雑感

久しぶりの飛行機雲

20日 午後6時 東の空から 西の空に 真っ直ぐ走る 飛行機雲。 どこから飛び立ち どこへ行くのかは知らない。 山の中の 狭い空を 飛行機が 白い雲を描きながら飛ぶのを 私は毎日何回も 下から眺めていたものだ。 今日 久しぶりに 飛行機雲を従えて たった一…

若いカボチャ

若いカボチャ 大きくて 甘いカボチャは 全部猿に食べられた と言う話。 黄色の大きなカボチャの花は印象的だ。 そして 小さな緑の果実のような 可愛さを持つカボチャは 艶々としている。 猿も食べない 小さなカボチャは 惜しげもなく捨てられ 私はそれを貰っ…

ヤマケンさんのすもも(2)すももジャム

ヤマケンさんから貰ったすもも。 それは 小ぶりだが 甘酸っぱく 香り高い 美しい紅色だ。 傷のある実を選び 種だけを除く。 砂糖と少しの水を加え 焦げ付かないように 鍋底を木のスプーンで くるりくるりと回しながら煮た。 紅色が鮮やかな艶のあるジャム。 …

ヤマケンさんのすもも

薄いダンボールの箱に 新聞を敷いて ヤマケンさんが すももを届けてくれた。 数年前から ヤマケンさんの家の裏の たわわに実るすももをもらう。 去年は実らない歳だった。 そして 「今年は熊に食べられた」 と 悔しい顔だ。 よく熟れた小さい実は黒く 甘く …

8月15日に思う事

15日 夕方6時 15日は 終戦記念日。 敗戦記念日という人もいる。 戦争に対して 反省の心を持つならば 敗戦と呼ぶのがふさわしいと思う。 「最初から勝ち目のない戦争だった」 と 言われている戦争だが 勝っても 負けても 戦争は絶対悪なのだ。 アニメ「こ…

暑い1日の終わり

小屋の周りの山の緑は 益々 濃くなっていく。 夕方 見上げた空は そよとも吹かない風で 枝も葉も動かない木々の向こうに 小さな雲を浮かべていた。 ヒグラシが いつもの様に 夕方の時を知らせ 川にテントを張った若者の 弾ける声が遠くに聞こえる。 暑い動か…

少し心に残った事

11日 京都東山三条辺り 1週間ほど 気ぜわしい日々が続いた。 その中で 心に残った事を記しておこう。 10日 買い物に行く途中 幾つかのキャンプ場を通り過ぎる。 沢山の車 テントで埋まったキャンプ場。 それはまるで 難民キャンプの様だ。 小さなテント…

京都市京セラ美術館へ行った

今日は 11日に行った京都市京セラ美術館について そして 写真を何枚か載せてみよう。 11日 美術館南の疏水 名前が変わると言う時に 何やかやと物議を醸し出した 京セラ美術館。 公募展に出品している友達の作品を見に 暑い京都の京セラ美術館に出かけた…

青い羽を持つアオゲラ

朝 網戸のドアを開け 表に出る。 向かいの山から コンコンコンと軽い規則的な音。 おお なんと久しぶり! 夜に橋の上で思索する狐より もっともっと 出会いの少ない キツツキだ。 一年に一度か二度。 川の向こうか 向かいの山か 軽い音を響かせる。 時折 道…

猿は天敵

野菜を作っている人にとって 猿は天敵である。 鹿や猪は 畑に柵や網をめぐらしておけば 侵入される事は少ない。 何十匹もの群れで移動する猿は そうはいかない。 知恵が働くからだ。 トミコさんから 先日貰った きゅうり なす。 これらは 猿の食べ残しという…

1日の終わり

午後7時頃 山の中の村でも 昼間は汗びっしょりだ。 昼ごはんの時には 扇風機を回す。 窓から吹き込む風が 心地よい。 ヒグラシが鳴き始めると 小屋は山の影に入る。 空気がスッと冷たくなり 裏の焚火用の石の炉から ゴミや枯れ草を燃やす 白い煙が立ち昇る…

人間と距離を保つ動物達

深夜 谷に掛かる橋の上。 LEDの街灯に明るく照らされて キツネがちょこんと座り 北の方向を見つめ 何かを考え中。 こんな姿を いつも見せてくれるわけではない。 月に何回かだ。 昼間に山から出て来て 私の姿に気づくや 又 山に引っ込んだりもする。 生ゴミ…

雨に打たれている 草木 石 動物達

雨が降り続くと 緑が濃くなり どんどんと伸びる。 苔は水を含み 美しく地を覆う。 鉢に植えた苔も はみ出る勢いの 小さな世界。 石は艶々と光り それらは 遠い昔を語る。 雨水の溜まったバケツの縁に 親指の爪ほどのアマガエル。 じっと前を向き 瞑想の様子…

長雨の日々の昼ごはん

草むらに入らなくても 雨に濡れた道を歩くだけで ズボンの上を ヒルが歩いている。 知らない内に 手の指の間に ヒルに噛まれた後がある。 雨水の溜まったバケツの中で ボウフラがピコピコと動く。 洗濯物は何日も しっとりとした肌触り。 随分前に漬けた梅干…

絶賛カレーとバナナケーキ

23日 友達夫婦が昼過ぎにやって来た。 自称絶賛好評のカレー コールスローサラダ それを友達が「持っていく」と言った。 「おやつのケーキをお願いします」 の要望に応えて バナナケーキを焼いた。 バナナの甘みと香り しっとり感が とても美味しい簡単ケ…

