昼過ぎから 雨が降った

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昼過ぎから 雨が降った。

それは

暗くなっても まだ続いた。

 

傘をさし 小屋から出ると

むせる様な 空気感。

 

植物の生気 動物の生きる力

朽ちた木や葉 

それらの香りが 湿った空気の中で

ない交ぜになる。

 

そして 川の水は 

さほど増えず 濁らず

川底を見せて

さらさらと流れる。

 

見上げた空は 灰色で

そこから

雨粒が落ちてくる。

 

地響きして 雷が鳴り

慌てて 傘を閉じ

小屋の中へ逃げ込んだ。

 

夕焼け空もなく

知らない間に 窓の外は暗くなった。