2018-01-01から1ヶ月間の記事一覧

久しぶりの空

久しぶりの空。 雲が流れて行く。 北から灰色の雲が 押し寄せて来ると雪。 今日の雪は水っぽいな。 そして すぐに空が現れる。 太陽の光と空は 人間にエネルギーをくれる。 厳しい自然を前にすると いつも思う。 屋根から落ちた重い雪。 気持ちのいい空の下…

「チベット旅行記」

明治時代 鎖国中のチベットに行き インディー ジョーンズ顔負けの旅をした お坊さんの河口慧海。 旅の手段は歩くのみ。 食料は麦焦がしを水で溶いたものとドライフルーツ。 氷が流れる川も泳いで渡る。 ダライラマに会ったり 山賊に出会ったり 偽医者みたい…

カワガラス

(カラー写真) 凍った道路を そろそろと、転けない様にと歩いていると 「チッチッチ」とカワガラス。 川の上を小さな黒い体で ピューッと飛び 雪の岩の上にピタッと止まる。 「おお、お久しぶり。 私は小屋の中でくすぶっていましたよ」 と、挨拶をする。 …

赤と黄色のダンプ

昨日除雪してスッキリしたのに 又、1メートル程積もった。 ふんわりとして綺麗な光景なんだけど。 午前8時頃 うちの前の道路が通行止めになり 夕方に市バスが走り始めた。 市バスと言っても 小さなコミュニティバスだ。 そして私は 雪が小降りになった頃か…

さらさらの雪(2)

うちの集落より まだずっと奥に住む「弟君」 うちの倍の雪が降る。 車の周りを除雪したのに 次の日の朝 「車が隠れる程の雪が積もった」と嘆いている。 うちは給湯器と洗濯機の水道が凍った。 除雪で汗をかいてもシャワーが使えない。 「何て事ないよ、何ヶ…

さらさらの雪

(カラー写真) よく降った。 さらさらの雪。 除雪ブルドーザーが一回だけ通った。 郵便配達さんと市バス それから 市役所の車。 こんな日は 集落全体が眠った様になる。 凍結した雪道を アクセルをいっぱい踏んだ車が3台 毎晩、うちの前を走り去る。 川に…

寒波の今日

(カラー写真) 一日中、凍っていた。 周りの景色も車の道も。 私は半日 雪の降る外で 板に釘を打った。 北風は強く吹き 雪が風で舞っているというのに。 飛び回っていたシジュウカラは とても迷惑顔。 小屋の煙突から ストーブの煙が南に流れる。 シジュウ…

涙目で歩いていると

気まぐれな空模様の一日。 灰色の雲が北西から南東へ。 忙しそうに走る雲。 雪まじりの風が吹く。 青空が見えると 雪が消えて陽の光が射す。 冷たい風で 私は涙目になりながら歩く。 すると・・・ 遠くからカランカランと響く音。 やって来た、やって来た。 …

灰色の空から舞い降りる雪

午後4時 (カラー写真) 午後3時頃 雪を予約していたかの様に 灰色の空から舞い降りて来た。 そして 深夜には止んだ。 明日の朝 起きるのが大変だ。 暖かい布団から這い出せるだろうか? そして カーテンを開け 窓の外に広がる白の世界に もっと早く起きる…

アンドリュー ワイエスの絵の様な

ヨシヒコ君の田んぼの写真を撮った。 雪が積もって それが融け始めているところ。 冬の景色は アンドリュー ワイエスの絵の様だ。 暖かくはないその景色の 奥に秘められた厳しさと知性。 そんな事を考えていると 友達からメールが来た。 「アンドリュー ワイ…

「あ、もぐら・・・」

雪が融け始めた土の上を歩く。 靴の下がふんわり。 長い列の様な土の盛り上がり。 「あ、もぐら・・・」 今日はシジュウカラが 木蓮の枝に止まった。 薪の湿った所に ヒルがへばりついて 動いている。 北から灰色の雲が ぐんぐんと押し寄せる。 すると 霧の…

自然との対話

楢の林 「もうすぐですよ、そこまで。ちょこっとね」と 積もった雪を見ながら 春がそこまで来ていると言う人。 「雨の日は嫌だなあ 億劫になる」と言う人。 そして 「陽の光と青い空は 萎えた心に力を与える」と私。 地球に住んでいるからこそ出来る 自然と…

アップサイド ダウン ケーキ

青森の友達から 12月に届いたりんご。 残り3個となった。 パカッと割れば まだ蜂蜜色の蜜が・・・ そんな勿体ない程の 新鮮なリンゴを使って アップサイド ダウンケーキ。 丸いケーキ型の底に 砂糖とたっぷりのシナモン。 5ミリの厚さの櫛形にスライスし…

「何を見てるの?」

午後4時 冷たい雨の一日。 積もった雪がどんどん融ける様に。 煙った靄が 山も原も瞬時に 姿を変えてしまう。 ヤマガラが枝に止まり 首を振る。 「何を見てるの?」 窓辺に立って ヤマガラを見ている 私を見てるの?

