2020-05-01から1ヶ月間の記事一覧

スコッチウィスキー Old Parr

スコッチウィスキーは とてもいい香りがする。 馥郁とした香りとはこの事? グラスにほんの少し 又は コーヒーに数滴。 それだけで 小屋の中に 深い香りが漂う。 夫の友達のお土産は いつもスコッチ。 久しぶりの時は 2本。 律儀な性格そのままが ウィスキ…

メープルシロップの缶の絵

アメリカ ヴァーモント州にて。 20年も前に 小さな土産物屋で買った メープルシロップ。 冬の間 メープルの樹液を採取し 馬車で運んでいる絵が 缶に描かれている。 中身のシロップは とうの昔に食べてしまい 缶だけが 捨てられもせずに いまだに 大事に小…

幸せな気持ち

オートミールと砕いたチョコレート それらを混ぜて焼いた 柔らかいクッキー。 安物のコーヒー豆を電動ミルで挽き 井戸水の伏流水で淹れる。 これが美味しいのだ。 そのままで 時には ミルクをたっぷりと。 大きなカップで飲む。 今日は雲ひとつない空。 昼間…

長田弘の本

何回も読み返す本 手元に置いておきたい本 若い頃に読み 今の私の有り様に指針を与えた本。 その様な本は大切に 埃を被りながらも 目の届く所にある。 10年以上前だろう 友達が貸してくれた新書版の本 「アメリカの心の歌」長田弘著。 カントリーの歌手達 …

昼過ぎから 雨が降った

昼過ぎから 雨が降った。 それは 暗くなっても まだ続いた。 傘をさし 小屋から出ると むせる様な 空気感。 植物の生気 動物の生きる力 朽ちた木や葉 それらの香りが 湿った空気の中で ない交ぜになる。 そして 川の水は さほど増えず 濁らず 川底を見せて …

色のある世界

紅空木(ベニウツギ) 自然のサイクルは 不思議だ。 去年 あちらこちらで 咲き誇った 山吹の花が 今年は 緑の中でひっそりと顔を出す。 崖に這う様に生えている 今年のアカモノの 白の釣鐘の花は リンリンと今にも音を出しそうだ。 朝焼け 夕焼け 空の青 雲…

フキの佃煮

小屋の周りに群れている 手を広げた様な淡い緑の葉。 柔らかいフキの葉っぱ。 フキの佃煮を作るのが この辺りの初夏の台所仕事だ。 自分では進んで作ったりはしない。 先日も 94歳 現役の農婦オチヨさんから 黒光りのするフキの佃煮をもらったばかり。 か…

冬と初夏の日

緑色が少し濃くなった。 葉が大きくなったので 山の量が増えた様に こんもりしている。 灰緑色だった楢の葉は 明るい緑に変わった。 シャガの花が地表を覆う。 見事だなぁ。 日々 山の色を変えていく速さに とても追いついて行けない。 夜には まだ ストーブ…

地域振興券でうなぎ

人口約5万人の 小さな市に住んでいる。 琵琶湖に沿った平野(と言うには狭い所だが)と 林業を生業としている山の村。 人の少ない所だ。 先日 一人1万円相当の地域振興券なるものが 郵便で届いた。 うちは二人なので2万円分。 この券はスーパーマーケット…

野菜後日譚

ツタンカーメンの豆ご飯は 言われた通り 保温にして半日おくと 赤飯の様に淡いピンク色になった。 生の豆は苦い味がしたのに 炊くと甘い。 塩を少し振ると 唸るほど美味しい。 エンドウ豆のご飯も ツタンカーメンも 残りは冷凍庫に納めた。 美味しさを数日後…

空豆 ツタンカーメン豆 小蕪

何と美しい色と形だろう。 名前も 字面も 響きもいい 空豆 ツタンカーメン豆 小蕪。 さっさと剥いて 食べるだけでは勿体ない。 ザルに入れ 外に持ち行き 木の椅子に並べる。 家庭菜園に熱心な 夫の兄夫婦から送られてきた野菜。 エンドウ豆 自然薯 ニラ 新玉…

飛び去る季節

雨が上がった今日は 益々 緑が萌えている。 柔らかい葉っぱが 輝いている。 芽立ちの葉の群れが 風でゆらりと揺れる。 一番いい時は あっという間に 飛び去る。 慌て者の日々に 「待って」と手を振って 追いつこうとしても 後ろを振り向きもせず 足早に立ち…

竹の子ご飯と木の芽和え

いつもは出番のない蒸し器鍋。 それに皮をむいた 香り高い3本の竹の子と 糠と鷹の爪を入れ 水をたっぷりと張った。 ストーブの上でグツグツと数時間。 そのままにして一晩置いた。 さて 今日は竹の子ご飯を炊こう。 竹の子は心持ち大きめに切る。 口の中で …

