白い霜に覆われた朝

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数日前の朝

辺り一面が白い霜に覆われた。

 

太陽の光で 

霜はあっという間に消えてしまう。

山の向こうから 太陽が昇る前

慌てて私は外へ出た。

 

風も吹かない キンとした空気。

気持ちがいい。

大きく息を吸ったり 吐いたり

白い息がふわりと現れる。

 

私の足音で 河原の枯れ草の間から

小さな野鳥が飛び立つ。

細長い くすんだ茶色の鳥。

ピーピーと鳴く。

 

淡いベージュ色 ススキの枯葉の上の

輝く霜は 今 溶けようとしている。

 

山間の遅い朝が始まる。