村のミッドタウン(3)

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水路の側に畑があり

そこにはトウモロコシやきゅうりがなっている。

そして・・・花畑。

 

村のミッドタウンは

かつての宿場町。

 

一つ北の宿場町は

町おこしで電柱は地中に

江戸時代を彷彿とさせる家は

渋い弁柄に塗られ

その家はお土産やになったり

食堂やカフェになったり。

 

しかし どうだ

私の住んでいる村のミッドタウンは。

 

何にもしない。

 

ヴォリーズの設計と言われる

レトロなかつての郵便局も

建物の前に小さな案内板が立っているだけだ。

 

遊びに来た友達は

「この雰囲気がいいのよ、商売っ気がないのが」

と えらく気に入った。

 

村の人にその話をすると

欲のない顔をして

嬉しそうに笑った。