私の新年が始まった

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3日 午後4時

 

雪のないお正月。

ここに住み始めて 初めての事だ。

 

空気は冷たく 風は強い。

そんな元旦だった。

 

子供時代 お正月の日の光は

昨日と違って見えた。

同じことを言う友達がいた。

 

のんびりと朝寝をして

小屋の中でウロウロし

午後は川沿いに歩いた。

 

深呼吸すると 冷たい空気が 

肺の奥深くまで届いた。

 

山の中で鳥が鳴き

その声が北から南へ移っていく。

 

川の音は変わらず ザーザーと

私の歩く靴の音がボコボコと

広い空間に吸い込まれた。

 

お正月の間に

日暮れが遅くなり

5時を過ぎてやっと薄暗くなる。

それがとても嬉しく 気分がいい。

 

こんな風に 

取り立てて 新しい事もなく

私の新年が始まった。