「ブックセラーズ・ダイアリー」 ショーン・バイセル著  矢倉尚子訳 白水社刊

スコットランド最大の古書店の一年」

 

イギリス スコットランドの小さな町ウィグタウン。

著者のショーン・バイセルが ブラリと立ち寄った

古書店「The Book Shop」。

30歳のバイセルが、当店の主から

「この店を買わないか?」

と 持ちかけられ 「そんな金はない」と答えた。

店主は言った。

「金なんていらないさ 銀行は何の為にあると思う?」

 

それから1ヶ月後 

2001年のバイセルの31歳の誕生日

この店は彼のものになった。

 

バイセルが子供の頃

ウィグタウンは美しい風土の活気のある町だった。

経済を担っていた 乳製品製造所とウィスキー蒸溜所が

1989年、1993年に相次いで廃業。

街はすっかり寂れてしまった。

 

 

Google 画像より

それから20年。

「ザ・ブックショプ」は10万冊の在庫を持つ

スコットランド最大の古書店になった。

「本の町」として知られる様になったウィグタウン。

世界中から本を愛する人たちが訪れる。

Google画像より The Book Shop

 

2014年2月から1年間の記録。

変人 奇人の 客や従業員 

立ちはだかる巨大ネット書店アマゾン 

電子書籍の波が 個人古書店に襲い掛かる。

私はバイセルの一年を 見続けた様な錯覚を起こす。

 

矢倉尚子さんの翻訳がとても自然でいい。

私は図書館で借りて読んだ。

 

「ブックセラーズ・ダイアリー」は

『楽園に刻まれた愛の詩』松崎豊・ゆた(id:SHADE)さんの

ブログで知りました。

ゆたさん、ありがとうございました。

 

www.hakusuisha.co.jp

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