野暮用で大阪へ

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帰り道

 

大阪へ2泊3日。

野暮用と言う事にしておこう。

 

野暮用の合間に

何十年ぶりかで心斎橋界隈へ

「ぶらり」のつもりだった。

 

噂通り中国語が飛び交う

ラッシュアワーの電車の様な街に変わっていた。

 

通りを少し外れて道具屋筋へ。

東京の合羽橋の様な所。

ステンレスのしっかりした

ケーキサーバーを買った。

 

三日目。

雨も、勿論雪も降っていない大阪から

「トンネルを抜けるとそこは雪国だった」

の世界へ。

 

最寄りのJRの駅まで

迎えに来てくれた夫の運転の車で

トンネルを抜けた。

 

とっぷりと雪に包まれた小さな我が家。

 

大阪の鶴橋の小さな川魚屋で買った

見るからに美味そうな鰻の蒲焼き。

「さあさあ、どうぞ。

 おみやげはこれですよ」

「いつもありがとうございます」

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バナナケーキを8本焼いた。

 

そんなに熟れていない実を

生地に練り込んだ。

 

焼きたてのずっしりとした

ちょっと酸っぱいケーキ。

 

杏ジャムを

ウィスキーで薄めたのを

刷毛で塗った。

んーーーん、いい香りだ。

 

野菜を下さる集落の奥さん達へ。

心ばかりのわずかなお礼。

「いつもありがとうございます」

 

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二日程野暮用でお休みします。

又、お会いしましょう。

食いしん坊なのかも知れない

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22日金曜日に小浜で買った鯖。

その日のうちに三枚におろし

塩をたっぷりとした。

 

そのまま一晩冷蔵庫で休んだ鯖。

身から水分をタップリと出し

しっかりと固くなった。

 

酢水でさっと洗い

砂糖、少しの塩と

おろし生姜を加えた酢に漬けた。

 

そして今日

冷蔵庫の中の

酢に浸かった鯖を取り出した。

 

小骨を抜き

皮を剥ぎ 薄く切る。

 

さっと焼いて切った油揚げと

熱湯をさっと回しかけた斜め切りの葱を

からし醤油と少しの砂糖で和えた。

緑が美しい。

 

白菜とちくわ、わかめの味噌汁。

 

それに

鯖のきずし。

 

熱いご飯とともに食べる幸せ。

ここまで辿り着くのに二日かかった。

 

面倒だと思いながら作る私は

食いしん坊なのかもしれない。

 

タヅコさんから貰った

べったら漬けも食卓に載せた。

 

水生植物園 みずの森

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車から横目で見て

いつも通り過ぎるだけの

琵琶湖南東の烏丸半島。

 

メタセコイアの並木の下

草津市立水生植物園の中に

ゆっくりと車を走らせた。

 

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そこは

琵琶湖を前に大きく広がっている

気持ちのいい空間だった。

 

湖岸道路からは見えない所に

こんな所があったなんて。

 

風は冷たいが階段に座り

湖や山並みを眺める

というのはどうだろう。

 

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壊れてしまった風車。

ほら

何やら文句を言ってるよ。

 

「風でぐるぐる回りたい

 こんな気持ちのいい所で

 じっとしていなければならないなんて」

 

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ぷかりぷかりと

水面に浮かぶ沢山の水鳥。

 

春になればどこかに旅立つ。

小さな体で羽を懸命に動かし

頑張って旅する鳥達。

 

又来よう。

今度はゆっくりとね。

至福の魚料理

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福井 小浜港

 

私は訪れた土地に非常に愛着を感じる人間だ。

 

住んでいる集落から車で一時間。

何度行っても歩いてみたい

そして愛着を感じている所。

小浜に又行った。

 

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水産市場

 

水産市場は12時を過ぎると店じまいする。

今回も浮き浮きと

新鮮で安い魚や味醂干しを買った。

 

この安くて新鮮というのが「落とし穴」

帰ってからの魚の処理にうんざりするという訳だ。

 

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帰り道 福井 若狭町

 

海辺の町から山に向かって一路。

どんどんどんどんと走るのだ。

 

立派な鯖 5匹で¥1000

刺身用つばす ¥400

小鯛の味醂干し 鯖の片身味醂干し 出汁じゃこ

 

刺身用つばすは3枚におろして刺身に。

鯖の一匹も3枚におろして

きずし用に塩をたっぷりと。

残りの鯖は2枚におろしてフリーザーに

味醂干しもフリーザー。

 

「ああ、うんざりだ」

 

魚を特に好きでなかった私が

魚愛に目覚めたとれとれ新鮮な水産市場の魚。

 

うんざりの後には

生姜を入れて醤油で甘辛く煮たり

オリーブオイルでムニエルにした鯖。

こんがり焼いた味醂干し

甘酸っぱい酢で締めたきずし

大根のなますと共に食べる刺身等。

 

熱いご飯と食べる至福の魚料理。

たった一軒のコンビニ

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LAWSON

 

村の中心地(ミッドタウン)には

市役所の支所、銀行、郵便局

農協、学校、道の駅、診療所等々。

そして

図書館。

 

この辺りを歩いていると誰かに出会う。

 

2500人の村の

たった一軒のコンビニ ローソン。

 

例えば

ここでコーヒーとドーナツを買い表に出ると

いつもうちに来る「弟君」

電気屋のナカヤスさん

鍛冶屋さんにバッタリ。

 

レジには

「ひょっとしてあそこの娘さん?」

 

守秘義務なんて何処へやら。

なんでも筒抜けの山の村に

何の問題もなく住んでいる私。

 

今日も閉館まじかの図書館に間に合い

予約していた本を受け取る。

 

外に出ると

暗闇に明るく輝くローソン。

 

ありがたくホッとするのは私だけ?

振り向いても何もいない

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山の神様

 

山のあちこちにある

山の神様のお社はとても小さい。

それは

まるで山に住む小人の家だ。

 

そして

あちこちにある

小さな石に赤いよだれ掛けをつけた

お地蔵さん。

 

「山の神さんが怒った」

「狐にだまされた」

「お地蔵さんが言う事をきいてくれた」

それが信じられたのはもう何十年も前の話だ。

 

でも私は

山に中に入ると木の陰、苔むした石の陰から

何かに見られている様な

霊の力を感じる。

怖さを感じふっと振り向いても

何もいない。

 

車を降りて

少しでいいから山に入ろう。

不思議な山の力を感じるはず。