2019-03-01から1ヶ月間の記事一覧

ゆっくりと時が進んで欲しい所

近江八幡 滋賀は県のど真ん中に 美しい琵琶湖が位置する 大いなる田舎だと 私は思っている。 湖南を除けば JRの駅の周りにだけ町がある。 湖西側は山が迫り 湖東側は平野が広がっている。 湖北は戦国時代を彷佛とさせるには充分で 湖南の公園辺りは何となく…

気楽に作り続ける毎日の食

くねくねと曲がる 車の離合困難な山道を走り 国道に出てからも トンネルを5つ抜けて ヘアピンカーブの坂道を下る。 その間45分。 スーパーに到着。 そして 小屋のスペースの関係で 小さな冷蔵庫しかなかったら・・・ 誰でもまめに料理をしたり パンやお菓…

昭和の生き残りが欲する苺

三月にスーパーの棚に 苺が並び始めたのは いつの頃からだろう。 そして 12月にも。 温室育ちのかわいい苺。 大きさも同じで 味はほのかで 食感はさくっと。 そして 個性に乏しい。 自分では買わない 今の季節の苺を食べた時の感想だ。 玉子くらいの大きさ…

映画「グリーンブック」(2)

『グリーンブック』(Google画像より) 1962年 ケネディが大統領だった時代。 有名なピアニスト 理知的な黒人のドクター・シャリー。 粗野で腕っ節のたつ用心棒、運転手の イタリア系アメリカ人トニー・バロレンガ。 ニューヨークから 南部アラバマ州バ…

悠々と地球を廻る砂と渡り鳥

山が薄い砂の幕の向こうに透けて見える。 毎年 中国の砂漠から 偏西風に乗ってやって来る黄砂。 考えてみよう。 遠い シルクロードの砂漠の国から 砂を巻き上げ 風で運び 日本にたどり着く。 何とダイナミックな自然の営み。 渡り鳥がV字の隊列を組んで 地球…

淡いブルーの星の様なオオイヌノフグリ

オオイヌノフグリ オオイヌノフグリ。 なんという無粋な名前。 植物学者は何を思って こんな名前にしたのだろう。 雪が溶けたらすぐに咲く黄蓮の花。 淡いブルーの星の様なオオイヌノフグリは その後に咲く花だ。 明るい陽射しに 顔を向けている日もあれば …

騒がしい春はいつ来るのか?

地面や崖のあちこちに ぽっかり開いた穴。 一体どなたさんが この穴の奥で 雪の間を過ごしたのか? ぐっすり眠って 穴からのっそりと眠そうな目をして 出て来たのはいいが この寒さにガタガタブルブル 震えている事だろう。 長い体をくねくねと動かし 私を驚…

馬酔木と書いてアシビ

馬酔木(あしび) 札幌が雪だとニュースで言う。 「札幌の皆さん こちらも大変な寒さです」と私も言う。 強い北風。 体感温度は相当だ。 表に出るには冬装束で防備して 吹き飛ばされそうな帽子を しっかり押さえないと。 ケンジさんの家のアシビの房も 強い…

彼岸の中日 春の三品

苺風味のカヌレ 21日は春分の日で 彼岸の中日でもある。 夫の家のお墓参り。 山から京都衣笠までひとっ走り。 お寺の住職は20代からの友達だ。 お土産に貰った苺風味のカヌレ。 赤銅色の地味なフランス菓子。 それがピンクの帽子を被ると こんなにも可愛…

フキノトウとミントの天ぷら

フキノトウとミント ぼこぼことフキノトウが あちらこちらに。 雪の下で一冬過ごしたミントは 濃い緑のしっかりとした葉っぱで登場。 それらを摘んで 晩ご飯のおかずにしよう。 フキノトウ ミント 新玉ねぎと人参 ピーマン チキン胸肉。 春の山菜と 有り合わ…

春の七草 ハコベ

春の七草の一種 ハコベ。 寒い3月の今日 やっと顔を出したという風情。 ヒョロヒョロと伸びた茎に 白い花びらの小さな花だ。 鶏の餌に 細かく刻んだ遠い記憶。 やはりこれも漢方薬になる。 整腸 炎症に効き 血液サラサラの薬。 わさわさと茂れば 花と共に葉…

税務署とパン屋 そして 琵琶湖

3月15日 琵琶湖 税の申告。 ぎりぎりの15日に税務署まで。 ピンクとか黄色のジャンパーを着た 税務署職員の人達が 手取り足取り世話をしてくれる。 私が婆だからではない。 申告最後の日でも 人口5万にも満たない市の 税務署はそれ程空いているのだ。 …

真冬より寒く感じる

毎朝 ミルク紅茶とヨーグルト そして ホームベーカリーで焼いたパンを ストーブの上で焼き バターとジャムを載せて食べる。 これは幸せな事だ。 時たま パンを焼き忘れる。 そんな時は「いい加減な」パンケーキが 食卓に載る。 小麦粉 卵 キャノーラ油 牛乳…

