タケノコと竹輪の煮物

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タケノコとわかめは相性がいい。

しかし今日は竹輪と炊いてみよう。

 

タケノコだけではなく

煮物は少し濃いめの色が好みだ。

筑前煮とかおでんとか。

 

味付けは粉末だしと醤油と酒。

手間はかけない。

それに昆布を一緒に炊く。

昆布の一切れが深い味を加える。

 

タケノコに味が沁み

少し色が付けば出来上がり。

一緒に炊いた竹輪のうま味も効いた。

 

炊きたてご飯

タケノコと竹輪の煮物

中はふっくら、外側はしっかりの卵焼き

小松菜と人参、わかめの味噌汁。

そして

オチヨさんの発酵が進んだ蕪の古漬け。

 

一汁二菜と漬け物の質素な晩ご飯だ。

タケノコを湯がく

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今年2回目のタケノコ。

 

軽トラが止まる音。

小柄なヒサカズさんが

白い袋を持って車から降りてきた。

 

糠も一緒に

ちょうどいい大きさのタケノコ3本。

「ありがとうございます」

 

鍋にタケノコを入れ

糠を振りかけ

たっぷりの水を注ぎ

ストーブの上に置いた。

 

薪の勢い。

グラグラと音をたてる鍋。

 

冷凍庫にある椎茸と炊こうか?

それとも醤油を効かしたタケノコご飯か?

香ばしい鍋底のお焦げが頭に浮かぶ。

 

明日の晩ご飯が嬉しい。

ワカメを貰いに小浜へ

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福井県小浜市矢代

 

無農薬有機栽培野菜を

一生懸命作っている

アメリカ人のチャック。

 

いつも有機肥料用の材料を探している。

「小浜で屑ワカメをくれる人がいる

 軽トラで一緒に行ってくれないか」

と言うチャックのお願いで小浜まで行った。

 

京都の同世代の軽トラ男性

夫と私の軽トラ夫婦

そして、小豆色の軽のチャック。

 

「又チャックが面倒な事を言ってきた」

ブツクサ文句を言いながら出かけたが

小浜湾の景色を見ると

「ああ、来てよかった」に変わる。

 

 

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人の良さそうな話し好きの漁師さんは

ゆうに軽トラ一台分はあるワカメを

用意してくれていた。

 

「船を出してあげるからワカメを採りに行こう」

と漁師さんは言う。

体験させてあげたくてたまらない様子だ。

 

我々四人は船に乗るのは楽しいが

体験は遠慮したいと言いたいところだ。

 

漁師さんの好意を感じて

ワカメ狩りに海へと繰り出した。

 

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へっぴり腰の素人達。

モーターでどんどん揚がって来るワカメ。

ワカメのメカブを専用ナイフで切り取るのが私。

「楽しいですやろ」と漁師さんはニコニコしている。

「いや〜、楽しいですわ〜」とお世辞の一言。

 

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船に山盛りのワカメ。

養殖ワカメはこれで終わり

これからは天然ワカメに変わる。

 

船から見える半島の山が美しく

潮風としぶきで顔が塩からい。

 

ワカメで満杯になったもう一台の軽トラ。

漁師さんも満足そうだ。

 

小雨と海水のしぶきで

私達はシャワーをかかったみたいに

びしょ濡れだ。

 

水産市場で

それぞれが気に入った魚を買い

お寿司を食べ

車を連ねて村に帰った。

 

小浜を擁する若狭湾には

原子力発電所が3カ所ある。

美浜、大飯、高浜。

そして、敦賀市にも。

 

緑豊かで穏やかな若狭湾

でも

どこか不安を孕んだ静かな町だ。

白いガマズミの花

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ガマズミ

 

面白い名前だ

ガマズミ。

 

山に咲く木の花。

白い5弁の花びらに

飾りの様な5本の雄しべか雌しべ。

 

秋には

可愛い小さな赤い実が

たわわに実る。

 

それは

薬にもなるし

おいしく食べる事も出来る。

 

小鳥も大好きな

可愛い姿に似合わない名前の木

ガマズミ。

 

山に咲く藤の花

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春になり

まずは桜から。

 

次々へと花が咲き始めると

風景に色があるという

幸せを感じる。

 

今が盛りの

山に咲く藤の花。

 

伸びた蔓が

回りの木を縛ったり

収めようがなく

だらりとしていた冬の日。

 

それを忘れたかの様に

緑の葉っぱに守られた

風にも香りがある季節に咲く

薄紫の藤の花房。

大阪 新世界

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新世界

 

「同好の士」二人から

「新世界に行きませんか?」とメールを貰った。

 

山の中から

ゴールデンウィークで大にぎわいの

ディープな大阪、新世界へ出かけた。

 

「同好の士」が目指すは

ソース二度漬け禁止の串カツ屋。

店構えも運ばれて来た串カツも

どこか私の思っていたのと違う。

 

帰り道に通った「ジャンジャン横町」に

私が思っていたディープな新世界があった。

 

狭い路地の様な短い商店街。

そこに何軒もあるカウンターだけの串カツ屋

3貫150円の寿司屋

日本語なのに外国語の様に聞こえる言葉のやりとり

お菓子も、売っているオッチャンも昔ながらの店

狭い部屋で沢山の人が将棋を指す。

「ここだ、ここだ。私が思っていた新世界は」

 

墓参りで天王寺に来た時に

もう一度この狭くて短い横町を訪ねてみよう。

 

帰りの環状線から見えた私が通った中学。

小さな家がひしめく大阪の街で育った。

懐かしい思いはせず、今は只、不思議な気持ちがする。

時は飛ぶ様に

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薄着に慣れた日々。

首のあたりから

冷たい空気が入り込む。

今日はとても寒く感じる日だった。

 

耕耘機で掘り返された田んぼ。

水が張られた田んぼに

ツバメが飛び交うのも後少しだ。

ほんの少し前まで

雪が残っていたのに。

 

時は飛ぶ様に過ぎて行く。

後ろから追いかけても

走るのが遅い私は

とても追いつきそうもない。