2018-04-01から1ヶ月間の記事一覧

「アジュガです」

アジュガ 「ああ、驚いた」 春の花は突然花開く様な気がする。 昨日も歩いた道のそばに 淡い紫の花の群生。 暖かい陽の光を浴びて 背筋を伸ばす。 淡い紫の衣をまとい 静かに並んで私を見ている。 お喋りは似合わない。 「名前は?」と尋ねると 小さな声だけ…

一番美しい樹々の姿

芽吹きの季節は心が騒がしい。 ポケットやカバンに入れたカメラを ごそごそと取り出し 日々変わっていく山の色を 全て取り込みたいと シャッターを押す。 欲張って何枚撮っても もう一度見直す事などないのに。 後少しで 淡い緑は濃い緑に変わる。 ほんの短…

灰汁抜きの灰はぱらぱらと

干し蕨の歯ごたえと 濃くのある味わい そして 日なたの香り。 一度その味を経験すると忘れられない。 旬の時にほんの一束程を採る。 天ぷらにしたり 重曹で灰汁をとってから おひたしにしたりする。 ふと 今年は干し蕨を作ろうと それはそれは沢山摘んだ。 …

琵琶湖への愛を語りたい

琵琶湖西岸 北 新旭野鳥観察センター もう一度 琵琶湖への愛を語りたい。 先日、チャックのレクチャーで行った 新旭の野鳥観察センター辺り。 そこは湖西の北。 湖岸も、生えている樹々も 人の手は入っていない。 もしくはそれに近い。 美しい樹形 それが強…

紅木蓮

数日間の暖かさで 回りの樹々は大忙しだ。 どこよりも 花が咲くのが遅い うちの紅木蓮。 重たい程に満開になった。 回りの山も 淡い緑のグラデーシォン。 この美しさが あっという間に過ぎ去ってしまうのが 私は悔しくてならない。 呑気そうに山を見上げてい…

ヤブツバキ

シゲさん宅の白椿が 道路にぽたぽたと落ちて その上を車で走るのが とても痛々しい。 厚い白い花びらが 轢かれて茶色に変わってしまった。 小さな三角の石のお地蔵さん。 大きくて立派なヤブツバキが お地蔵さんを守る様に枝を広げ 沢山の赤い花を咲かせてい…

チャックの展望

琵琶湖 西岸北 (新旭) 琵琶湖西岸の北の美しさは 誰しもが認める。 水は清く 建物もさしてない。 その清らかな景色に溶け込んだかの様に 「新旭水鳥観察センター」がある。 センター内に設置されている望遠鏡を覗くと 穏やかな湖面にバンやカイツブリが プ…

琵琶湖東岸の春

琵琶湖東岸 琵琶湖の東岸も春の盛りだ。 麦畑の緑の広がり。 花びらが散った後の葉桜の並木。 気持ち良さそうなマンションの前 一列に咲いているピンクと白のハナミズキ。 そして 綺麗に刈られた草原に並ぶ メタセコイアの芽吹き。 黄砂で白く煙っている比良…

葉山葵と蕨

葉山葵(ハワサビ) 旬の山菜を1、2度は食べてみようか。 花壇に知らない間に葉を出し始めて5年程。 艶々とした葉山葵。 可愛い握りこぶしの様な蕨。 今が盛りだ。 この取り合わせで一品。 ホウロウのバットに蕨を並べ 重曹を振りかけ 熱湯を注ぎ そして…

モミジイチゴの頼み事

モミジイチゴ 「どうぞ、私なんか写真に撮らないで下さいよ。 甘酸っぱい果汁の黄金色の実になった時に 撮って欲しいんです」 と、雨に濡れた白い花びらのモミジイチゴが 私に言う。 おやおや 一人前になった時に撮ってくれだって。 曇り空の下で 雨粒を付け…

霞んだ空を見上げて

琵琶湖東岸 遠くの山が見えないのは黄砂のせい。 昔の人が歌に詠んだ春霞は黄砂なの? 遠く離れた砂漠からの長い旅。 蝶々も海を渡って旅をする。 渡り鳥も南から北、北から南へと 一途に目的地を目指す。 ダイナミックな旅をする 小さな物達。 それらのどれ…

懐かしのジュース絞り器

夫は母の作ってくれた料理を話す時、とても幸せそうだ。 それは、ドーナツであったり、葵祭の時に作る鯖寿司であったり、兄達と競って食べたいなり寿司であったり、クリスマスにだけ焼かれるチキンのローストであったりする。 その光景を思い浮かべる時、幸…

山吹と共に夢を見る

ヤマブキ 山の中から一枝切り取り そこらにあるジャムの瓶に水を入れ 作業台の上に置いた山吹の花。 必要なものしかない仕事場に 瑞々しい緑の葉っぱと 小首を傾げた黄色い花。 花びらがはらはらと散った後 緑の葉っぱが元気なら 枝を土に植えよう。 冬にな…

