夏の間に 一度は食べたい西瓜。
1/6切れのをスーパーで買い おやつに食べる。
よく冷えた瑞々しい西瓜
ガラスの皿に三角に切ったのを 一人 二切れ。
その姿の可愛さを眺める。
扇風機と換気扇を回しても 汗が滲む小屋で
淡い赤の西瓜の 三角の先から食べる。
濃い茶色の種が ガラスの皿に並ぶ。
家の前に床几台があり
そこに座って西瓜を齧り 種をぷっと吹き出し
線香花火のチロチロと燃えるのを
見つめたのは もう遠い昔の私。
西瓜から浮かび上がるのは
子供時代の思い出ばかり。
それを 特別に懐かしいとも思わない。
今日も太陽が山かげに入ると
涼しい夕方の始まりだ。