思い出

若気の至り

用事で京都に出かけた。 金閣寺の北の右大文字。 毎日この大文字を見て2年程暮らした。 若い頃だ。 この道を車で走るたびに その頃の記憶がよみがえる。 この大文字を見た時、 大阪育ちの私は 「ああ、京都に住むんだ」と実感した。 いくら若気の至りだとは…

後悔(捨てた本達)

『どうして捨ててしまったんだろう?』 「民芸遍歴」 外村吉之助 「チャーリーとの旅」 J・スタインベック 「金子光晴全集」 「民芸遍歴」は倉敷民芸館館長だった外村吉之助が民芸運動について語った本。表紙が本文にまけずに素晴らしかった。 20才の頃読…

共に過ごした時間

ミニマリストが見れば、呆れて 即 捨てられるであろう物達。 私の回りには、そんなに沢山ではないが ある。 それは、錆びた缶であったり、 欠けた陶製の鉛筆削りであったり。 そして、河原で拾った石、赤や黄の縞の。 時を経て、風化した物達と私の 共に過ご…

京都タワー

高校の修学旅行は北九州だった。 生徒の集合場所は京都駅。 まだ時間があるからと、京都タワーに登ったクラスメートの男子数人。 出発時刻が迫ってもまだ降りてこない。 どこのクラスにもいるよね、こんなおっちょこちょいの男の子。 20才の時から会ってい…