雪かきの日

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午後4時

 

川へ降りる階段も

雪に埋もれてしまった。

その上に

動物達の足跡。

 

川は

空の色を映して

鉛色だ。

 

何年か振りの大雪で

固くなった雪の固まりを

つるはしで崩しながらの作業。

 

次の積雪までに

仕事場の周りの雪を

スッキリと

片付けよう。

 

3月まで

後ひと月と半分。

夕方

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午後4時半

 

やるべき事をし終わると

もう夕方になった。

 

図書館で本を受け取り

表に出ると

もう辺りは薄暗い。

 

しかし

一ヶ月前を思うと

随分日暮れが遅くなったものだ。

 

昨日、スーパーで

「ちか」という魚を買った。

ワカサギみたいな

とても姿の綺麗な北海道の魚だ。

 

頭とはらわたを取り

小麦粉をたっぷりとはたいて

キャノーラ油で

じっくりと小麦色になるまで揚げた。

骨までサクサクといける。

 

さっと湯がいたほうれん草

大根おろし

固い目に湯がいた人参と共に

馬路村ポン酢をたっぷりと。

 

電子レンジで柔らかくなった小芋。

作り置きの甘味噌をからめた。

 

大根、人参、昆布

油揚、白菜の粕汁。

刻みねぎを忘れない。

 

すぐきの漬け物。

 

図書館からの帰りの

車の中で考えた晩ご飯。

 

おいしかった。

 

買い物

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帰り道

 

三日ぶりに

バスも走り

郵便も配達された。

こんな事は初めてだ。

 

大きな音をたてて

屋根から雪が落ちる。

こんな大雪は珍しい。

 

とにかく今日は

食料の買い出し。

風邪でゴホゴホ咳をする夫と

手分けして手早く済まそう。

 

帰り道から見える

比良山系の山々は

雪を冠って美しい。

 

あの山の向こうに

帰るんだな。

 

峠を越えて

トンネルを抜けて

除雪で残った雪のがたこと道を

滑らない様に

ゆっくりとね。

 

寒波(3)

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京都から

車でたった1時間。

 

雪で

バスまで止まってしまうなんて

誰が想像するだろう。

 

ワンルームの我が家は

小屋というにふさわしい

「かわいらしい」空間。

 

そこは

薪ストーブ一台で

ムックリと暖かく

大きなやかんに

いつも

シュンシュンと音をたてて

湯が沸いている。

 

その湯で

お茶を飲んだり

コーヒーを淹れたり。

 

今日も今日とて

降り続ける雪。

 

窓から眺めながら

そろそろ底をついて来た

食料の心配をしている。

 

寒波(2)

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屋根から

氷柱(ツララ)が下がると

「おっ、今日は寒いぞ」と思う。

 

積もった雪が

発泡スチロールの様に軽い。

 

雪が止み

空が明るくなった時

家の周りを

歩く幅だけ雪かきをした。

 

バスはまだ運休だが

ぼちぼち車が動き出した。

そして

生活も少しずつ。

 

寒波

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午後4時半

 

終日 雪。

 

鳥の声が聞こえない。

お猿さん達はどうしてる?

鹿達は頭と背中に雪を積もらせて

ゆっくりと

山を横切っているのか。

 

車も走らず

市バスもストップした。

 

除雪車が通った後

もう道路には

雪が積もる。

 

「雪の日もええもんでっせ。

 ほっこりしますわ」

と、90才の鍛冶屋さんの言葉。

 

成る程

いつまでも降る訳じゃなし

人間も動物も

こんな日はほっこり。