滋賀の湖西の山の中。
冷たい空気と
朝夕に焚く薪の暖かさが
とても気持ちがいい。
周りの山の色付きまで後少しだ。
「伐採して積んである檜を
薪にどうですか」
と 言うありがたい申し出に
夫と軽トラで出かけた。
車で5分ほどの
川べりの開けた場所だった。
杉の人工林の間に
広葉樹が植わった気持ちのいい空間。
紅葉にはまだ早い広葉樹が
周りを囲み
川の音も軽やかな 曇り日。
檜を運びやすいように
チェーンソーで1m程に切り始めると
爽やかな香りが立つ。
「おお いい香りだ!」
檜は燃やしても
小屋の中に香りが充満する程の
香りを持つ。
軽トラに2段に積んで2往復。
薪の備蓄が増えた。
朽ちた木に苔が付き
そこに顔を出したきのこ達。
その対面に心が踊る場所でもあった。