すり鉢の菜園

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ブルーベリーさえも

上手に育てられない私が

かわいい人参を育てたい

と 思うのはもう止めにしたら?

 

種袋に少しずつ残っていた

様々な野菜の種。

 

タイチさん宅の

いらなくなった大きなすり鉢2個。

捨てられていたのを持ち帰り

底に穴を開けて 土を入れ

残り種をパラパラと蒔いた。

 

緑の葉っぱが出てくれば

それだけで 美しい。

おまけに

花も咲いてくれたら。

 

人参と小松菜の葉が

大きなすり鉢に

身を寄せ合っている。

 

虫も大好きな小松菜の葉。

これぞ 無農薬自然農法の菜園だ。

かわいい頭がピョコンの茸

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雨や靄のかかった日が

これだけ続けば

きっと現れるぞと思っていたら

ほらね 登場です。

 

あちらにも こちらにも。

可愛い頭がピョコンの

名前を知らない茸。

 

茸は秋だけではないと

教えてくれた茸。

 

一日で生を終え

翌日に新しいのが

ピョコンと出て来る。

 

シックなコーヒー牛乳色の

小さな茸。

 

何かの縁で

我が小屋の周りを

住処とした。

 

植木鉢の中からも

こちらを見ている。

とぼけた顔をして。

小屋に相応しい風情のベリー達

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ブラックベリー

 

小屋の周りに

実のなる木を植えたのは

もう 10年程前だろう。

 

ブルーベリー 黒すぐり

そして

ブラックベリー

 

ブルーベリーは2本植えるといい。

そのようにしたが

背は伸びず 実もつけない。

 

黒すぐりは名前に惹かれて植えた。

黒すぐり 又の名をブラックカラント。

2、3年前から

小さな黒い実を少しずつつけ始めた。

 

いじめて育てよ

と 言われるブラックベリー

最近やっと少し実をつけ始めたが

木が細く 大きくならない。

 

木イチゴ類は厄介な木だ。

繁殖力が強く 隣の植物に

越境してしまう。

こんな話を聞いていたのに

越境どころか

大きくならないのは何故?

 

最近では

鳥達も突つきにこなくなった。

 

「どうすればいいのかね?

 どうして欲しい?」

ベリー達に聞いてみようか。

 

「このままでいいですよ。

 この小屋に相応しい風情だと

 私達は気に入っているんです」

と 応えてくれそうな気がする。

バナナとオートミールのケーキ

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バナナとオートミールのケーキ

チャックの畑のボランティア二人。

カリブ海の小さな島国

ガダルーペ出身の男の子ナールと

マダガスカル出身の

料理上手な女の子マリーン。

 

二人が先週の金曜に

2ヶ月の滞在を終え

この地を離れた。

 

私の手元に残していった

地味豊かなケーキのレシピ。

 

たまたま材料が全部あったので

作ってみた。

 

ベジタリアンのケーキだ。

 

小麦粉ではなくオートミールを使い

砂糖を控えめ

ココナッツミルクや完熟バナナで甘みを加える。

食感も嬉しいケーキが

再現出来た。

 

深みのある

幾つもの味が混ざり合った

どっしりとした素朴な姿をしている。

 

材料を全部混ぜ

ケーキ型に入れ

180℃で45分。

 

こんがり焼けた。

 

四角に切り分け

熱いほうじ茶と共に。

 

我が家の定番ケーキに仲間入りした

材料を混ぜるだけの簡単ケーキ。

是非!

_________________________

オートミール    350g

ベーキングパウダー 小さじ2

塩         小さじ1/4

砂糖        80g

卵         2個

ココナッツミルク  360cc

キャノーラ油    大さじ2

完熟バナナ     3〜4本

バニラ       小さじ1

 

チョコレート、ナッツ等を加えるとより美味しい。

 

180℃ 45分で焼く。

生ゴミを掘り返すのは誰?

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カボチャの芽

埋めた生ゴミの中から

カボチャの芽が出た。

逞しいカボチャの種。

 

遥々 ニュージーランドやメキシコから

海を渡ってやって来た。

 

スプーンで種を削ぎ取り

炊いたり 焼いたり スープにしたり

サイコロに切ってチンして

サラダにしたり。

私の好きなカボチャ。

 

夜にやって来ては

生ゴミを掘り返すのは誰?

 

掘り返した穴の周りの

オレンジ色の人参の皮

キャベツの白い芯

茶色の玉ねぎの薄い皮

魚の骨

紅茶やコーヒーの濃い茶色

そして カボチャの種。

 

散らかったそれらの彩り。

 

こんな事を毎晩やっているのは

あんただね・・・

 

私に見られているのも知らずに。

LEDの街灯に照らされて

夜の橋の上で一服したり

トントンと軽やかに歩いたり。

 

ふさふさの尻尾

小屋の近くの

どこかに棲んでいる狐の子供。

心の中まで緑に染まった

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台風が太平洋の上を

日本列島に沿って北上。

 

私の住んでいる所には

激しい雨は降らなかった。

 

シャワーの様な

気持ち良さそうな雨が

木や草の葉っぱに

降り注いだ。

 

荒い土に

パラパラと振り落とした

コスモスとアスターの種。

 

雨水をたっぷりと含んだ土から

小さな芽が出た。

 

コスモスは

はや 大人の葉の形を整え

アスター

かわいい双葉を広げている。

 

街から小屋への帰り道。

小雨に煙る緑の塊。

心の中まで

緑に染まってしまった。

正直者のスナップエンドウ

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自然無農薬農法で

がんばっているチャックが

帰りに立寄りくれた。

 

森永ココアの箱に

無理矢理詰め込んだ

莢がちょっと堅いスナップエンドウ

 

動物園の象の糞やら

公園の枯葉やら

牛の牧場の牛の糞やら

腐葉土をトラックで買ったり。

 

自然無農薬農法だから

その野菜がおいしいとは限らない

と言うのが 私の感想。

 

でも

その無骨な姿の野菜は

とても正直者に見える。

 

グラグラと沸いた湯に

塩を小さじ一杯。

スナップエンドウ

いつもより長い時間湯がく。

 

どうだろう?

堅い莢はとろりと

鮮やかな緑の豆は

噛むと青い香りがする。

 

皿に移した

湯気が上がり

つやつやと光る豆。

 

やっぱり

どこから見ても

正直者だ。