"Irish Country Cooking”に出てくる料理。
それを 読み進めると
ウィスキー ビール ポテトが
いかに 大切な物かがよく分かる。
日本料理(家庭料理から料亭の料理まで)にも
酒をよく使う。
しかし アイルランドのウィスキー ビールは
その比ではない。
"STEAK WITH WHISKEY"
例えば 肉を焼く。
「熱したフライパンに 少しのバター。
そこに 肉を入れ ウィスキーを注ぐのだ。
焼き上がったら温めた皿に。
フライパンに残った肉汁にクリームを加え
それを ステーキにかけよう。
クレソンを添えてね。」
イラストの飲兵衛さんの
豪快なウィスキーの注ぎ方!
この本には スープもよく登場する。
日本の「汁物」とは 材料も作り方も違うが
体も心も暖かくするというのは同じ。
英国料理にある
シェパードパイ フィシャーマンズパイ。
これ等はパイ皮の代わりに マッシュポテトを使う。
隣の国のアイルランドでも同じように
マッシュポテトを被せたパイが多々ある。
中の詰め物は 肉であったり 魚であったり
ベーコンであったりと
その土地で産するものだ。
40年近く前の夫のアメリカ土産。
”Irish Country Cooking”は
食べた事のない アイルランドの質実な料理と
行った事のない 土地への憧れを
掻き立てるのに充分な素朴な本だ。