2021-06-01から1ヶ月間の記事一覧

ドキュメンタリー映画 「日常対話」

2016年製作 1978年生まれの台湾の女性監督ホアン・フイチェン 同性愛者の母親を撮ったドキュメンタリー プロデューサーは台湾を代表する監督ホウ・シャオシェン 2019年 アジアで初めて同性婚が合法化された台湾 だが 1950年台の台湾の農村は…

地域振興券で鰻 再び

ひつまむし 2021.6.28 一月程前 突然郵便で送られてきた「地域振興券」 防災無線でのお知らせがあったのかどうか それは 定かではないが 去年に続いての 一人 ¥5000の振興券。 大きなスーパーやホームセンターでは使えない。 地域の個人商店を応援する…

ザムザとムカデ

Google画像より 八木一夫作 「ザムザ氏の散歩」 半月ほど前の深夜 眠っている時に 目の辺りに違和感を感じた。 手のひらで払うと 何者かがTシャツの中 胸のあたりで動いている。 襟を掴んで中を覗くと ムカデが胸の上でくねくねと 蠢いているではないか! 「…

明るい空とも しばらくの別れ

夕方 メルカリに本を出品した。 数ヶ月前に写真に撮った50冊ほどの本達 その中から 2冊を選んだ。 細かく説明を記し 価格を決める。 長い間手元にあった本を リサイクル場に持って行くには忍びない。 誰かが気に入って 読んでもらえたら嬉しい。 「捨てた…

メロン練乳ゼリー

メロン練乳ゼリー オチヨさんの妹はキンさん。 お千代と金 縁起のいい名前だ。 95歳と92歳の姉妹は JAの販売車で巻き寿司やおやつを買う。 二人のお楽しみのおやつが 時々私にも回ってくる。 雪印の6Pチーズをパクリパクリと 食べるキンさん。 元気はこ…

森茉莉の染み

20代の頃 私は森茉莉の本を何冊何冊も 熱心に読んでいた。 森茉莉の書く 森茉莉の生活。 10代に行ったベニスの運河の色を コカコーラのガラス瓶の色であったと話したり 風呂もないアパートの 狭い一部屋でする料理の 目玉焼やオムレツでさえも その色や …

アザミは薊 

花瓶に生けようと ハサミを持ち すっと伸びた茎を 用心深く 慌てずに切る。 そうしないと 棘のある葉で 手のひらや腕に 傷をつける。 それが あざみの花だ。 暗いピンク色の糸の様な花びらと 深い緑の葉。 勝ち気な姿で あちらこちらに 当たり前に咲いている…

木苺の夢

夕方 歩きながら摘み取った木苺を パラパラっと 琺瑯の皿に放った時の その姿の美しさを 写真に撮った。 手のひらに載せ 持ち帰った木苺は それだけで 傷みそうな程繊細だ。 ガラスの瓶にそれを入れ 冷凍庫のドアを閉める。 ジャムになるまでの間 冷たく暗い…

嬉しくない暮らし 困った虫達と共に

雨が続いて 冷たい毎日だ。 朝晩は まだストーブで 薪を燃やしている。 花瓶の枯れかけた花は みすぼらしいと 小雨の中 ヒメジョンやら ドクダミやらを鋏で切り 生け替えた。 苦い香りのドクダミの花は 清楚な白い4枚の花びらが綺麗だ。 と 眺めていると も…

燐寸倶楽部(マッチクラブ)の葉書

薪ストーブの薪に 夫の煙草に 仏さんの蝋燭に 裏でゴミを燃やすのに。 一日に何回もマッチで火をつける。 こんなにマッチを愛するからには 兼松日産農林の 燐寸倶楽部(マッチクラブ)に入らなければ。 夫がマッチクラブに入ったのは 随分前だ。 マッチの小…

雨上がりの夕方のヒメジョオン

ヒメジョオン(姫女苑) 雨に打たれた ハルジオン。 その花びらを見て 雨に濡れた子猫みたいだと思った。 ピンピンになった子猫の毛。 小さな顔に 大きな目。 ヒメジョオンよ あんたは 雨に濡れた子猫のようだ。 あるいは 木綿のシャツを着た 男の子 女の子…

