雪の中から 枯れた花

f:id:URURUNDO:20210106011930j:plain

 

雪の中から 顔を出す

細い茎と枯れた花。

 

白い紙に 焦茶色でさっさと描いた様だ。

 

首を傾げて じっと耳を澄ましている。

ざーざーと流れる川の音を

聴いてる様に見えないか?

 

空は暗い灰色

細かい 湿った雪が

風に吹かれて 私の顔にあたる。

 

そんな時に

道を歩きながら 出会った花だ。

胡桃のケーキ

f:id:URURUNDO:20210105012532j:plain

 

ブラウニーではなく 胡桃のケーキ

と このレシピの人は言う。

 

それ程沢山の刻んだ胡桃と

たっぷりのココアパウダー。

美味しいに決まっている。

 

柔らかいバターをよく混ぜて

それに 砂糖と卵。

小麦粉 ベーキングパウダー

ココア 刻んだ胡桃 バニラ。

 

四角の型に種を流し込み

胡桃片を16個飾る。

 

180度で 27分焼く。

小屋に漂うバターの贅沢な香り。

 

焼き上がりを型から出し

ナイフで切り分けた小さな四角形。

とても可愛い。

 

忙しないお正月が終わった

その後に

濃厚なココアの味とバターの深み

そんな胡桃ケーキを

熱いミルク紅茶と共に。

 

ほっと一息の時だ。

元旦の朝

f:id:URURUNDO:20210104013006j:plain

2021年1月1日 朝

 

晦日から降り続いた雪。

やっと山の向こうから

顔を出した陽の光で輝き

なんとも清々しい元旦の朝だ。

 

今年はどんな年になるのだろう。

 

今日は何にもしなかった・・・と

後悔するような日を作らないように。

それだけを心して 毎日を過ごそう。

 

明るい太陽の下

除雪をした道路の

端に残った雪を踏みしめると 

バリバリと硬い音がした。

その音は 静かな朝の空気を破り

軽やかに響いた。

明けましておめでとうございます

f:id:URURUNDO:20210101002112j:plain

      

     「明けましておめでとうございます」

 

新コロナや災害 政治不信の2020年が過ぎ

2021年が明けました。

 

どんな年になるのでしょう。

萎える気持ちを期待と希望で持ちこたえ

今年も日々過ごしたいと思います。

 

どうぞよろしくお願いします。

 

_________________________

「ブログはお正月はお休みです」

チャックの干し芋

f:id:URURUNDO:20201230004003j:plain

チャックの干し芋

集落で 完全無農薬 自然農法の

野菜を育てているチャック。

そのチャックが作る料理は

日本人には 馴染みのない味だ。

 

昨日

買い物から帰宅したら

ドアの前に置いてあった

不思議な食べ物。

 

Facebook

「さあ さつまいもで 村の友達に

干し芋を作ろう」と

写真を載せていたのは これだな。

 

私の知っている干し芋とは違う。

香りも違うし 唐辛子の種もついている。

摘んでかじったスティック状の芋は

柔らかく 甘い。

 

「猿も食べんもの」と言って

ゴーヤも食べない人もいる

村人の舌は とても 保守的だ。

 

村の人達がチャックの干し芋

果たして 食べたかどうか?

小さな山村での異食文化の交流。

それは とても興味深い。

年の瀬にする事

f:id:URURUNDO:20201229022556j:plain

百合

28日の出来事

 

小さな小屋に住んでいるので

年の瀬だと言って 特別な事は何もない。

 

しかし

何かとそれなりに 気ぜわしいものだ。

 

季節を問わず

野菜やキノコを下さる奥さん達に

ケーキを焼き 持って行く。

ラッピングをし 赤の紐をかける。

恒例の 心ばかりのギフトだ。

 

歯の状態も考え

最近では バナナケーキに落ち着いた。

 

大変喜んでもらえる。

が・・・ 帰りの車の中には

栃餅 蓬餅 白い餅。

雪の中から掘り出した 白菜や丸大根も。

 

そして

30日からの豪雪に備え

食品の買い出しに山を下る。

 

郵便局で年賀状も買った。

ポストに投函するのは 

お正月になるかも知れない。

 

今日はまず 

ストーブの煙突掃除から。

お正月前後の雪の日を

暖かく過ごすために。

 

すっきりとした煙突から 立ち上る煙。

雪の日にとても感じのいいものだ。

藪柑子(ヤブコウジ)夢を見ながら春を待つ

f:id:URURUNDO:20201227020249j:plain

ヤブコウジ(藪柑子)

 

雪の消えた崖のあちらこちら

小さな赤い実のヤブコウジが顔を出す。

「おや! まだいたんだね」

 

色のない世界で

小さな赤い実は

探さなくてもすぐ分かる。

 

山の中 崖の辺り

朽ちた葉や 茶色の杉の葉の間で

ひっそりと生きている。

 

又 やって来る雪の下

深い眠りで どんな夢を見ながら

春を待つのだろう

この赤い実は。