NHKFM「夜のプレイリスト」The Chieftains(ザ・チーフタンズ)

3月14日 今日も一日雪が降ったり止んだり。 そんな冷たくて寒い一日が終わって 温かい飲み物をすすりながら 深夜のFM「夜のプレイリスト」を聴く。 今週は劇作家平田オリザの選曲。 木曜日深夜は The Chieftains (ザ チーフタンズ) 一年前の再放送だ。 …

三月半ば 雪の日

3月13日 夕方 寒い 寒い。 3時くらいまで青空だったのに。 その後 急に空が暗くなり 北風が強く吹き出した。 そして 小雪が激しく降り出し やがて 目の前がホワイトアウトになった。 時は三月半ば。 気分は春で 雪の降りしきる中を 私は帽子を被り お散…

フキノトウとキセキレイ

フキノトウ 雪がなくなると 待ってましたとばかりに 顔を出すフキノトウ。 淡い緑の衣を纏い 雨に濡れている。 「やあ こんにちわ」 私はそれを 上から覗き込む。 冷たい雨に 私も濡れて あわててフードを引き上げる。 屋根にいるキセキレイが 尾羽を上へ下…

謙虚さを忘れた結果

クリスマスローズ 飛行機が のっぽの貿易センタービルに突っ込んで 崩れ落ちた同時多発テロ。 2001年9月11日。 かまぼこ型の ビニールハウスをめがけて 津波が押し寄せる 飛行機からの映像。 東北の震災。 2011年3月11日。 テレビの前にいた私…

逆さまの風景

木の枝にくっ付いた 雨の雫の向こうに 逆さまの風景。 そうっと近寄り 息を止め 雫の向こうの世界を見る。 この水滴の中を 鳥が飛び 木々が揺れる。 風が吹けば 儚く壊れてしまう 水の中の小さな世界。 私はそろりそろりと後ずさり。 そして 自分の小さな世…

ヒカゲノカズラ(日陰の葛)

ヒカゲノカズラ(日陰の葛) 林道の雪が消えたので 小屋の側の山に入ってみた。 雪の下で 何ヶ月も潜んでいた 冬の初めに散った 茶色の葉っぱ。 それらを踏みしめ もう少し奥へ入ってみよう。 鹿の通り道の 崖が崩れた辺りを 明るい緑の蔓が 一面に這ってい…

うぐいす色の田畑

3月7日 夕方 買い物に出かけた帰り道。 車の窓から見える うぐいす色の田畑。 ついこの間まで 雪に覆われていたのに。 遠くに見える桜並木も 蕾ははや膨らんでいる事だろう。 山の頂きの名残雪。 夕方から 霙や霰が激しく降り うっすらと雪が積もり 雷が鳴…

アオゲラ

Google画像より アオゲラ 杉の枝を焼いているケンジさんが 私を見つけてやって来た。 家の白壁を 「アオゲラが穴を空けた、 山側などひどいものだ。 テンが家の中に入って来るかも知れない。」 確かに山側の壁は何カ所も ぽっかりと。 「綺麗な青い鳥なんや…

菜の花の野性

菜の花 花が咲く前の蕾と 柔らかい葉っぱの菜の花。 その畑の様を 思い浮かべるだけで 春を感じる。 そして その茎の先を摘み取る 指先の動きまでも。 水に浸し しゃっきりとした菜の花。 さっと湯に通し 甘い目の芥子醤油で和え 鰹節を振りかける。 噛むと…

明日の朝 目が覚めれば晴れ

この季節は 冬より寒く 冷たい ・・・と感じる。 北からの強い風と 降り続く小雨。 首にネックウォーマーをすると ほかほかする。 皮のワークブーツに たっぷりと靴クリームを塗り 毛糸の靴下を履くのは 冬の始まりから同じだ。 八朔をむいて 冷たい果肉を食…

冷たいひな祭り

3月3日 夕方 山の村では まだ雪が残っている所が あちらこちら。 今日は一日中 雪の表面から 靄が立ち上がっていた。 鳥達は相変わらず鳴き まだ芽吹かない木の枝には 雨の露が連なっている。 大きな鴨が一羽 川の面を上流をめがけて 駆け上がる様に 羽ば…

邱志杰(チウ・ジージェ) 金沢21世紀美術館 (2)

チウ・ジージェは 幼少時から書家に書を習い 現代美術に入った。 展覧会のタイトルの「書く事に生きる」 まさに筆一本で自己を表現する。 「逆さ書きの書道」Google画像より 白の手透きの紙に 筆と墨で書かれた字や絵。 それは作者の内側に在る 深い意味と時…

邱志杰(チウ・ジージェ) 金沢21世紀美術館

Google画像より 3月1日から 「青春18きっぷ」が使える。 気になっていた展覧会 邱志杰(チウ・ジージェ)の作品に 会いに行く事にした。 期間は3月3日まで。 18きっぷで「金沢21世紀美術館」へ。 チウ・ジージェは 1969年、中国福建省で生まれ…