ラジオ テレビ 映画 本

フランスの骨董の皿

フランスの皿 白の陶器の骨董の皿。 真ん中に転写された絵を覗いてみよう。 妻が刺繍しているのを 興味深げに見ている夫 食事中の夫婦 場所はレストランか それとも家か 庭園を歩く恋人達は 咲いている花を見ている。 服から推測すると 18世紀だろうか。 …

紙の新聞 紙の本

私は 集中して何時間も本を読む事はない。 しかし 活字好きではあるようだ。 フィクションよりも ノンフィクションを好む。 たまに小説を読む事もあるが 読後は 久しぶりに懐かしいものを食べた そんな感じがする。 新聞の書評を読み それに惹かれて 読んで…

シジュウカラ  映画「殿、利息でござる!」

シジュウカラ 神経質なシジュウカラを 窓ガラス越しに見る。 私が少しでも動くと パッと飛んで行ってしまう。 スマホで撮るには 難しいなあ。 餌台に好物のカメムシ みかんを置く。 すぐに どこかから 何羽も飛んで来て チーチーと鳴き交わし 餌を食べる。 …

ささやかな願望 メープルシロップ

ココアクッキー 夕ご飯の準備をしながら 私はNHKEテレで「ターシャ・テューダー」を観ていた。 今までも 時々観ているが ちゃんとしたタイトルは知らない。 テューダー家の台所 分厚い鋳物のフライパン。 それで 10センチくらいの大きさの パンケーキを次々…

美術手帖 2020年10月号 特集「五木田智央」

「BT 美術手帖」 2022.10 ずっと美術手帖を図書館で予約購読している。 毎回 面白そうな記事と展覧会の案内を読む。 私の若い頃の美術手帖と 今のとでは内容が随分変わり 買うことは無くなった。 そんな私が 表紙を見るだけで興味を持った特集がある。 五木…

「パタゴニア」と「パタゴニア」

ゲンノショウコ 「パタゴニア」 ブルース・チャトウィン著 図書館で借りて 面白く読んでいるのに 返却日までに読み切れなかった。 だから 延長したのに 後数十ページ残った。 県立図書館から借りていて これ以上は延長出来ない。 再予約も考えたが ちょっと…

「パタゴニア」 ブルース・チャトウィン著

ブルース・チャトウィン 著 「パタゴニア」 「パタゴニア」 図書館に予約して一週間後に私の元に。 1998年の改訂版で どんなに沢山の人に読まれたかが分かる 表紙の擦れ 色褪せ 背表紙の焼け。 著者のチャトウィン。 1940年にイギリスで生まれ 19…

思い出の本から 何かを作る

「エデンの東」上巻 半世紀以上も前の本だ。 経年劣化で紙は変色し 活字も小さい。 色々な本を 色々な機会に手放したが この本は なぜか私の手元に残った。 最初のページの 文章の美しさ 薄茶色に変色した紙の手触り そして 当時中学生だった私にとって 今で…

図書館で借りる雑誌の楽しみ

「暮しの手帖」2022 6−7月号 71ページ 『ふたつの中心』 「軽さと重さ」 写真・文 茂木綾子 安泰寺という禅寺で修行していたときのこと。 庭の大きな木の下に置かれていた 車のシートの上に 読みかけの本がポツンと残されていた。 『存在の耐えられない軽…

夜の冷気 サイモン&ガーファンクル

夜の雨の音と 川の流れの音を聞きながら クランベリーの入った 微かな酸味のクッキーと 冷たいお茶をそばに置き パソコンを開く。 いつもの夜のように 冷たい風が窓から入ってくる。 昼間の暑さが夢のようだ。 咲き誇っていた アメリカンワイルドフラワー。 …

キツツキの声やカジカの声

チャックのスナップえんどう アカショウビンの鳴き声がしなくなって 三日ほど。 カケスの声とキツツキの声に 入れ替わる。 今朝 蜂蜜を塗ったパンを食べている時に 表で澄んだ鳥の声がした。 初めて聞いた キツツキの声だ。 昼間の暑さから解放される 夜の涼…

飛行機雲 シャワーのような雨

アメリカンワイルドフラワー 夕方の見上げた空に なんと久しぶりの飛行機雲。 以前は 毎日何回も東の空から西の空へ 真っ直ぐな飛行機の軌跡 飛行機雲を 見上げたものだ。 最近 メルカリに出品している本が2冊。 続けて売れた。 「リリアン・ヘルマン自伝:…

図書館から小説「パチンコ」 赤飯 アカショウビン

アメリカンワイルドフラワー 今日もアカショウビンはご機嫌だ。 少し離れた山の中から 声が聞こえる。 昨日 図書館から予約本を受け取った。 「パチンコ」 下巻 ミン・ジン・リー著 パチンコの攻略本ではない。 第二次世界大戦前後 上巻では 釜山 大阪鶴橋 …

BT 美術手帖とメルカリ

私が「美術手帖」を読み始めて 半世紀以上になる。 池田満寿夫の連載の文章が面白くて それを読むために買っていた。 その後 単行本になったのも買った。 それ以降 買ったり買わなかったり 連続して買ったり。 いつの間にか アートを目指す人の HOW TO本にな…

絵本 KATY AND THE BIG SNOW

絵本 KATY AND THE BIG SNOW KATYは大きくて強いキャタピラー付きのトラクターだ。 ゲオポリスという街の ハイウェイ署に属している。 夏には、ブルドーザーをつけ泥を押し、道を作ったり直したりする。 冬には、除雪機をつけ道路から雪を除く。 かつて、KAT…

