二ヶ月ぶりに湖東へ

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龍谷大学瀬田キャンパス

 

二ヶ月ぶりに湖東へ。

 

車の窓から見える

山の景色。

 

明るい若緑の樹々

淡いピンクの煙る様な山桜

バニラアイスの様な

クリーム色の辛夷(コブシ)。

 

川は踊る様に

流れ去る。

 

そして

琵琶湖大橋を渡り

湖岸道路を南へ。

 

対岸の比叡、比良の山並みは

黄砂で遠くに霞む。

 

メタセコイア

わずかに芽吹き

光る様な緑の

何処までも広がる麦畑。

 

瀬田キャンパスでは

ウグイスが鳴きの練習。

ミツバツツジ

淡いピンクの群れの中で

鳴いている。

 

春だ。

いくら強い風が吹く日があっても

もう季節は春だ。

 

ヒメエンゴサク(姫延胡索)

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「ヒメエンゴサク」と、言うそうだ。

 

原っぱの縁に

薄紫の花を揺らして

群れて咲いている。

 

見逃してしまいそうな

小さな花だ。

 

ヒメエンゴサクは

鎮痛、浄血の漢方薬

 

淡い紫の花を愛でながら

根を捜す薬草摘みは

楽しい仕事だったに違いない。

 

今日は強い北風。

北の空は灰色で

時折

雨が降った。

 

図書館の裏(2)

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図書館の裏

 

こんなに沢山の桜の木があるなんて。

 

あちらにも

こちらにも。

 

田の脇にも

家の側にも。

 

霞んだ空と

霞んだ桜並木。

 

ゆっくりと流れる時間。

 

「しあわせだよね。

 こんな事だけど」

 

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図書館の裏(1)

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午後3時 図書館裏

 

安曇川の堤に

何キロも続く

桜並木

サクラミチ。

 

風も吹かず

暖かく

川原の葦に飛び交う

名前も知らない鳥達。

 

道の駅もある

図書館の裏。

 

日曜日の今日

沢山の人が

桜の下をゆっくりと

穏やかに歩く。

 

一年のうち

たった一週間程の贅沢。

 

車を30分走らせて

会いに来た。

夜の原っぱは鹿のもの

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うちの側に

広い原っぱがある。

 

雪が融けて

急に明るい景色に変化した。

 

去年に枯れた草も

渋い黄金色に見える。

 

緑の色が

日に日に輝いて

「春になったんだな」

と、心が躍る。

 

満月の時も

暗闇の時も

夜の原っぱは鹿のもの。

 

群れて草を食む。

 

餌付けをしてるのか

と笑われる。

 

「いえいえ、好かれて困ってるんですよ」

文旦の砂糖漬

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午後2時頃。

今から遊びに行ってもいいか

と言う電話が知人からあった。

 

普段は

清水寺のすぐ側に住んでいる。

 

若い頃

私は一時期

清水坂(ちゃわん坂)に住んでいた。

その頃の清水坂はガランとして

それは静かなものだった。

 

今は前が見えない程の観光客で

そこに住む知人夫婦の悩みの種だ。

 

そして

今年の冬の雪の話。

知人のご主人は

冬をこの村で過ごし

スキー場でアルバイトをした。

 

出勤しようと外に出ると

車の高さまで積もった雪の

除雪から始まる。

「えらいバイトを始めたもんだ」

と後悔しきりだったとか。

 

そして

田舎の母親の遠距離介護の話。

朝市で買った文旦。

その皮で奥さんが作った文旦の砂糖漬。

それは

とても甘く姿も美しく

コーヒーによく合う。

 

「ウィスキーにも

 いいみたいよ」