除雪と深夜のNHKFM

16日 午後3時半 屋根から落ちた雪は 数日の零下の気温で 氷の様に固い。 ツルハシで割りながら 「ダンプ」で運び 川に捨てる。 これを繰り返して一日が終わる。 5時になっても まだ辺りは明るい。 寒さはこれからが本番なのに 近い春を感じる。 深夜のNH…

シンプルなスープ

裏の雨のかからないスペースに 新聞紙に丁寧に包まれた 大根、蕪、白菜等が 段ボールの箱にストックしてある。 零下が続いた数日に 野菜はカチンカチンに凍った。 でも 私は諦めない。 シャリシャリと皮を剥き、ダイス状に切った蕪 そして 人参と玉ねぎも。 …

静かな白い山の雪

14日 年が明けて久しぶりに積もった雪。 40センチ程。 屋根にも、車にも たっぷりと載った雪。 用事で出かけた京都も 屋根に雪が載っていた。 川の岩の上にも載った雪。 静かに流れる川の中で ぽっかり、ふんわり。 夕方 除雪に精を出している時 猟もす…

雲一つない夜空

狐?、犬?、それとも狸? 夕方やって来た「弟君」が 深夜に帰った。 見送りに出ると 固くなった雪が 外灯の光でキラキラと光っていた。 吐く息が白い塊で 暗闇に流れた。 雲一つない夜空に 音のしそうな星座や星達。 悩みを抱え 胸がいっぱいの「弟君」 深…

午前7時

11日 午前7時 三日月が南東の空に浮かぶ 午前7時。 朝焼けに色づいた淡い雲。 歩けば バリバリと音を立てる雪。 ブルブルっと冷気に身を震わせ 小屋に後戻りする。 ミルクを入れたカップに 熱い紅茶を注ぎ こんがり焼けたパンと ヨーグルトを食べよう。 私…

呑気そうに口笛を

雨や雪に濡れて しずくが垂れていた 花の残骸達。 チョコレート色 キャメル色 そして 砂漠の様な色。 はさみでチョキチョキ切り 花器に投げ込み テーブルの上に置いた。 暖かい小屋の中。 濡れていた枯れた花達は すっかり乾いた。 秋の終わりまで咲いた花達…

一日の終わり

9日 午後4時半 雨になったり 雪になったり 強い風が吹いたり そして 雲が切れて 夕方にはその雲が 淡いピンクに染まった今日。 山の中では ピーピーとシジュウカラの鳴き声。 飛ぶ様に流れる川。 岩にぶつかり白い飛沫をあげる 川の色と音。 そのどれもが …

雨の一日

5日(カラー写真) 「冬の雨が一番嫌だ」 と、クロネコのドライバーさんが言う。 そんな冬の冷たい雨の一日だった。 強い風とさらさらと降る雨。 屋根から滴り落ちる雨だれ。 午前中にチャック一行がやって来た。 小雨の中でのそり遊び。 遠くで子供の笑う…

七草は雪の下

タイチさんのしめ縄 今日は七日。 七草を摘んで粥を作ろうにも 七草は雪の下だ と思っていたら電話が鳴った。 タイチさんからの昼ご飯の誘い。 自作のしめ縄がとてもいい。 藁をしゅっしゅと編んだ縄に ゆずり葉を挟んである。 この下をくぐって土間に入る。…

冬の音

5日 (カラー写真) 車の上や周りの雪を掻く。 屋根から落ちた雪も掻く。 雪に吸収される日常の音。 車のエンジン音さえも。 時折ドサッと山から聞こえる音。 杉の葉にまとわりついた 雪が落ちる音だ。 太陽が山の向こうに消える。 道路の雪がバリバリと 凍…

白い太陽

5日 午前九時半(カラー写真) モノクロームの世界。 谷から水の落ちる音。 飛行機のジェット音が 空のどこかから聞こえる。 鳥の声は聞こえない。 南西の朝の空に ぼんやりと白い太陽が浮かぶ。 時折 灰色の雲が切れ 青い空が現れて 輝く光が降り注ぐ。 冬…

こんな風に私の年は明けた

4日 年の暮れに チエコさんが急に亡くなった。 優しかったチエコさん。 お正月に お通夜とお葬式。 そして今日 「弟君」が琵琶湖の釣りの帰り 4時過ぎにうちに寄った。 深夜に帰った「弟君」。 ドアを開けて表に出ると 何日も降り続ける雪が 周りの景色を…

明けましておめでとうございます

明けましておめでとうございます 2018 元旦 _____________________________________ お正月の間はお休みします。