映画 「ヒマラヤ杉に降る雪」

アメリカ人作家デイビッド・グターソンが書いた小説「ヒマラヤ杉に降る雪」 1995年にアメリカで出版され、たちまちベストセラーになった。 その映画化がSnow Falling on Cedars「ヒマラヤ杉に降る雪」だ。 映画館で観て、その後DVDを買った。 1954年12…

ファゴットの音色

14日 午後5時 朝の窓の向こうは 横殴りの北風に吹かれる 雪の景色だ。 走る車もなく 除雪車が通った後も すぐに雪が積もり出す。 昨日 小屋の周りの雪を 歩けるだけの幅に除雪をしたが その後にもう40センチほど 雪が積もった。 こんなに雪が積もるのは…

雪が降ると 必ず思い出す本

雪が降ると 必ず思い出す本 数冊。 「大草原の小さな家」の続編「長い冬」に描かれる アメリカの歴史に残るー40度の大雪の冬を インガルス一家は力強く乗り切る。 「イングランド田園讃歌」 イギリス オックスフォード郊外の 美しい田園の広がる小さな村に暮…

鳥たちは言葉を持つ

私がドアを開け 表に出る。 頭上から ジジジジーとシジュウカラが鳴く。 この鳴き声に意味がある事を知ったのは数年前。 NHKのテレビ、ラジオ番組。 京都大学の鈴木俊貴さんが シジュウカラの鳴き声に 言葉があり 文法もあると検証した話を聞き 見た。 「蛇 …

錆びた釘

私の住んでいる小屋の暖房は 薪ストーブ一つだけだ。 番小屋などで使われている 薄い鉄板の安価なもの。 燃料の薪は 雑木 針葉樹 そして 工務店から運ばれてくる廃材。 寒い冬には どんどん燃やしたい。 薪はいくらあってもいい。 燃え付きもいい よく乾いた…

(2)「アメリカの心の歌」長田弘著 ヴァン・モリソン(Van Morrison)

日本公演を 未だにしていない稀有な 大物シンガー(ソング&ライター) 北アイルランド出身のヴァン モリソン。 20年ほど前に 友達がカセットテープを貸してくれた。 恋人よ 月夜に一緒にダンスをしてくれないか と歌う「Moon Dance」や「Brown eyed girl…

(1)「アメリカの心の歌」長田弘著 エミルー・ハリス(Emmylou Harris)

「アメリカの心の歌」 25年ほど前に 友達から借りた本だ。 読後 すぐにAmazonで買った。 著者の長田弘は 美しい日本語で 「歌は 人々の生きた記憶が そこにある場所だ」 と書く。 12の歌手 グループが登場する中で 特に興味を持ったエミルー・ハリス。 …

絵本「みみお」 鴻池朋子著

絵本「みみお」 鴻池朋子著 丸くて もふもふ 目も 鼻も 口もない 見た事もない 生き物「みみお」 深い森の中 春に生まれたみみお。 櫟のふかふかの枯葉の上 スノードロップの花の下で。 四季を通じて 森を旅し 冬に巡り会うまでを 鉛筆で精密に描かれ 簡潔な…

絵本「焚書(ふんしょ)」 鴻池朋子著

「焚書 World of Wonder」鴻池朋子著 図書館で借りた 絵と文の本。 絵本というには 読むのに多分のエネルギーがいる。 優れた筆致の鉛筆画 簡潔な文章 ページをめくった瞬間から うねるような想像力で 私を地球の誕生に引き摺り込む。 開かれたページには 精…

「孤独の発明」 ポール・オースター著 本当にこの本を読んだのか?(2)

「孤独の発明」 30年前の本のページをめくり 私は本当にこの本を読んだのか?という 不思議な感覚を先日書いた。 その日から読み始め そして昨日 「やっぱり 私はこの本を読んでいた」 主人公であるオースター(著者でもある) 亡くなった父の遺品整理をし…

「孤独の発明」ポール・オースター著  本当にこの本を読んだのか?

メルカリに出品しようと 本の写真を撮った。 ページの間に 何か挟んでないかと パラパラとめくり始めた時に 「本当にこの本を読んだのか?」と 私は 内容を全く覚えていないのに気がついた。 30年前の本「孤独の発明」 ポール・オースター著 オースターの小…

今日は青空

窓を開けると 朝の冷気が入り込む。 半袖のTシャツでは落ち着かない。 フランネルのシャツを重ねた。 小さな小屋の大きな窓は 花粉や綿毛 枯れた木の葉の 夏の置き土産で 随分汚れた。 薄い木綿のカーテンはくたびれて そこを透る朝の光は穏やかだ。 静かな…

三谷龍二さんの文から

「住む。」という季刊誌を 図書館で定期購読している。 木の家を見るのが好きで愛読しているのではなく 「長田弘」の詩が好きで それだけの為に借りていた。 「長田弘」亡き後 今は三谷龍二さんの 短いエッセイを楽しみに読んでいる。 三谷龍二さんは 信州で…

輝く タフなミント

ミント 夏にひょろりと伸び 葉を茂らせ 風に揺れると 空気にいい香りを撒いた。 窓辺に置いたミントの鉢。 夏の終わりに 短く切った。 タフなハーブ ミントは 決して消えたりしない。 台風の強い北風が吹き去った今朝。 青空に小さな雲が北から南へ流れ 空高…

メルカリで本を売る

舊約聖書 1954年刊 本を処分する時に迷うのが 「愛着のある本をどの様にして処分しようか?」だ。 ブックオフに持って行っても 古い本や 焼けやシミのあるのは まず相手にされない。 役所の支所のリサイクル場に運べば シュレッダーにかけられてお終いだ…