「13本のパイプ」 イリヤ・エレンブルグ著

 

大事にしていた本を 少しずつメルカリに出している。

いらない本だから手放すのではない。

本棚に何十年も並んでいて 

シミや焼けが出てくるのを見て

誰か読んでくれないだろうか?と 思い始めたからだ。

 

メルカリに出品して 数年ぶりに購入してもらえた

「13本のパイプ」初版本。

1957年発刊 何と67年前の本だ。

著者はイリヤ・エレンブルグという ソ連の作家。

1891年 ウクライナ・キーウに生まれ

1967年 ロシア・モスクワで亡くなった。

 

経年劣化で 表紙に焼けやシミのできた

「13本のパイプ」。

パイプ収集家が語り手となり コレクションの

13本のパイプにまつわるエピソードを

次々と紹介していく話だ。

 

柔らかく 軽い紙の裁断の不揃いが

クラフト感を醸し出し それがいい。

 

夫が約60年前に買った本は

ソ連時代の本に興味がある」

という学生さんに買われた。

 

bookoffでは 絶対に買ってくれない本を

メルカリで380円で売り

私の手元には 103円が届く。