モリモリと食べた

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温泉の山

 

支所(かつての村役場)の前で

「玉子のケンジさん」に会う。

 

去年の大雪で

ケンジさんの池の鯉が死んだ。

屋根の雪が落ちて鯉に直撃したのだ。

 

そして今年も

「雪が多すぎる。

 何もかも凍って、給湯器の湯が出ない。

 冷たい水で食器を洗うのが嫌なので

 紙の食器を使ってる」だって。

 

「うちもそうやよ。

 風呂に入れへんもん。

 だから、今から温泉に行く」

と、ケンジさんと別れて

山の中腹にある温泉に行った。

 

何日振りかの風呂。

もうもうとあがる湯気の向こうに雪景色。

こんな機会がないと温泉にはこない。

 

昨日の晩ご飯。

細切れ野菜をコトコトとたっぷり炊いた

滋味豊かなスープを食べた。

 

そして今日。

それをカレーに変身させた。

 

チキン胸肉のカツを沢山揚げて

カツカレーに。

 

洗ってしゃっきりした小松菜に

ペルーの塩と胡麻油。

 

モリモリと食べた。

広い空が広がる所

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安曇川町

 

雪の道をゆっくりと運転し

琵琶湖側に下る。

 

大丈夫なんて思ってはいけない。

スリップして車の前に

大きな穴を開けたのを忘れないで。

 

山の中の狭い空から

広い空が広がる所。

 

白い雪の田んぼと

灰色の空との間の人間の住処。

 

泣いたり笑ったりの

それぞれの人間の生活が

あそこにはあるのだな。

 

空に押しつぶされない様に

頑張っている人の暮らしが見える。

やるべき事を黙々と

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1月31日

 

「水道が凍結して出ない」

集落のあちこちで困っている。

でも

かつては生活水だった

中流しっぱなしの山の水がある。

今でも豊かに庭先に流れている。

 

うちは伏流水をポンプで汲み上げている。

切れる様に冷たい水が

蛇口からほとばしり出る。

 

でも

停電になればお手上げだ。

 

便利さとはなんと不便なものだろう。

 

屋根に厚く積もった固い雪を

80を越えたタイチさんは

スコップ一本で落としている。

 

几帳面な性格は

落とし方にも現れる。

きっちりと鋭角に。

 

明るい空の下で

雪に文句を言いながら

やるべき事を黙々としているタイチさん。

 

二月。

あっという間に過ぎる月。

「やるべき事を黙々と」

肝に銘じた。

久しぶりの空

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久しぶりの空。

雲が流れて行く。

 

北から灰色の雲が

押し寄せて来ると雪。

 

今日の雪は水っぽいな。

そして

すぐに空が現れる。

 

太陽の光と空は

人間にエネルギーをくれる。

厳しい自然を前にすると

いつも思う。

 

屋根から落ちた重い雪。

気持ちのいい空の下で

除雪にもリキが入った。

 

シジュウカラ

そんな私を

笑っておくれ。

「チベット旅行記」

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明治時代

鎖国中のチベットに行き

インディー ジョーンズ顔負けの旅をした

お坊さんの河口慧海

 

旅の手段は歩くのみ。

食料は麦焦がしを水で溶いたものとドライフルーツ。

氷が流れる川も泳いで渡る。

ダライラマに会ったり

山賊に出会ったり

偽医者みたいな事をしたり。

 

雪の中を

鉛色をして流れる川を見る度に

私は河口慧海チベット旅行を思い出す。

氷が流れる川を泳いで渡る?

ホントかな?

誰も見てないぞ・・・

でも

橋がなければやっぱり泳ぐかな?

 

若い頃に読んだ「西域探検紀行全集」

チベット旅行記」はその中の一冊だ。

全集を一括購入して次々と読んだ。

 

旅の本を思い出す時

何故か一緒に旅をした様な気がする。

不思議な感覚だ。

 

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チベット旅行記 河口慧海 著

カワガラス

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(カラー写真)

 

凍った道路を

そろそろと、転けない様にと歩いていると

「チッチッチ」とカワガラス

 

川の上を小さな黒い体で

ピューッと飛び

雪の岩の上にピタッと止まる。

 

「おお、お久しぶり。 

 私は小屋の中でくすぶっていましたよ」

と、挨拶をする。

 

カワセミの様に美しい瑠璃色の羽も持たず

うぐいすの様に褒められる様な声も持たず

セキレイの様に上手に尾羽を動かす事もせず

ただひたすら

弾丸の様に川の上を飛び

直角に谷に向かって曲がる事が出来る。

 

「ただ、それだけですよ」と

謙遜なのか、自慢なのか・・・

 

そんな面白いカワガラス

私は大好きなのだ。

赤と黄色のダンプ

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昨日除雪してスッキリしたのに

又、1メートル程積もった。

ふんわりとして綺麗な光景なんだけど。

 

午前8時頃

うちの前の道路が通行止めになり

夕方に市バスが走り始めた。

市バスと言っても

小さなコミュニティバスだ。

 

そして私は

雪が小降りになった頃から

除雪に精を出した。

 

赤と黄色のダンプ。

黙々と雪を川や谷に運ぶ。

 

明日の朝

屋根から落ちた雪を運ぼう。

早起きをしてね。