滋賀

餅花

(村の家のおくどさん) 村の人は しなる枝に つきたて餅を 花の様につける。 それを おくどさんに供えて 正月を迎える。 雪に囲まれた数ヶ月 この餅花を見て 春を待った。 鴬が初めて鳴いた日に この小さな餅を食べる。 村人達のあの顔、この顔 嬉しそうな…

湖西の田園

(湖西 新旭) 琵琶湖、西畔の田園は ずっと 比良山系まで続いている。 京都から 車で1時間走るだけで 高い空の下に 広がっている田園。 目の前を 遮る物がない 気持ちのいい空間。

琵琶湖 

対岸の煙った様な 湖東の山並み。 ぼんやりと 横に延びているえり漁の杭。 雪もなく、風も吹かず、波もたたず 頭上の雲はゆっくりと流れて行く。 岸では 楽しそうに釣りをする人々。 穏やかな 新しい年の琵琶湖。

重い雪

(採石場) 昨日から黙々と 年賀状に住所を書いて やっとポストに投函。 そして図書館へ。 借りていた本を返し 予約の本を受け取り 棚からお正月に読む小説を1冊借りた。 採石場の4台の重機も今日はなく お正月休みに入ったのかな。 この冬2回目の雪が降…

勝野(路地)

町起こしをしてはいるがそれらしい気配もない。 「びれっじ」が唯一の町起こし。 草木染め工房、カフェ等の活動をしているらしい。 カフェや手作り工房がある「びれっじ」。 街から移住してきた人達がやっている。 写真を撮っていたら 「何を撮ってる?、ど…

勝野(気になる家)

勝野には溝が走っている道が多い。 その水はとても透明だ。 かつて、ここで洗い物をした名残なのか? 誰かに聞いてみよう・・・と思っても 誰も歩いていない。 とても気に入った小屋。 透明な浪板の壁。 ドアや窓はアルミサッシ。 作業小屋かな? 周りの家や…

勝野(商家)

滋賀県高島市勝野は、湖西の北に位置し、琵琶湖に近く、古くから人が住み着いた所だ。 湖と比良山系の間に土地が広がり、水も豊富で、歩いてみると中々興味深い街だった。 勝野の名酒「萩の露」 琵琶湖畔の美味しい米と水の賜物。 立派な造り酒屋の風格を感…

スキー場(マキノ3)

高校3年の体育の授業で来た。 何十年も前の冬だった。 大阪から浜大津まで京阪電車で。 そして、江若鉄道で琵琶湖に沿ってマキノへ。 電車の窓から見る沿線は 寂しい冬の田舎の景色だった。 様変わりした今。 温泉施設が出来 リフトで上る上級者用のゲレン…

果樹園(マキノ2)

メタセコイアの並木の両側に 広がっている果樹園。 栗、柿、梨、林檎、葡萄・・・さつまいも 花梨(かりん)の向うの木は何? 木の名前の漢字は魅力的だと思う。

メタセコイアの並木(マキノ1)

滋賀県湖西の北 マキノにあるメタセコイアの並木道。 黄金色のトンネルが3キロ近くずっと続く。 ウィークデーなのに 沢山の人がカメラを持って 並木の下を歩いている。 12月初めの よく晴れた平和な一日の今日。

大学キャンパスの森

大学のキャンパスは それぞれ個性的で楽しそうだが 自然に囲まれたここのキャンパスも 中々のものだ。 大津市瀬田にある 龍谷大学瀬田キャンパス。 この大学のカルチャーセンターみたいな所に かれこれ5、6年通っている。 キャンパスに 山があり、雑木林が…

カイツブリ

(琵琶湖東岸) 紅葉が盛りの頃に どこから来るんだろう? 湖面に無数のカイツブリが 波に揺られている。 メタセコイアの樹が 茶色に変わって 風が冷たくなって。 鳥を見ると いつも切なくなる。 あの小さな体で 海を渡ったり、山を越えたり。 偉いな、ほん…

小入谷峠(おにゅうとうげ)

小入谷峠から 北を見れば 福井の若狭湾、 南を見れば 京都の北山。 福井と滋賀の分水嶺の峠だ。 800mから見る山、又、山。 非日常の大きくて広い荘厳な世界。 枝にわずかに残っている 橅(ぶな)の茶色の葉。 そして 紅葉樹の赤や紅、黄色の葉。 春の緑が…

琵琶湖 広い空

琵琶湖の東岸から比叡山を見る。 夕方で 空は少し淡いピンクに染まって その中を 心地良さそうに 雲が流れて行く。 ああ、空が広いなぁ。 そして 空間が明るく輝いている。 しばらく眺めていたいのに すぐに姿を変えて行く 空の景色。

湖東から(琵琶湖)

遠くに 白い風力発電の風車と 琵琶湖大橋が 小さく、小さく見える。 広い空と 流れる雲と 風が作る 湖面の波。 大好きな琵琶湖。 「ああ、いい気持ちだ」

ソバ(蕎麦)の畑

ソバの畑が広がる、福井県小浜の若狭町。 肥えた土地に白い花が風で揺れている。 やがて、花が茶色の実になり、挽かれて粉になる。 天ぷら付きの天ざる 甘辛く煮た鰊がデンと乗った鰊そば 刻みネギだけの熱い汁のそば。 そば粉を練ったソバガキは原初的な食…

すすき

一日中雨が降って ずっと家の中で過ごした 今日。 窓から見える 早すぎる秋の風景。 水を含んだすすきの穂は 雨が小降りになると 首をもたげて 私を見る。 「早く到着し過ぎましたかね?」なんて。

ご飯

こんな小さな一粒が 私のお茶碗の中の 白く光るご飯になるなんて。 湯気の立つご飯に 茄子かきゅうりの浅漬け 大根のぬか漬け たまには 茄子の芥子漬けもいい。 そして ちょっと塩辛い目の味噌汁 豆腐とワカメ。 疲れた時の私の究極のごちそう。

9月4日午後3時

車の音も 川の音も 広い空に吸い込まれていく。 翡翠色の川に立ち 鮎を釣る人。 余りにも早い秋だ。