歌劇「椿姫」 びわ湖ホールに行った

f:id:URURUNDO:20170625175402j:plain

 

「椿姫」の原題は La Traviata(堕落した女)。

日本語のタイトルの方が

やっぱり涙を誘う。

 

誰もが知っているオペラだ。

だからあらすじはあっさりと。

 

19世紀、パリ。

貴族のおぼっちゃま(アルフレレード)と

高級娼婦(ヴィオレッタ)が夜会で出会う。

二人はパリの郊外で生活を始めるが

おぼっちゃまの父が、息子と別れてくれとやって来る。

アルフレードの将来の為に別れ

パリで元の生活に戻ったヴィオレッタ。

「裏切られた」とヴィオレッタを恨むアルフレード

何年か経ち

結核を煩った余命幾ばくもないヴィオレッタ。

死の間際に駆けつけ詫びるアルフレード

そしてヴィオレッタは幸せのうちに死んでいく。

 

恋物語の王道だ。

 

これに一流オーケストラと

名歌手の歌と

舞台装置が加わると

上質なオペラに変わる。

 

f:id:URURUNDO:20170625175728j:plain

びわ湖ホール

 

第一幕が終わった時

隣のシートに座っていた

私と同年代の女性が言う。

「ガックリしました。

 一つ下げて歌ってましたね。

 年ですねぇ」

 

「年ですねぇ」

と言う年代の歌手って

第一幕で歌ってた?

 

一つ下げて歌おうが

転けようがそんな事は

気にならない。

 

CDよりDVDよりテレビの映像より

やっぱりライブが一番だから。

 

結核で非業の死を遂げたヴィオレッタが

カーテンコールで

ピョンピョン跳ねて

手を振っている。

シチリア島のやんちゃ娘。

 

びわ湖ホールを出ると

まだ明るい空の下

湖をゆっくりと

「ミシガン」が走っている。

 

「ああ、楽しかった」