2018-06-01から1ヶ月間の記事一覧

勝てばの話・・・

スポーツには関心がないが 夫につられて深夜のサッカーを 連夜見てしまった。 お年がお年なので どうぞお疲れの出ません様にと 親切に言ってくれる人もいる。 ポーランド戦での監督の采配を 云々言う人達がいるが 次の試合で勝てば官軍だ。 勝てばの話・・・…

黒すぐりジャム

黒すぐり という名前の響きが気に入り 小さな苗を植えた。 あれから数年。 今年は葉がふさふさと繁った。 紫の実は眺めるだけでよし 鳥のおやつにでもなればいい。 そう思っていたら 鳥は私にそこそこの実を残してくれた。 琺瑯のミルクパンに 黒すぐりの実…

元気に逞しく生き延びておくれ

めったにお目にかかれない動物。 狐と兎。 もう何年も前 薄暗くなった夕方。 私が運転する車の前を 子犬かと思われる動物が とことこ走る。 ヘッドライトを消し ゆっくりと後を追う。 その小さな動物は ピョンと石垣に飛び乗り 頭をこちらに向けて私を見た。…

夜も面白い山の暮らし

会う人が必ず言う 「今日は暑いねぇ」 暑い日中が過ぎて 月が山の向こうから 顔を出す時間 空気が冷えて とても気持ちがいい。 朝 カーテンを開けると 外は厚い霧だった。 何も見えない白い空間も 太陽の光が射すと スッと消えてしまう。 冷たい霧の朝。 緑…

今年のウツボ草

武士が弓矢を入れて背負う バッグみたいな物、靫(ウツボ)に似ている。 だからウツボ草。 利尿 消炎 腎炎 脚気 目や口内の病気等々。 生薬の草だ。 その上 ハーブティで美味しく飲めるとか。 知らなかったよ。 こんなに綺麗で可愛い薄紫の花が 薬にもなりお…

山桑と猿

山桑の実がよく熟した。 それは小指の先くらいの大きさで 暗い紫色をしている。 摘んで食べると 果汁の色は濃厚だが 軽い甘さだ。 川向こうの山桑に毎年やって来る猿達。 桑の木の一番高い所に親分が陣取る。 むしゃむしゃと実を食べ 柔らかい葉っぱも食べ。…

夏至の日

6月21日(夏至)午後7時 これだけは写真に撮っておきたい。 それは見上げた時の 空の様子であったり 琵琶湖辺りの景色であったり 街の建物の後ろに沈む 夕陽であったりする。 夕方7時を過ぎても 未だ明るい今日は夏至。 ピンクに輝く北西の空の雲を何枚…

赤飯と梅酢大根

タヅコさんの赤飯は 大きめの小豆がふっくらと艶々している。 ご主人は濃い赤いご飯を食べない。 うっすらと赤い色のが好み。 だから タヅコさんはいつも2種類の赤飯を作る。 雪の季節を除いて タヅコさんの日当りにいい庭に こぼれんばかりの花が咲いてい…

「ヒヒヒヒーーン」と鳴くから駒鳥(コマドリ)

朝から夕方まで 山のあちらこちらから 聞こえて来る「ヒヒヒヒーーン」 コマドリの鳴き声。 馬のいななきに似ているから駒鳥。 オレンジ色の綺麗な野鳥だ。 時折 薪小屋から驚いた様に 2羽が飛び立つ。 人間の世界の様々な出来事も 山の中で飛び交い 歌う …

枯れた除虫菊

除虫菊 マーガレットの様な白い花。 陽の光を浴びた明るい姿が 蝶や蜜蜂を呼び寄せる。 風に揺れていた白い花。 気がつけば麻の茶色に。 これはこれでとてもいい風情だ。 葉は落ちて すくっと立つ姿。 沢山刈って ガラスの瓶に入れようか? 茎までが美しく …

私が植えた黒すぐり

黒すぐり 友達が「簡単だよ」と言うベリー類。 そのどれを植えても育たない。 ラズベリー、ブルーベリーは いつまでたってもヒョロヒョロで 実でジャムを作るなんてとんでもない。 黒すぐりを植えたのは8年程前だ。 去年「少し大きくなったかな」と思った。…

野生の木いちご

実をつけ始めた野生の木いちご。 赤い実をたわわに付けている木。 やっと実を付けた小さい木まで。 枝の中に手を入れると 「イテテッ!」 棘で痛い目にあわされる。 摘んで食べると軽い甘さ。 あちらこちらの桑の木も 黒く熟した実で重い。 野生の木いちご。…

