筏師(いかだし)の神社

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(6月の祭の写真)

 

   伐った杉は

   冬の急な坂の

   雪の上を滑らし

   川に集める。

 

   それを

   筏に組み

   琵琶湖まで流す。

 

   あちらこちらの

   岩にぶつかり つっかえ

   筏は暴れる。

 

   筏師はその度に

   冷たい冬の川に飛び込み

   筏を整える。

 

   筏から振り落とされて

   命を落とす事も。

 

   そんな筏師の安全を願い

   川沿いの集落毎に

   必ずある神社。

 

   筏師が

   川に落ちたり 亡くなったりは

   カッパが足を引っ張るからだと。

 

   そのカッパを叱る為に

   筏を操る竿は

   サルスベリで作る。

 

   60年程前迄

   続いていた事だ。