午後5時
図書館で本を受け取り
新聞を読み
表に出ると五時だった。
太陽が沈むにはまだ早い時間
西日が強い。
道の駅、図書館の駐車場に
車はちらほら。
空が広いなあ。
西日を受けた白い家。
東ヨーロッパかロシアみたいな色をした
除雪ブルドーザーの車庫。
小さな村の「ミッドタウン」
この時間になると深とする。
午後7時20分
晩ご飯の前にシャワーをして
すっきりしたら
もう扇風機はいらない。
冷たい風が窓から吹き込んで
昼間の暑さが嘘みたいだ。
知らない間にうつらうつらと居眠り。
今夜はトラツグミは鳴かない。
樹の葉っぱの風に吹かれる音と
ラジオから流れて来る声。
さあ、寝よう。
「よっこらしょ」だ。
午後7時半
夕方5時過ぎ
急用で夫と二人
車で出かけた。
うちから
車で50分程の所。
集落の人が「街」と呼ぶ
ひっそりとした湖北の田舎の街へ。
用事を済まして帰途へ。
昼間の明るさが残る
夕暮れ時。
車のテールランプが
途切れ途切れに流れる。
それぞれの車が
明るい灯のともる家へと
ひた走る。
私の心が暖かくなる
テールランプの赤い灯。