夕方から降り始めた雨

ミズタビラコ(水田平子) 今日は夕方から雨が降り始めた。 大雨でないのが嬉しい。 草や木 そして土が潤う 優しい雨だ。 朝 目覚めれば 又 木々の緑が濃くなっているだろう。 そして 花の硬い蕾が いつ開こうかと 顔を上に向けているはずだ。 気持ちの良い…

心が騒がしい日々

「萌え出る」 周りの山の木々を見て思う。 その木々の間を 鳥達が飛び交い 川の上を 鴨のつがいが 羽をせわしく 羽ばたかせ 真っ直ぐに飛んで行く。 木苺の花が満開で 淡いピンクの石楠花の花は終わった。 濃い黄色の山吹は そろそろ咲き始めた。 歩く私の後…

アケビ(木通)の二つの籠

あけび(木通)の花 アケビの蔓で作った籠を 二つ持っている。 一つは 小さな状差し。 葉書などを入れる為の物だ。 21才の時に買った。 今は 切った古布を入れ 冷蔵庫のドアに下げている。 贅沢とは反対の 質素な物が好きなのは この当時から。 それは 今…

チャックの作るベーグル

チャックのベーグル 完全有機栽培の野菜を作っているチャック。 京都にいる頃からの親しい友人だ。 その チャックの作るベーグルは 有機栽培の全粒粉の小麦粉。 歯応えもしっかりと 姿も色も 頑固で かつ健康的だ。 ずっしりと重く 天然酵母の微かな香り。 …

甘夏の黄色

甘夏の皮は レモンに近い黄色だ。 明るい黄色の大きな塊。 籠に入れて テーブルの上に。 たったこれだけの事だが 小屋の中が明るくなる。 ゴタゴタと所帯の匂いがする空間で スポットライトに照らされた様に 存在表示する甘夏の黄色。 一房 一房と剥き ガラ…

小屋の周りの自生植物

木苺の花 小屋の周りに 自生の植物達が 今を盛りと花をつけている。 それらは ターシャ・チューダーの広大な土地に 整然と植えられたものではなく あちらから こちらからという風に 勝手気ままに芽を出し 花をつけるのだ。 道路側の白い木苺の木は 上に伸び…

藪椿

お地蔵さんの上に 大きく枝を広げ 太い幹でしっかりと立っている 藪椿の木。 深い赤の花が 濃い緑の葉っぱの中で満開だ。 風が吹けば ざわざわと音を立て 枝も花も大きく揺れる。 枯れた草や落ち葉の間から いつの間にか緑の葉が伸びた。 耳を澄ましてみよう…

「又 来てね」

静かなゴールデンウィークが終わった。 私の住んでいる小さな村でも 道の駅、図書館、喫茶店など 人が集まる所は 全て閉鎖になった。 それは 今も続いている。 京都から2回 友達がやって来た。 「ステイホーム」でどこにも行けず 心が苦しくなったと 緑の空…

紫の花 アジュガ

アジュガ チエコさんが亡くなって 3年か4年か。 年月の流れるのが早く 記憶が曖昧だ。 チエコさんの庭に 見事に群れて咲いていた 青みがかった紫の情緒ある花 アジュガ。 一株貰って植えておいたその花が なんと律儀に 初めて咲いた。 宿根草のアジュガは …

ホームセンターのあたり

滋賀 湖西 ホームセンター前 うちから車で片道50分。 ホームセンターの周りは 長閑で静かな田舎の風景だ。 小さな城下町でもあり 古い家並みが残る趣深い所。 湖北の山並みが遠くに望め その上を 雲がゆっくりと 形を変えながら流れて行く。 そして 青い空…

春に咲くりんどう ハルリンドウ

ハルリンドウ(春竜胆) 小屋のそば 車が頻繁に走る生活道路に ハルリンドウは群れて咲いている。 離合で車が道の端に寄ったら・・・ 「危ない 危ない」 根は浅く張り それを 3株持ち帰る。 小屋のそばに植え 水をたっぷりやった。 この花が 朝寝坊だと分か…

枯れた花達

花のない季節に 枯れた花を 白の花器に生けていた。 白い百合 紫蘭 オダマキ 紫陽花 紅うつぎ 花は枯れても美しい。 急にやって来た 春なのか 初夏なのか 汗ばむ日々に 一斉に咲き出した花達。 小屋の周りの 数種類の新緑の木の枝を切り 口広の白の花器に た…

青い橋

買物途中の青い橋 気持ちの良い風景の中 夫の運転する愛車軽トラで 50分の道のり 1週間に一度の買い物。 空は明るく晴れ渡り 雲が流れ 山の木々は 淡い萌黄色。 そして 車は橋を渡る。 青い色の橋。 軽快なエンジンの音が 眠気を誘う。 満開だった桜が終…