私は一日小屋の中

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今日は

強い北風で

雪が横流れに降った。

 

走る車も少なくて

北風に揺れる杉の枝から

吹かれる雪が

粉の様に飛んで行く。

 

私は一日小屋の中で

なんだか体が重くなる。

 

こんな日にも

梅や水仙が咲いている所が

日本の中にあるなんて。

 

白い雪景色やら

ピンクの花を下に見て

空を行く雲はなんと楽しい旅だろう。

春になると・・・

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雪の山の落葉樹の林。

赤くて固い弾けそうな葉っぱの芽を

枝いっぱいに付けてるんだろうね。

 

春になると

萌黄色の木々の間に

淡いピンクの山桜や

白い辛夷の花が咲いて

それはそれは

胸がどきどきするのだ。

 

白い雪の山を

鹿が歩いていないかと

遠目に見る。

 

北国ではまだまだ雪が降り積もりそうだ

と、天気予報が言った。

働き者の質素なストーブ

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道の駅の駐車場は

図書館の駐車場でもある。

 

本を抱えて出て来ると

大きな声で駐車場で話している

一番奥の集落の住人、90才の男性。

 

「今年の冬は寒いのう!

 うちの中で−2℃やど」

 

驚いた・・・

そりゃあ、流しの排水口まで凍るよ。

 

うちの小さい木の小屋には

働き者の質素なストーブが

大活躍している。

 

夫は一年中薪の準備をしている。

いい薪だからと大事にしすぎても駄目だ。

数年で火力が落ちる。

 

そんな事を加減しながら

桜や柿や栗や欅、杉に檜と

香りを楽しみながら

凍てついた冬の日々を暖かく過ごしている。

山を眺めて歩く人

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鉄錆び色の杉

 

錆びた鉄の色。

まるで枯れているかの様な山や林。

それは

杉の花の彩りだ。

 

まだ

山も畑も家の周りも

厚い雪に覆われているのに

花だって?

 

風吹く日に

淡い黄色の幕がはった様に

飛び散る杉花粉。

 

ああ、大変だ。

 

白いワゴンが止まる。

「乗っていかれますか?」

 

こんな山の中で

山を眺めて歩いてる人がいるなんて

思いもしない「なにわ」ナンバーの親切な人。

 

丁寧にお断りした。

 

日陰の道は

凍ってツルツルで

ソロリソロリとウォーキング中。

フィンランド映画「希望のかなた」

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映画「希望のかなた

 

例年にない凍った日々。

しかし

愛すべきカウリスマキの映画なら

見逃してはならない。

1月の終わりに「京都シネマ」へ行って来た。

 

難民三部作のうちの2作目。

希望のかなた

 監督:アキ カウリスマキ

 

フィンランドの港に停泊中の貨物船。

積み荷か燃料か

石炭の中からヌッと現れた真っ黒に汚れた男。

シリア人の難民カーリド。

 

次々と繋がる様に出会う人達。

カーリドはその人達に助けられ

一日一日を過ごしていく。

 

脱出中にはぐれた妹との出会い。

ネオナチに刺されるという

今のヨーロッパの世相も描かれてはいるが

しかし

この映画の主題はヒューマニズムだ。

 

映画の中で演奏され歌われる音楽が

腹の底まで響く。

 

カウリスマキの真骨頂

「くすっ」と笑ってしまうユーモアも。

 

ラストはハッピーエンドか

そうでないのか。

 

私はハッピーエンドであると見た。

 

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kibou-film.com

予告編

http:// https://www.youtube.com/watch?v=g6MsSqH4FNc

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冬の日替わりスープ

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夏の太陽の下では

全く元気のない私だが

冬の寒さには強い。

 

道路が凍ってツルツル滑る日も

雪が吹き付ける日でも

上から下まで防寒は怠りない。

 

そんな私だが

冬には熱々のスープを毎晩食べて

お腹の中も温めている。

 

さて

今日のスープ。

 

凍ってフニャフニャになったポテト。

玉ねぎ、人参、ピーマン

時間のない今日はどれも短冊切り。

そして 粗挽きソーセージ。

 

 油を引かない鍋でソーセージを炒め

その油で野菜を炒める。

缶詰のトマトも加えて

熱湯を鍋に注ぐ。

 

ストーブの上で

シュンシュンと音をたてている

薬缶の湯だ。

 

鷹の爪とローリエも一枚。

ピーマンは最後に忘れずに。

 

とろりとしてきたら

チキンコンソメと塩、胡椒。

 

毎日のおかずだから時間はかけない。

 

トマトの甘い酸っぱさ

鷹の爪の微かな刺激

そして

スープ皿から立ち上る湯気。

 

寒い季節の夕食の日替わりスープ。

納屋で凍った白菜

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オチヨさんの家

 

オチヨさんを車で送って行くと

必ずお土産を貰らう。

「いいですよ

 そんなに遠くじゃないんだから」

と言ってもきいてくれない。

 

先日は

小豆と納屋でカチンカチンに

凍ってしまった白菜だった。

 

91才のオチヨさん。

現役の農婦。

 

艶々と光る小豆。

ストーブの上でぜんざいを炊く。

砂糖をたっぷり、塩を1つまみ。

二日目からがおいしい。

 

凍った白菜を4等分。

チキン胸肉を唐揚げに。

それを入れた白菜鍋。

 

うちの裏に保存していた

凍ってしまった貰い物の野菜。

そうめんかぼちゃが

こんなに使い道があるなんて。

綺麗な黄色で歯触りも楽しい。

 

作った人達の顔が見える野菜。

それが91才の野菜となると

ありがたさが加わる。