず

秋の終わりの今頃に

私の目に留まる。

 

私のズボンの裾が

擦れなければ

気がつかなかった

黄色い葉の植物。

 

来年の春 又 会おう。

覚えておこうね

お互いに。

人口2500人の村

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人口5万に満たない

小さな市に住んでいる。

 

毎年

市民検診のお知らせが封筒で来る。

ピンクの封筒だ。

「秋か冬に行こう」

すると又届く。

電話で市民病院に予約する。

 

胸のレントゲンも同じ。

撮影車がすぐ近くの集会所に来る。

前もって市民全部に予約票が届く。

 

そして今日

インフルエンザの予防接種に行った。

決して強制ではないが

受ける様に勧められる。

 

村の杉で作られた

大きくはないが

太い梁の明るく綺麗な建物。

人口5万の中の

2500人程の村の診療所。

 

そこに集まった

インフルエンザ注射を予約した人達は

生まれた時から知っている

幼なじみ達の老々男女達ばかり。

 

小さな山の村で

同じ学校に通い

幼なじみと結婚し

同じ様に山の仕事をし

何十年も過ごしてきた人達。

 

何かの行事があるたびに

顔を合わせ楽しそうだ。

 

それは私にとって

とても興味深く 楽しい情景だ。