山羊を見に行く

れん

 

うちから車で15分ほどの所。

私より20歳若い友達と言うか 知人と言うか

その人が 小さな山小屋を借りている。

 

山小屋の周辺の草を 草刈機で刈る代わりに

「山羊を2頭レンタルしたから 見にくる?」

と LINEを貰った。

ケーキを二切れ ラップに包み

軽トラで山道を走った。

 

白の山羊は草を喰み 黒い山羊は

ブルーシートのテントから 私を見ていた。

「黒い山羊は怖がりだから」 私が小屋に入るまで

テントから出なかった。

 

電気カーペットと電気ストーブで暖かい部屋。

育てた綿のふわふわの 沢山のコットンボールが

日当たりのいい窓際に広げてあった。

ちょうど2時間 大いに話した。

しっかり者の彼女は 私に色々と教えてくれ

私は「自分に正直に生きたい」と

まるで若者が言う様な事を 恥ずかしげもなく言った。

 

お昼ご飯に間に合うように 「小屋」に帰った。

150年ほどの年輪の杉の上に

エゴの花がパラパラと落ちており 

その様が かわいいと思った。