美しい 木のつく漢字

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去年か その前の年かの薪の切れ端を 

朝晩 ストーブで燃やしている。

 

一度 乾燥してしまえば

雨に濡れてしまってもよく燃える。

 

この季節は

こんな切れ端の薪で

小さな小屋は充分に暖かい。

 

今は 軽トラで運んで来た

山梨 紅葉 栗 榊 欅 樫

の枝や幹が山盛りで 景気良い。

 

今日

もう引退した郵便配達の

シムラさんが軽トラでやって来た。

最近切った 栗と柿と桜の木をくれると言った。

インスタントコーヒーを 美味しそうに飲み終えて

シムラさんは隣の集落のアイさんの家へ。

干し柿の様子を見に行くのだ。

 

梨 栗 榊 欅 樫 柿 桜・・・

美しい 木のつく漢字。

こんな美しい名前を持つ木を

来年は燃やすのだな。

 

栗はパチパチとストーブの中で音を立て

桜は桜餅と同じ香りを出す。

 

日々 

木々の整理で忙しいが

積み上げた薪は 豊かで美しい。