小糠雨の降る今日は

小糠雨の降る今日は 冷たさで居心地の悪い日だ。 緑も土もしっとりと濡れて 湿っぽさの中の香りが 衣服にまとわりつく様だ。 こんな日は 体の芯まで温かさが届く様な スープが食べたい。 人参、新玉ねぎ そしてたっぷりのキャベツ 細切れにした豚肉。 少しの…

憧れのジギタリス(狐の手袋)

イギリスの湖水地方が舞台の「ピーターラビット」 その話の脇役で忘れられない花の一つ。 それがジギタリスだ。 日本の山村原風景のこの村にも ジギタリスはあちらこちらに咲いている。 ピンクや白の狐の手袋。 川の側に咲いていたのを掘り起こそうと 道具を…

元の姿に戻る庭

綺麗に整えられた庭だった。 姉さんかぶりをした奥さんが 小さなハサミで庭木を整え 鎌で草を刈っていた。 奥さんが亡くなり9年。 山仕事一筋だった夫のショウタさんは 花などには目もくれない。 紫陽花はわさわさと繁り 赤い花を附けたツツジは 枝を四方に…

ドクダミの苦い香り

ドクダミ 雨が続くと緑が深くなり 小屋の周りの草が一気に伸びる。 湿った空気が 植物の放つ香りをより深くする。 靴で踏んだ時 ズボンの裾が触れる時 苦い香りで存在を知らせるのは オフホワイトの凛とした花 ドクダミだ。 4枚の花びら ハートの形の葉っぱ…

横浜土産

横浜に野暮用で 一泊二日で行った。 バタバタと行ってバタバタと帰って来た。 まるで新幹線に乗りにいった様なものだ。 だから お土産など買う程の旅でもないのだが・・・ 中華街の喧噪の中で ひっそりと商いをしている 懐かしい煙草屋がある。 映画「Smoke…

バイカウツギ(梅花空木)

バイカウツギ 65才で亡くなった熊さんの家の近く 暗い杉林の崖に咲いている。 ウツギがまるで街路樹みたいに 川や道のそばに咲いているのに この花はたった一株 陰の中にひっそりと咲く バイカウツギ。 細い川沿いの道を 軽トラやダンプに気をつけながら歩…

野菜に埋もれて

今、私は野菜に埋もれている。 と、言うのは大げさだが 感じとしてはそんな風だ。 トミコさんは畑が荒れるのが嫌だ。 だから野菜を作ると言う。 畑に並んだレタスや小松菜を さっさと引き抜き 鎌で根っこを手早く切り取る。 そして 二人家族の我が家には 多…

リングの形のケーキ

陶蓋物 しっかりと焼いてある リングのケーキに 白いバタークリームがたっぷりと塗られてある。 木の実を細かく刻んだのが そのクリームに少し混ざっており 口の中でプチプチと感じる。 白い粉砂糖がその上に たっぷりと振られ 軽い感じの甘さだ。 珍しくも…

網戸を通してみる緑の世界

表と裏のドアに網戸をつけ カーテンを取り替えた。 二重の冬用カーテンから 薄い生成り木綿のカーテンへ。 素っ気ない程のただの四角の布。 うっすらと陽の光を透し 風にふわりとなびく。 閉ざされていたドアを開け 網戸を通してみる緑の世界。 暗い小屋の中…

ウツギ 又の名を卯の花

ウツギ/ウノハナ 小紫陽花が山肌に沿う様に咲くなら ウツギの樹形は行儀が悪い。 バッサバッサと枝を張る。 そして 小紫陽花が甘い香りを放つのに ウツギの香りは微かだ。 でも その枝にたわわに咲く白い花は 黄色の花粉をたっぷりとつけ 蜜蜂達は大喜びだ…

小紫陽花/コアジサイ

コアジサイ 小屋のドアを開けて表に出ると 漂っている気持ちのいい甘い香り。 今が盛りのコアジサイは 山の肌に張り付く様に咲いている。 煙ったような水色の 粟粒の様な花。 秋になれば 明るい黄色の葉の色に変わる。 そうやって 初夏と初秋に二度私達を驚…

ミントティー/薄荷茶

ミントティー/薄荷茶 晴れた今日。 樹々や草の緑は輝き 白いウツギの花 紫の薊の花 黄色のジシバリの花達が競い合う。 蜂はブンブンと音をたて 時々私の回りを威嚇しながら飛ぶ。 「おお、あぶない あぶない」 空には白い雲が 青い空の中を急いで走り去る。…

6月でも寒い夜

ナガオさんの家の前は 良質の薪が壁の様に積まれている。 薪を集めるために 軽トラのダンプを持っている。 いつも綺麗に洗われた可愛い軽トラダンプ。 ナガオさんの薪ストーブは自作手作りだ。 「一度見に来てよ」と言われたが いつもその前を素通りしてしま…