2023-06-01から1ヶ月間の記事一覧

撫子(ナデシコ)

雨の上がった後 私の目に飛び込んでくる 濃いピンクの花は撫子。 五枚の花びらのギザギザ 透明の雨粒。 数年前に植木鉢に植っていたのを 貰って持ち帰り 道路脇の花壇に植えた。 毎年 今の季節 今日と同じように咲いて 雨粒を花びらに溜める。 今年も 花の数…

1時間の散歩

6月20日 用事で村の「ミッドタウン」に出かけた。 ミッドタウンと言っても 限界集落の村の中心地。 豊かな自然に囲まれた田舎だ。 いつもは図書館の裏から見る対岸へと ブラリと橋を渡った。 ヒメジョオンが草むらの中に群れている。 そばに川へと続く土の道…

飛行機雲

19日 午後7時 夕方と言うには 少し遅い午後7時。 淡いブルーの空 灰色の雲 山の黒 そして 空を横切る白の飛行機雲。 日暮れ前の 小さな感動。 忘れずに 心に留めておこう。

薊の花

少し湿度を感じる 暖かい日。 窓 ドアを開けると 網戸からゆっくりと 外の空気が 小屋の中に入ってくる。 網戸を通して見る外の様子は 緑に溢れ 何種類かの鳥のさえずりが聴こえる。 小屋の前の道路を モーターバイクの列が 音を立て通り過ぎるのは日曜だか…

夏用のカーテン 

冬用の分厚い二重のカーテンを やっと取り払った。 12枚のカーテンを3回に分けて 洗濯機で2度洗いする。 半年以上の汚れで 洗濯液は黒くなった。 窓ガラスの汚れも綺麗に落とし 白の木綿のカーテンを それぞれの窓に吊るした。 引っ越した時に 慣れないミシ…

ワクチン接種 歩いた堤

6月16日 図書館の裏 雨が続いた後は晴れ。 とても美しい日だ。 山の緑は濃くなり 川の流れは穏やかで 空には可愛い声のトンビが舞うなかを 村の診療所に 新型コロナワクチン接種に行った。 10年ほど前に 建て替えられた診療所は 図書館の北側を少し行った所…

山桑の実

山桑の実 ある日気がつくと 小屋のそばに 形の良い葉の木が 道路側と裏の川側に立っていた。 「何の木だろう」と思っていたら それが 山桑だった。 若い頃 一度だけ食べた事のある桑の実。 それが 果たして成るのだろうか? 川側の山桑が 去年から実をつけ始…

忍冬(スイカズラ)

忍冬(スイカズラ) こんな花が山の中に 小屋のそばに咲いているなんて。 「いい香りだ」と立ち止まり この花かな?と近づいて匂いを嗅ぐと やっぱりこの花だ。 短命のスイカズラは 次の日には萎れてしまう。 繊細な花びらと蕊を持つ この花が いつまでも咲…

焚き火と夕焼け

怖い様な夕焼けだった。 夕方と言っても 午後7時過ぎ。 まだ あたりは明るい1日の終わり 表でする焚き火は この季節の日々のルーティンだ。 石を積んだ炉に 廃材や枯れ草に火をつけ 燃える火を なんとなく眺める夕方。 サーモンピンクに染まる西の空 それは…

今年も咲いた ウツギの花

ウツギ(空木) 木の花が 今年は貧相だと思う。 ウツギもその類に入るのだが それでも立派に咲いた。 ウツギの枝の姿は行儀が悪く 葉もマットでざらりとし 花は明るい白 そこから覗く蕊は黄色だ。 その白い花の房が 豊かに下を向いて咲いている。 道路の脇 …

京都 山間の村

6月7日 友達の別荘の前 うちから車で10分ほどの山の中の村。 京都市ではあるが 文化 生活 生業は林業 ほとんどが 私の住んでいる所と同じだ。 そこに 私より20歳ほど若い女の友達 (と私は思っている)の別荘がある。 別荘は緑の中にあり こぢんまりとした古…

熱い蕎麦を食べたい

6月6日 午後5時 雨が降ると 体の芯まで冷え冷えとする。 服はもう初夏の軽さで 半袖と長袖のTシャツの重ね着。 そんな格好に 茶色のウインドブレーカー。 全部ユニクロの 実に地味な自己表現だ。 この装束で「下」まで買い物に出かけた。 霧雨の中の田舎の景…

明日もいい日が続きそうだ

6月4日 こんなに穏やかな日は久しぶりだ。 街に住んでいると 見逃してしまう 風 陽の光 雨の変化。 そして 今日の様な日にうちにやって来る人は 「いい所だねぇ!」と ぐるりと周りを見回して言う。 確かに 今日の様な日のここは「いい所」だ。 風も吹かず …

鉢の中 浮かぶエゴの花

エゴの花 降り続いた雨が 夕方に霧雨に変わった。 山も 林も 草はらも 道路も ぐっしょりと濡れて 濡れそぼつとは こんな事を言うのだろう。 小屋のそばに 縁のかけた白の鉢を置いてある。 鉢いっぱいに溜まった雨水に 土が薄く溜まっている。 私は 鉢の水を…

ジギタリスが咲いた

ジギタリス(キツネの手袋) ピンクのが 4本 白が2本 ジギタリスが 自力で咲いた。 数年前に 山から引き抜いて持ち帰り 小屋のそばに数本植えたが 次の年は知らん顔で芽もださない。 それが今年 諦めていたジギタリスが 芽を出し あれよあれよと言う感じで…