図書館の裏(1)

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午後3時 図書館裏

 

安曇川の堤に

何キロも続く

桜並木

サクラミチ。

 

風も吹かず

暖かく

川原の葦に飛び交う

名前も知らない鳥達。

 

道の駅もある

図書館の裏。

 

日曜日の今日

沢山の人が

桜の下をゆっくりと

穏やかに歩く。

 

一年のうち

たった一週間程の贅沢。

 

車を30分走らせて

会いに来た。

夜の原っぱは鹿のもの

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うちの側に

広い原っぱがある。

 

雪が融けて

急に明るい景色に変化した。

 

去年に枯れた草も

渋い黄金色に見える。

 

緑の色が

日に日に輝いて

「春になったんだな」

と、心が躍る。

 

満月の時も

暗闇の時も

夜の原っぱは鹿のもの。

 

群れて草を食む。

 

餌付けをしてるのか

と笑われる。

 

「いえいえ、好かれて困ってるんですよ」

文旦の砂糖漬

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午後2時頃。

今から遊びに行ってもいいか

と言う電話が知人からあった。

 

普段は

清水寺のすぐ側に住んでいる。

 

若い頃

私は一時期

清水坂(ちゃわん坂)に住んでいた。

その頃の清水坂はガランとして

それは静かなものだった。

 

今は前が見えない程の観光客で

そこに住む知人夫婦の悩みの種だ。

 

そして

今年の冬の雪の話。

知人のご主人は

冬をこの村で過ごし

スキー場でアルバイトをした。

 

出勤しようと外に出ると

車の高さまで積もった雪の

除雪から始まる。

「えらいバイトを始めたもんだ」

と後悔しきりだったとか。

 

そして

田舎の母親の遠距離介護の話。

朝市で買った文旦。

その皮で奥さんが作った文旦の砂糖漬。

それは

とても甘く姿も美しく

コーヒーによく合う。

 

「ウィスキーにも

 いいみたいよ」

 

コナアカミゴケ(粉赤実苔)

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コナアカミゴケ(粉赤実苔)

ハナゴケ科ハナゴケ属

地衣類。

 

タイチさんの家。

緑の苔の間に

ゴマ粒位の

赤い植物。

 

それがそんな名前だなんて。

 

初めて出会った変な奴。

顔を近づけて

じーっと見つめてしまったよ。

 

雪が融けた喜びを

小さな体でフルフルと

音をたてているみたい。

 

つくし達は気分よさそうに

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日差しが長くなると

ちゃんと出て来るもんだ。

 

茶色の草の中で

見逃してしまいそうな

ひっそりとした姿。

 

たった一週間程の生を

冷たい風や雨の中では

「気の毒だ」

と思うのは私だけ?

 

尾の長い

キセキレイの声を

聴きながら

ツクシ達は

気分良さそうにしているじゃないか。

黄連(オウレン)

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オウレン

 

目にする木や草や花は

皆、薬草ではないかと思う程

どれもこれも

何らかの薬効がある。

 

朝顔や苺までもだ。

 

そんな中で

いかにも薬草らしい名を持つオウレンが

毎年うちの側に咲く。

 

花は小さく

小指の爪程。

葉は三つ葉の様だ。

 

刻んだ根を煎じると

お腹の薬になる。

 

そんなに遠くない昔

この村の人達も

野原や山に分け入り

薬草を採っては乾かし

土瓶や土鍋でコトコト。

 

今は高価な漢方薬

自然の中で

幾らでも採っていた時代は

ついこの間の事だ。

八朔マーマレードを使って

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昨日の朝に炊いた

八朔の皮マーマレード。

 

そして

昨日夕方

ご飯の準備と共に

マーマレードを使った

八朔ケーキを焼く。

 

粉も砂糖もヨーグルトも

計量カップで量り

後は混ぜて

耐熱皿に流すだけ。

 

種にマーマレードを加えて

上に八朔の実を乗せる。

 

焼いている間に

おかずを作る。

 

「これで

 明日のおやつも出来た」

 

焼き上がったケーキは

甘酸っぱく

チーズケーキの様な食感。

 

味も姿も素朴な

作り手によく似たお菓子だ。

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cranberryさんのレシピを参考にしました。

 

おかずと同時進行で作る事が出来る

本当に手がかからない賢いレシピです。

 

玉子    3個

砂糖    1カップ

小麦粉   1カップ

ヨーグルト 1カップ

食用油   1/2カップ(私はキャノーラオイル使用)

マーマレード

八朔の実

 

玉子、砂糖、油、ヨーグルト、小麦粉を

順番に入れながらよく撹拌する。

マーマレードを加える。

耐熱皿に油を引き、小麦粉を振る。

よく混ぜた種を皿にそそぎ

八朔の実を乗せる。

190度で40分〜50分で焼く。