ジョン モンタギューの詩集

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随分前だ。

アイルランドの詩人

ジョン モンタギューの事を知った。

朝日新聞の記事だった。

 

興味がわき調べてみたが

日本ではまだ翻訳されていない。

 

ニューヨークに行った時

街の小さな本屋に入った。

そこはまるで

映画「ユー ゴット メール」で

メグ ライアンが経営する

小さな本屋そのものだった。

 

その店の母娘が

「うちにはないが、ここならきっとあるだろう」と

住所と店の名前をメモしたものをくれた。

 

マンハッタンの北の端にある美術館の帰り

バスを降りて教えてもらった本屋に行った。

コロンビア大学の南

倉庫の様な本屋の名前はラビリンス。

結局ここにもモンタギューは存在しなかった。

 

「仕方ない、もういいか・・・」

とホテルの近くを歩いていると

大きな本屋が現れた。

入るとすぐに男性店員がやって来て

私の探しているモンタギューを見つけ

嬉しそうに私に差し出した。

 

376ページの分厚い詩集。

 

 

昨日の夕方

チャックの小屋に泊まっている

スイス人のカミルと

アメリカ人のショーンがやって来た。

「ショーンが明日帰るので少しだけ話をしに来た」

 

「ごちそうはないが一緒にご飯を食べようか?」

 

ショーンはアイルランド系アメリカ人。

日本の後アイルランドに行き母親と合流すると言う。

 

積んである本の中から

ジョン モンタギューの詩集を見せた。

アイルランドの詩人だよ」

勿論

この詩集を手に入れたエピソードも加えて。

 

私はまだこの詩集を読んでいない。

手に入れた満足感が大きすぎて

そこで終わってしまった。

 

「ショーン、元気でね。

どうぞ、いい旅を」

ドアを開けて表に出て

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合歓の木

 

曇った空の下を歩く。

 

窓から光は入って来ても

家の中

仕事場の中

椅子に座って

背中を曲げて

仕事をしたり

何かを読んだり。

 

ドアを開けて表に出て

冷たい空気を感じて

「ふぅー」と一息。

 

歩き始める。

見慣れた山や川。

時には

靄が山に沿って登って行ったり

風で綿毛が舞っていたりする。

 

今日

合歓の木の

夏の終わりか秋の初めの姿に気がついた。

 

名前は?

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道ばたに

ごく普通にある木の様な草。

 

名前は?

 

分からなければ調べたくなる。

 

アカショウマはユキノシタ科。

ヤマブキショウマはバラ科。

 

花の咲く季節から考えると

これは

ヤマブキショウマかも知れない。

 

まあ

どちらでもいい。

 

風に吹かれて

気持ち良さそうにしている

樹形の悪い白い花。

 

それに

私が気づいて

振り向いただけだ。

上を向いて蔓穂は

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蔓穂(ツルボ

 

こんなかわいい花を見過ごすわけがない。

淡いピンクが風に揺れて。

 

すくっと背を伸ばし

上を向いて

少し頭を傾けて。

 

夕方

私の頭上の空を

羊雲が覆った。

 

夜には

満月前の輝く白い月が

東から西に動いて行く。

 

羊雲も

白く輝く月も

ツルボ

見つめているんだろうね

風に吹かれながら。

 

夜の世界に降る夜露。

ツルボよ、気持ちがいいだろ?」

 

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moozyさんが「蔓穂」の素敵な写真と文を載せておられます。

 

moozy.hatenablog.com

 

コオロギが歌う

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午後5時25分

 

夜 11時になると

いつもNHKFMを聴き始める。

 

ミスチルが歌う。

 

アキ カウリスマキ

過去のない男」で初めて知った

クレイジーケンバンドが歌う。

 

いつの間にこんなにビッグになってしまったのか?

「道標」を福山雅治が歌う。

 

そして

小屋の中でも外でも

コオロギが歌う。

 

マグカップに

知人に貰った梅酒を1センチ。

湯を注いで飲む。

たかが本ではないか

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スーパーの駐車場

 

午後3時に家を出て

湖西のスーパーにやって来た。

 

1週間分の食材を購入。

塩豆大福も買う。

もやしが18円。

生産者の苦労を思う。

 

帰り道

図書館に寄り雑誌を受け取る。

「天然生活」

特に気に入っている本ではないが

食器を見る為予約購読している。

 

その本の中に

私が大切にしていた本が

幾つも載っていた。

 

増える本を何回か処分したり

友達に貸して返ってこなかったり。

 

懐かしい。

どうして処分してしまったの?

どうして友達に「もう読んだ・・・?」

と、言えないの?

 

それらの本が載っているページを開けるのが

悔しい様な

辛い様な

残念な様な。

 

たかが本ではないか。

分かってはいるんだけどね・・・

 

5メートルの範囲で

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フウロゲンノショウコ

 

9月の始まりの1日。

 

私は家(小屋と呼ぶのがふさわしい)と

仕事場とその周りの5メートルの範囲を

ウロウロしただけで

朝夕のウォーキングにも出ず

気ぜわしく過ごした。

 

貰い物の野菜は沢山あるが

動物蛋白を買いに行く予定が

それも叶わず。

 

晩ご飯に作ったおかずが

久しぶりの不出来。

 

小笠原の台風

テキサスの台風。

 

トランプが1億円余を

テキサスの被災地に寄付という記事。

ディカプリオも自身の自然保護のファンドから

1億円余を同じく寄付。

「ディカプリオよ、偉いなぁ」と褒める。

 

長年続いた内戦を終わらせ

それによりノーベル平和賞を得た

コロンビアのサントス大統領。

朝日新聞との会見で語ったのは

「対話」の大切さとポピュリズムの危うさだ

 

子供の喧嘩は話し合いなどしない。

それは精神的に未熟だからと私は思う。

地球上で未熟な国のなんと多い事か。

 

小さな小屋の中で

私は一日

こんな事を鬱々と考えて過ごした。

 

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