木苺のジャムを作ろう

桑の実 いよいよ 桑の実が熟し始めた。 淡いオレンジ色から 濃い紫に変わると その実は 儚い甘さで ついつい 一つ 二つと摘んで食べる。 指が紫に染まり 多分 口の中も染まっているに違いない。 道沿いの木苺の実も 赤く熟れて 鳥と私との ちょっとした競い…

雨の上がった後の清々しさ

十四日 午後6:40 午後2時過ぎ それはひどい雨だった。 アスファルトの道に跳ねる雨。 トタン屋根に当たる 小石でも降っているのかと思うほどの 大きな雨音。 何をするでもなく 窓の外 豪快に降る雨を眺めて 止むのを待った。 4時過ぎに 山仕事の「弟君…

最後の一口 果実酒「アーサー王」

最後の一口 果実酒「アーサー王」 ブルターニュ男子から 度々メールが来る。 フランス ブルターニュ カールの髪の毛 と 私が説明したのが悪かったのか よかったのか。 若き日のアラン・ドロンの様なのを 想像する人がおられる。 実物のブルターニュ男子は ひ…

ブルターニュ風ケーキ

「ブルターニュからやって来たケーキ」 それが あまりにも美味しかった。 素朴で 味わい深い そのケーキみたいなのを食べたい。 強い思いが ブルターニュ風もどきのケーキになった。 薄力粉 ベーキングパウダー 砂糖 バニラエッセンス ひとつまみの塩 卵 牛…

狭い小屋に4台のパソコン

2019年モデル 2010年モデル 2010年に買ったMacBook。 9年使い 2019年に全く動かなくなった。 Appleに相談しても 修理屋さんに相談しても 簡単に言えば「もう諦めなさい。」 それから2年後の今年。 HDDを新しく取り替えて 使える様にした人のyoutub…

白い花達

バイカウツギ 道路側の山の崖に ひっそりと咲いている。 見落としてしまいそうな程 目立たない。 4枚の白い花びらは薄く しべも白い。 南東ヨーロッパや 小アジアが原産の花が なぜ こんな山の中に。 忍冬(スイカズラ) この優雅な花は一体何? と思って調…

料理本 ”Irish Country Cooking"  

"Irish Country Cooking”に出てくる料理。 それを 読み進めると アイルランド そしてアイルランド人にとって ウィスキー ビール ポテトが いかに 大切な物かがよく分かる。 日本料理(家庭料理から料亭の料理まで)にも 酒をよく使う。 しかし アイルランド…

紅葉苺(モミジイチゴ)

紅葉苺(モミジイチゴ) 山の向こうから 顔を出した太陽の 強い光を浴びる モミジイチゴ。 白い野茨のような花が 満開だったのはついこの間。 今は 緑の実が それは沢山付いている。 うちの小屋の周り 川沿いの岸 山の中 バス通りの道の側。 自生している 沢…

日曜の朝

日曜の朝 小屋の前の道を走る車の数が多い。 釣りやら 山歩きやら 吟行ならぬ写真行 街から人を乗せた車がやって来る。 それを眺める私は 小屋の外に出て コアジサイ ウツギ アザミ 途切れなく咲き代わる花達の 濃密な香りを 胸に深く吸い込むのだ。 明るい…

雨の後 輝く緑

野茨(ノイバラ) 激しい南風と雨で ジギタリスは折れ ジャーマンアイリスは倒れて地に這った。 雨雲が走り去った後の今朝。 草木に雨露と輝きを残し 空気はキリリとして 山がクリアに見える。 深く息を吸おう。 毎年 アリマキに葉も花も 丸裸にされるノイバ…

ブルターニュからやって来た果実酒「アーサー王」

クルクル髪のブルターニュ男子が 送ってくれた箱には ケーキだけではなく ワインと果実酒も入っていた。 淡いオレンジとピンクが混ざったような色。 それは 『末殺菌の新鮮なリンゴジュース 60% ブランデー 30% かりんシロップ 10% オークの樽で最…

ブルターニュからやって来たケーキ

「la Biscuiterie Guéguen」 直径15センチ 高さ3センチ 重さ480グラム。 ずっしりとした バターの香り高いケーキが フランスのブルターニュからやって来た。 そのケーキは ラップでしっかりと包まれ 白の紙にラベンダー色の紐を結んである。 小麦粉 砂…