2016-04-01から1ヶ月間の記事一覧

風の強い日

風の強い寒い日だった。 北海道では雪が降った。 強い北風で 咲いている水仙が 地面にへばりついた様に 倒れている。 泥のついた水仙を ポキポキと折って テーブルの上に置いた。 うちに訪ねて来た人達は 皆マフラーを巻き コートを着ていた。 「大変やな熊…

筍ご飯

昨日の昼。 表に車の止まる音がした。 車にいっぱいの筍。 「鹿が食い始めたので掘って来た」 と集落の猟師さん。 好きなだけとればいいとの事 小さいのを6個、糠と一緒に貰った。 さて、さて、鹿も好物の筍。 ストーブの上に鍋を置いて湯がいた。 そして、…

楢の木を見ながら

午後4時 雨 淡い緑に銀色を混ぜた様な葉のあの樹 他のどの落葉樹よりも多く山を覆っているあの樹は 楢だと今更ながらに気がついた。 杉、檜の林業がこの村の生業だったのなら 楢で作る炭は副業だった。 山のあちらこちらに炭焼窯の後がある。 男性なら炭俵…

木蓮

木と一緒に 京都からこの山里に引っ越して来た。 椿、サザンカは気候があわなかったのか いつの間にか消えてしまった。 ユキヤナギもだ。 ツツジは鹿に葉っぱと蕾を食べられ丸裸になり 何とか生き延びた蕾が数個 花を咲かす。 そんな中で毎年 我が世の春を謳…

黄砂

黄砂 偏西風に乗ってやって来た。 中国の砂漠からはるばると。 空も山も ベージュ色に霞んで。 車のボンネットやウィンドウについた さらさらとした粒子。 「これが砂漠の砂なのか」 ダイナミックな地球の動きに 高い知能を持つと言われる人間も 小さなもの…

花山椒

山椒の花と若葉 「あのな、わしは何もする事がないから、サンショの花と葉っぱを摘んでこんなもんを作ったんや。 よかったら食べてくれるか?。いらんかったら捨ててくれ」 と、集落の88歳の男性が、大きなタッパーにたっぷりの佃煮を詰めて下さった。 お…

夏みかん

「マーマレード作る?」と言って 友達がくれた夏みかん6個。 「千個程なってる」と大げさな事を言うが 鈴なりだというのは本当だろう。 夏みかんの皮に包丁をあてると ピシッとする感触。 6個の皮を千切り。 黄色の下の白いふわふわも使う。 たっぷりの湯…

飛行機雲

午後2時 東から西に どこへ行くのか。 後ろに白色を一刷毛 青い空の中を 突き進む飛行機。 飛行機の旅はいいな。 窓際に席をとり 下を眺める。 一生懸命眺める。 又、飛行機に乗って 旅に出たい。 そして 私の乗った飛行機を 下で誰かが見ている。

小松菜の花

去年の暮れに 沢山貰った小松菜。 毎日、毎日食べた。 揚げと炊いたり、ナムルにしたり、チジミにしたり クリームシチューに入れたりと。 忘れていたよ 切り取った菜っぱの下の部分を 土に埋めたのを。 あちらこちらから かわいい黄色の花が。 健気に風に吹…

ハーブソルト

30年程前に ネパールに井戸を掘りに行った友達が お土産にくれた岩塩。 それは 握りこぶし位の大きさで 淡いピンクの不透明な まるで宝石の原石のようだった。 「ネパールでは、これを薬の代わりに食べる」 と、友達は言った。 「ふーん・・・?」と私。 …

クモ(蜘蛛)

ごま粒位の大きさのクモなのに 細い細い枝に 透明な網を張りめぐらし そこにはちゃんと 獲物が引っかかっている。 私がカメラを近づけると 動きを止めて 身構える。 大したものだよ。 やる気満々じゃないか。

登ってみたい

私が毎日見上げる山。 関西電力の高圧送電線の鉄塔が 得意気に私を見下ろしている。 行儀よく並んでいる樹は ブナの樹なのか。 白い花が沢山咲き その下にいると ポタポタと花の蜜が落ちてくる と言われている大栃の樹は あの辺りか・・・ 2、3日見ないと …

山ツツジ(2)

(龍谷大学 瀬田キャンパス) 一段降りては振り向いて そして 林の中をのぞき込み 又、一段降りる。 「明るいなあ」 テニスのボールを打つ 規則的な音が 遠くから聞こえる。 青空の下 風のない 穏やかな日。

山ツツジ(1)

(龍谷大学 瀬田キャンパス) 山ツツジが咲いて 若緑の葉が萌え出て 瀬田の山の上は ほれぼれする様な 春の景色だ。 週に一度の瀬田行きが、又始まった。 風雨から私を守ってくれる家の中で ご飯を食べ、寝て、笑い、怒り。 そんな事が当たり前だと思ってい…

「梅干しを使ったレシピ」に参加

お題「梅干しを使ったレシピ」←クリック 私にとっての梅干しは おにぎりの為にある。 熱々の塩握りの真ん中に 紫蘇で紅く色づいた梅干し。 このおにぎりの為に 私は毎年 3キロだけ梅を漬ける。 標準よりも沢山の紫蘇を使い 私の梅干しは鮮やかな紅色だ。 レ…