大暑にストーブに薪をくべる

夕方の涼しさが 夜になると冷たさに変わった。 大暑の日の夜に ストーブに薪をくべた。 こんな事は初めだ。 毎年 6月の終わりに ストーブと煙突の掃除をし 秋に備える。 今年は いつまで経っても 薪を「小屋」の中にストックし 冷んやりとする夜に備えている…

紫苑の花 小さな蜘蛛

紫苑(シオン) 雨粒をたっぷりと溜めた 薄紫の花びらに 顔を近づけて見る。 離れて見る花と 違った顔をして こちらを見返す。 小さい蜘蛛が 葉と花の間に張った 見えない程の糸をつたい 慌てて右往左往する。 その糸にも 細かな雨粒。 シオンの根本の土の上…

スマートフォンで撮る

外出の時は鞄の中に 家にいる時はズボンのポケットに スマホはいつも私と共にある。 毎日のウォーキングで ふと 目に止まった花や風景。 日々の暮しの中での 小さな感動や 見上げた美しい空も。 ズボンのポケットから取り出し カシャリと撮る。 空の写真は …

憂鬱な気分を強く感じさせる重奏

ヒヨドリソウ 今日も霧雨が 静かに降り続いた。 濡れた葉っぱの中で ボサボサ頭のヒヨドリソウが 灰色の空に向かって ぼんやりと立っていた。 夕方に ヒグラシの 消え入る様な 寂しい声。 憂鬱な気分を 強く感じさせる重奏。 聞こえなくなると 小屋の外は暗…

素朴な美しさ ホタルブクロ

ホタルブクロ 数日前の 雨の晴れ間。 私の前を 黒のアゲハ蝶が フワフワと ジグザグに飛んだ。 まるで 私を先導する様にだ。 そして その蝶の後を ゆっくりと追う様について行った。 豊かに葉を重ねている 桑の木を過ぎ 固い実をつけた馬酔木の前を通り ブル…

マキノ行き

滋賀のマキノへ行く事になった。 うちから車で一時間もっとかかる。 知人の親戚が マキノでカフェを開き ¥1000offの券を貰った。 その知人に明日会う。 やはり 会う前に行っておくほうがいいだろう という事からの マキノ行きである。 すぐに行けると思…

ヒグラシも鳴かず 鳥の姿も見えない

小葉の冬苺(コバノフユイチゴ) 小屋の前に 群れて赤い実が地を這っている。 名前は多分「コバノフユイチゴ」 冬苺だからと言って 冬に実をつけない。 「夏に実を成す」冬苺。 ああ、そうだ。 今 時は7月半ばなのだ。 アカモノの実 春に 釣鐘状の花を沢山つ…

梅雨の合間

小さな植木鉢に 私は小屋の周りの 苔やら羊歯を植えている。 日照りが続くと 苔はすぐに茶色に変色する。 それがどうだ 今の様子は。 ボサボサの髪が伸び放題の 不精者みたいな苔や草。 青々とした羊歯 名前を知らない草も 小さな鉢の中で 何倍も大きくなっ…

悲鳴が聞こえる 近年の夏

ラジオで 誰かが言っていた。 「今日は七夕ですよ」と。 梅雨の雨は もっと優しいはずだった。 毎日続く雨の怖さを ニュース画面が伝える。 今 パソコンを前にして 雨の音を聴いていると 被災地の人たちの絶望が 私の心に届いてくる。 太陽や星が 灰色の雲の…

「ブログバトン 」が回ってきた

昼過ぎから 雨も止み 青空が見えて 気持ちの良い日になった。 周りの山も木も草も そして 私の心も 瑞々しさで満ちた。 さて 先日「ブログバトン」 なるものを受け取った。 大胆にも ゲイリー・クーパーを id写真に使っているPONYさんからだ。 あれよあれよ…

日本の原風景

午後3時半 運転中の車を止めて 見入ってしまう景色がある。 用事で町まで下り 雨に降られての帰り道。 田んぼの中のアスファルトの道が 雨で黒く光り その先に雲に埋もれた山並みがある。 稲の苗が豊かに育ち 濃い緑と淡い緑の重なる様。 頭上を流れる灰色…

曇り日の夕刻

柿の小さな実を守っている 柔らかな葉っぱを 齧ったのは誰だ? 親指の爪くらいの 小さな実。 木の下に入ると 若い緑の葉っぱに すっぽりと覆われる。 木漏れ日がキラキラ。 風がそよそよと吹くと その輝きが揺れる。 川の流れる音 頭上から届く トンビの鳴き…

蚊取り線香の煙 薪ストーブの炎

私が寝ている間に 大雨が通り過ぎた。 朝 目覚め 川を見ると 速い水の流れは 少し濁り 奥の山の辺りも強い雨が降ったのだ。 降ったり止んだりの後は 青い空に変わり 草や木々の葉っぱに 滴が丸く震える。 遅い日暮れが終わり 暗くなると 谷筋辺りに 1匹の蛍…

スコッチウィスキー Munro's King of Kings

Munro's King of Kings この スコッチウィスキーの瓶は陶器。 スコットランドの石造りの家の 台所の棚にひっそりと 並んでいるのがふさわしい。 そんな事を思い起こさせる風情をしている。 水差しの様な形 下は白で 上は茶色。 瓶の口は蝋で蓋をされ 古色蒼…

自然は素直だ

台風でなぎ倒された 人工林の杉の一部。 その後から 雑木の若い緑色が顔を出したぞ。 太陽の光が届けば そこから ぐんぐんと雑木の広葉樹が伸びて来る。 自然は素直だ。 土から水を 腐葉土から栄養を 光から力をもらい ただ上を目指す。 私の目の前に広がる …