夢の中

朝晩は ストーブに太い薪を2、3本。 真冬の様な寒さではないが 小屋の中がホッコリと暖かくなると とても気持ちがいい。 夕食の後 ストーブのそばに椅子を引き寄せ うつらうつらと いつの間にか夢の中だ。 小さな車輪の自転車に乗った私は 舗装のしていな…

薄紫の花びらにハートの葉っぱ

タチツボスミレ スミレの中で 春一番に顔を出すタチツボスミレ。 薄紫の花びらに ハートの形の葉っぱ。 本当に可愛い姿なのに あっちにも、こっちにも咲いているので 見向きもされない。 でも私は その可愛らしさを見逃しはしない。 「ほーら、こっちを向い…

切ない時間

ミヤマカタバミ 黄砂の日だった。 車がきな粉を振りかけた様な 面白い顔をしていた。 山野草が次々に咲き始め 今は山桜が 辛夷の退場した後 山のあちらこちらに ほんわかとした色をして咲いている。 やっと 緑の葉が芽吹いた。 あっという間に濃い緑に変わる…

友達がやって来た

コアジサイ 友達3人がやって来た。 予定していた日が雨模様で 2回延期して 3度目の今日は 雲一つない青空の 風もない完璧な春の日だ。 ドンクのパンを沢山 ワインやらお菓子やらのお土産。 私はランチでそれに応える。 鋳物フライパンいっぱいの 大きくて…

榊の花

榊の花 小屋の前の崖。 オフホワイトの鈴の様な花が 枝に、正に鈴なりだ。 濃い緑の葉っぱの間に 小さな花の自己主張。 前を走る車もバスも 誰も気づかない。 そりゃぁそうだよ。 私だって知らなかったんだから。

今日も雪が降った

今日も冬日。 雪が散らついた。 重ね着をしても まだ寒い。 でも 歩き始めると暖かくなる。 どこかが春なのだろう。 白い雲が 明るい空の中を まるで後ろから 急かされてでもいるかの様に 吹かれて行く。 その空の景色がとても美しい。 ムスカリの蕾がピョコ…

冬に逆戻り

黒文字の花 又、冬に逆戻りの日。 朝から嵐の様な風と雨で それが 霰になり、霙になり そして 夕方には雪になった。 「寒い、寒い」 昼間からストーブに 薪を放り込んだ。 煙突から吐き出される煙も 強風に吹かれて 飛んで行く。 暖かくなった小屋の中では …

鮮やかな緑の小松菜

値段の安くなった野菜が スーパーの棚に元気よく並んでいる。 小松菜、ほうれん草、ブロッコリー、カボチャ。 緑の野菜や根菜類を 沢山おいしく食べたい。 くたくたと煮るも良し。 歯ごたえを残して 野菜のうま味やエネルギーを感じるも良し。 まな板の上で …

春の主役 ソメイヨシノ

琵琶湖東 湖岸道路(佐川美術館近く) 夫はどこにでも軽トラで行きたがる。 いや、乗りたがる。 青のジムニーは私の専用車になってしまった。 夫のお気に入り SUZUKIのキャリーで 知人の病気見舞いに行った。 勿論、運転は夫だ。 集落のソメイヨシノはまだ蕾…

貰った椎茸

旬の物は収穫時が同じ。 3軒の方達から袋にたっぷりの 80個程の椎茸が届いた。 しっかりとした 色の綺麗な弾力のある椎茸。 小分けにして冷凍庫に保存した後 フライパンで焼いて 馬路村のポン酢を振りかける。 バターで炒めて醤油を垂らすのも良し。 パン…

ガナッシュと天然酵母パンと共に

ガナッシュと天然酵母パン チャックの畑のボランティアとして 去年の夏から冬まで 私の住んでいる集落に滞在していた フランス人の女の子ポーリン。 天然酵母を砂糖と小麦粉で作り オーブンもないのに全粒粉のパンを 上手に焼く。 料理好きで料理上手。 チャ…

花壇の山葵(わさび)

10年程前なら どこの谷にでも わさわさと繁茂していた山葵。 しかし 5年程前から谷の山葵が姿を消した。 集落の人は色々と言う。 「鹿のせいだ」「台風の大水で流された」 丁度その頃から 絶滅したかの様に言われる山葵が うちの花壇に住み着いている。 …

風にも倒れない花を

花を植えよう。 明るい色の花を。 淡い薄紫のラベンダーは 風で倒れて 雨で惨めな姿になる。 だから背の低い 生命力が強いものを。 殺風景な冬枯れの残る 小屋の周りには 淡い色より 明るい花がいいだろう。 デイジーやビオラ そして聞き慣れない黄色とオレ…