水仙と鹿

ネットを張る。 電柵で囲う。 猿と鹿、猪が畑や花壇に入ってこない様に。 そして、野菜や花を食べられない様に。 うちはこの様な「獣害対策」はしないので 小さな菜園の野菜も あちこちに咲いている花も 鹿の好物らしく、すっかり食べられた。 そして数年前…

クミン (Cumin)

クミンの種 (Cumin Seed)はセリ科の香辛料だ。 爽やかな香り。 カレーには欠かせない。 私が楽しみに読んでいるブログの一つ。 pyopyopyon ピヨピヨさんは 沢山の香辛料をバランスよく使って 「食べてみたいなぁ〜」 と思わせる料理を紹介されている。 ピヨ…

花に風

集落の山桜 やっと 山桜が咲いて ラッパ水仙も群れて 鳥たちは かしましく鳴き 飛び交っていると言うのに。 昨日も今日も 北風、南風が 窓ガラスをガタガタと叩き 木の枝をちぎって持っていきそうだ。 「月に群雲 花に風」なんて 昔の人は実にうまく言ったも…

持っていかれたドングリ

去年の秋に 拾ってきたドングリの実。 苗ポットに埋めて 冬の間は雪の下にほっておいた。 数週間ほど前に アルファルファの様な芽が出てきて 私の頭に中では 大きなドングリの木に すでに実がいっぱいなっている。 そして、今日。 「あれれ・・・?」 苗ポッ…

ツクシのナムル

つくしを ポキポキと採ってきて 塩ひとつまみの 湯でゆがく。 さっとね。 ワサビの葉を ザクザクと切って しょうゆとごま油で和える。 ワサビの花も食べるナムル。 ごま油を引いたフライパンに 切った揚げとつくし。 味付けは砂糖、しょうゆと酒。 強火で煎…

クロモジ(黒文字)

数年前に 山から引っこ抜いてきて 植えた木。 背丈はその時40センチ程。 雪の重みにも耐えて 大きくなった。 山椒の粒ほどの 薄クリーム色の花が初めて咲き 「ああ、この木はクロモジだったのか」と。 まだ産毛の生えた 柔らかい葉っぱも顔を出した。 空に…

ムスカリ

「あ、咲いたな!」と思うけれども ゆっくりと見つめた事がない 小さな花のムスカリ。 写真を見て 私は驚くのだ。 小さな一つ一つの花の存在感に。 ぷっくりと膨らんだ その生命力に。

4月6日 図書館の裏 日本中が 桜を見て騒いでいる。 そりゃあ そうだよね。 この姿を見て 黙ってはいられない。 いつもの様に ローソンでコーヒーを買って ドーナツも買って 桜の下の 木の椅子に座る。 川向こうの山の コブシを眺めながら ドーナツを一口。

コブシ(辛夷)

うちの近くの山 花や樹は その名前と同じ姿をしている。 コブシは辛夷の様な ケヤキは欅の様な カシは樫の様な サクラは桜の様な スミレは菫のような クルミは胡桃のような クリは栗のような。 レモンは檸檬の様な。 いつもなら コブシの花は山桜と同じ時期…

つくし

あれ? 出てきたんだね つくしんぼ。 山を見てごらん。 白いコブシの花が あちらこちらに。 ウグイスも上手に鳴いて 黄セキレイが巣作りに忙しい。

写真集(3)「メメント・モリ」 藤原新也

1990年新装版 藤原新也ホリックにかかった時がある。 旅の写真エッセイ、小説、写真集と次から次へと読み継いだ。 しかし、アイルランドを題材にしたあたりからぴったりと読まなくなった。 私が飽きたのではなく、作者自身が同じ仕事の繰り返しに飽きた…

写真集(2)「肖像 ニューヨークの女たち」松本路子

1983年に出版された、写真家松本路子の写真集。 「自由に生きる事を目指し、強さと輝きに満ちあふれ 悲しみと孤独が刻まれている一つ一つの顔が 確実に個を表現し時代を語り始めた。 同時代に生きる我々に向けての ニューヨークからのメッセージ」 フェ…

写真集(1) 「遠近 Far and Near 山沢栄子写真集」

山沢栄子は1899年に大阪に生まれた。 東京女子美術大学を卒業後、カリフォルニア州立大学のファインアーツで写真を学んだ。 日本女性写真家のパイオニアとして精力的に活躍し 1995年に96歳でなくなった。 その山沢栄子の写真に1982年、神戸で…

トラツグミ

山から 久しぶりに聞こえてくる トラツグミの鳴き声。 「ヒョーーー ヒョーーー」でもない 「ヒーーー ヒーーー」でもない。 ウグイスのように 口笛で物真似が出来ない。 切ない切ない 寂しい声だ。 自然が近くに感じられた時代 ヨタカと共に トラツグミも夜…

OSX 10.11.4にアップデート

Google Chromeを立ち上げる。 私が今使っている「OSX10.6.4から10.11.4に アップデートしないとGoogleが使えなくなります」 のような表示が毎回出てくる。 アップデートのreviewには「良い、悪い」と様々な事が書かれている。 どうしたものか?と思ったがア…