午前11時 安曇川
橋から見渡す
360度の白い世界。
川は北に流れて
東に曲がる。
そして
琵琶湖にそそぐ。
山を見れば
白く煙って
あそこは吹雪。
カラスがかあかあと
騒がしく飛び交う河原。
私は
コートのポケットに手を入れ
橋から眺める
完璧な白の世界に
脱帽だ。
午後4時半
やるべき事をし終わると
もう夕方になった。
図書館で本を受け取り
表に出ると
もう辺りは薄暗い。
しかし
一ヶ月前を思うと
随分日暮れが遅くなったものだ。
昨日、スーパーで
「ちか」という魚を買った。
ワカサギみたいな
とても姿の綺麗な北海道の魚だ。
頭とはらわたを取り
小麦粉をたっぷりとはたいて
キャノーラ油で
じっくりと小麦色になるまで揚げた。
骨までサクサクといける。
さっと湯がいたほうれん草
大根おろし
固い目に湯がいた人参と共に
馬路村ポン酢をたっぷりと。
電子レンジで柔らかくなった小芋。
作り置きの甘味噌をからめた。
大根、人参、昆布
油揚、白菜の粕汁。
刻みねぎを忘れない。
すぐきの漬け物。
図書館からの帰りの
車の中で考えた晩ご飯。
おいしかった。