大阪城公園行き

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大阪城ホールから

 

子供の頃

大阪城が見える所に住んでいた。

 

家からも

小学校からも見えた。

 

友達とブラブラと歩いて

遊びに行った事もある。

 

環状線の電車の窓からは

錆で赤茶けた砲兵工廠の

建物群が見えていた。

 

何十年振りだろう。

26日に

大阪城公園に野暮用で訪れた。

 

荒れ地に雑草がはびこっていた砲兵工廠跡は

埋まる様な緑の森に変わり

高層ビルの並ぶ

ビジネスパークになっていた。

 

空を見上げると

飛行機がひっきりなしに降りてくる。

 

子供時代も

空を見上げると

伊丹を飛び立ったり

伊丹に帰ってきたりする旅客機が見えた。

 

あーあ

感傷的になってしまったよ。

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砲兵工廠 (Googleより)

山桜

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午前9時

 

雨の朝

慌ただしく車を出し

細い山道を

くねくねと下る。

 

山桜の淡いピンク

若緑の樹々

赤い芽吹きの葉っぱは

すぐに緑に変わるだろう。

 

朝もやが

山肌を登って行く。

 

急ぎの私も

思わず車を止める。

 

「どう見てよ、

 たった一週間程のこの姿」

 

誰彼に自慢して回りたい。

シロモジ(白文字)

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シロモジ

 

数年前

山の中から引き抜いてきた

小さくて細い

木の子供。

 

「シロモジです」と言ったかどうか。

 

ちゃんと根付いたが

大きくならない。

 

やっと芽吹いた

少しの葉っぱは

鹿のおやつになったり。

 

今年の雪に埋もれて

弓の様にしなった枝。

 

雪が融けたら

どうだ

幹も枝も

見違える様に伸びて

若い葉っぱは

柔らかく開いた。

 

蜜蝋色の小さな花が

輝いて揺れて

溢れんばかり。

 

見上げる様に背が高くなった木。

 

風で倒れない様に

支柱を立てた。

 

歩く

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午後2時

 

北白川のバックス画材の手提げカバン

何年経っても型くずれしない

タフなこの手提げに

カメラを入れて

「サテッ」と出かける。

 

上を見れば青い空があり

白い雲まで流れている。

 

下を見れば

小さな花が咲いており

川を見れば

軽やかな音をたてて

転げる様に流れて行く。

 

カメラで

おもしろいと思ったものを

撮ったりもする。

 

周りを見ながら歩く

30分程の歩く事。

 

心が暗くなる事も

歩いているうちに

「どうでもいい」

そして

「なる様になるさ」

 

私の楽天性。

 

 

山菜ナムル

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椎茸 ハコベ ツクシ 葉わさび 三つ葉 

 

「ライフルマン」が栽培している椎茸

袋にたっぷりと貰った。

星のように小さな白い花のハコベ

一日で盛りが過ぎたかの様なツクシ

花壇に住み着いた葉ワサビ

自生の三つ葉。

 

三つ葉は玉子に刻んでいれて

綺麗な卵焼きにした。

 

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椎茸は焼いて縦に切る。

 

ハコベは先の柔らかい所だけ。

これが面倒な作業だ。

 

ツクシははかまを取って

ハコベと共に

サッと湯をかける。

生より食感がいいと思う。

 

さっと水に放ち

きゅっと絞る。

 

刻んだ葉ワサビを加えて

塩とごま油でさっくりと和える。

 

ごま油の魔法。

 

雲一つない青空の一日だった。

 

「ぴょー ぴょー ぴょー」と

聴いた事もない鳥の声。

いや

気がついていなかっただけ・・・?

  

山菜天ぷら

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ヨモギの天ぷらはおいしいな」

心にふっと浮かんだ。

 

柔らかい新芽のヨモギ

少し長けてきた小さなフキノトウ

やっと現れたツクシ

谷に生えるはずの葉ワサビ

なぜかうちの花壇に。

そして

小さな短いミント。

 

お昼ご飯の分だけ摘む。

 

それぞれが個性的な香りだ。

 

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山菜てんぷらは玉子を使わず

水溶きの小麦粉だけ。

 

カラッと揚がった。

塩をパラパラ降って食べよう。

 

フキノトウヨモギもミントも

香りが弱まり

それが美味しさに変わる。

 

強い北風

青い空に白い刷毛で描いた

綿の雲。

 

そんな日だった。

ミヤマカタバミ

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春の始めに

山の林の中や

道の側に咲く。

 

うちの周りにも

あちこちと咲いている。

陰のある場所が好きみたい。

 

朝は露をつけた

白くて薄い花びらを開き

夕方には閉じる。

 

ラジオも消し

川の水の音が聞こえる深夜。

 

「あの花はどうしてるのか?」と

首を傾げた風情で眠っている

ミヤマカタバミを思う時がある。