2016-02-01から1ヶ月間の記事一覧

鯖のへしこ

ぬかにたっぷりの塩を加えた物を 大きな鯖の腹に ビッシリと詰める。 それを樽に 塩ぬか、鯖、塩ぬか、鯖と 隙間なく詰めていく。 発酵が進めば食べ頃。 そんな北陸の郷土の保存食を貰った。 大きな鯖を 四等分に切り その一つをきれいに洗い ペーパーナプキ…

料理の友(3)本

インターネットで人気の 料理レシピサイトは 私にはちょっと物足りない。 「ホームメイドのお菓子」 「私の保存食ノート」 「私の洋風料理ノート」 この3冊を読みながら 30代の私は 料理と共に語られる文化や 作者の知性を楽しんだ 中で紹介されている お…

料理の友(2) 鍋

姉に 鋳物のホーローの鍋をプレゼントしたのが 20年程前。 自分で料理が出来なくなった 姉の所から私の所に その鍋がやって来た。 3年前の事だ。 その日以来 私の友となり 本当によく働いてくれている。 ポトフやシチュー 大根を炊いたりカレーを作ったり…

料理の友(1)フライパン

どんなに手抜きをしても どんなに安い食材でも 一人前の料理に変化させる 頼もしい友、鋳物のフライパン。 とても重い。 映画「フライド グリーントマト」で このフライパンが 武器にもなる事を知った。 「大草原の小さな家」では このフライパンで そば粉の…

雪が舞う中を

昨日の青空が夢だったのか? ぼたん雪が舞う中を ノロノロと車を走らせて 大津まで出かける。 ここらの山道は カメラマンロード。 今日も又 あちらこちらで 三脚にカメラを付けた人が 何人もいる。 いいでしょ いいでしょ 綺麗でしょ? ちょっと自慢げな私。…

川の音

サラ サラ、ドポン、ポン 木琴の様な 川の音。 軽やかに 楽しそうに 走る様に 光を集めて 流れて行く川。

日々(3)湯

熱湯を注ぐ。 粗挽きにしたコーヒー豆が ぷーっと膨れて 香りが家中に漂う。 ストーブの上で 一日中沸いている湯。 チンチンと音をたて ヤカンの口から 湯気を出し。 コーヒーや紅茶を淹れ 顔を洗い 食器を洗い 洗濯機にも使う。 蛇口をひねれば 湯は出るが …

日々(2) 「とても立派だよ」

毎日 この窓から 人工林の杉の林を見ている。 雑木林の山は 春には淡い緑が芽吹き 夏は深い緑 秋は赤や黄や茶色に。 暗くて単調な杉達。 でも 雪の季節の 杉の林は 白い雪をまとい とても誇らしげだ。 白い風景の中で 「とても立派だよ」

日々(1) 昼ご飯

去年の秋に貰った 沢山のじゃがいも。 ストーブの上の鍋の中で 程よくやわらかくなった 最後の小さなじゃがいも達。 ベーコンと一緒に カリカリに炒めた。 甘いめの フレンチドレッシングを振りかけた 春キャベツ。 モヤシとワカメのスープと一緒に さあ、食…

偉そうに上を向き

(午後2時) 山の稜線に並ぶ 関西電力の送電の鉄塔。 福井県から京都まで 真っすぐに並んで 電気を送っている。 「原発がいいの、悪いの、そんな事知らないよ」 とでも言う様に 偉そうに上を向き。

(午後5時) 夕方の 心がせわしい時に ふと見上げる東の空。 少し靄がかかった しかし 雲のない空に 浮かんだ月。 同じ時に 同じ月を見上げている人達よ 声をかけてみたい。

明日はいい日になりそうな

(午後4時30分) 杉の枝に 堅くはりついた 雪。 ケーキに振りかける 白い粉砂糖か アイシングの様だ。 道路の 融けた雪の上を歩くと バリバリと音を立てる。 空は淡いピンクで 明日はいい日に なりそうだ。

「重い雪」の翌日

(午前8時) 吹雪の時にはいつも思う。 「明日は晴れる」 思った通り。 雲一つない 明るい 輝く朝だ。 銀河系の中に いや、 宇宙の中に こんな美しい星が 他にあるだろうか。 _______________________ 「重い雪」

重い雪

(午後3時) 朝から晩まで ずっと雪が降る。 水分をたっぷり含んだ 重い雪だ。 服にかかると すぐに融ける。 屋根や車の上の 40センチ程に積もった雪は 太陽の光で どんどん融けていくはずだ。 昨日までの 少し残っていた黒い汚れた雪。 今日の雪で 又、…

ゴメン、ゴメン

ゴメン、ゴメン こんな所に追いやって。 60年程前に 義父が北海道で買ってきた 木彫りの熊。 大人の熊と小熊が2頭。 40年前に 友達が新婚旅行土産にくれた ニューカレドニアの 木彫りの原住民。 こんなに重いものを よくぞ持って帰って来たものだ。 家…

楢の林

(楢の林) 杉と檜の 人工林に囲まれたこの村の 新緑から黄色へ 黄色から茶色へと色を変える 楢の林。 かつて冬に 雪の中で杉や檜を伐り 筏を組んで川に流した。 命がけの山仕事だ。 そして 楢の木は 焼いて炭にして 俵に詰めて売った。 何十年も前の 林業で…

買物

(国道367) 小松菜、ほうれん草、ブロッコリー ピーマン、人参・・・ 緑黄色野菜がなくなった。 今日は買物に行かなくては。 スーパーまで 片道、車で45分。 冬の道路は恐い。 凍結した坂道でスリップして 対向車にぶつかった。 2年前の事だ。 そのト…

氷柱(つらら)

よく晴れた 気持ちのいい日。 屋根から 小さな可愛いツララが 朝陽を浴びて キラキラと光る。 ポタポタと雫が落ちて 下を歩く時は 帽子をかぶらないと。 道路の雪が融け 融雪剤のはねで 汚れた車。 気ぜわしく感じる もう、2月の半ばだ。

薪の香り

小さなワンルームの 番小屋の様な 木の小屋に住んでいる。 小屋の中の 質素なストーブに 薪をドンドン燃やして それはそれは暖かい。 桜、栗、楢、栃、檜、杉、欅・・・ 桜の薪は桜餅の匂いを出して燃える。 栗の薪はストーブの中でパチパチとはぜる。 楢は…

足跡

新しく積もった雪。 裏の川の岸についた 動物の足跡。 鹿ともう一つは何かな? 私が寝ている間に こんな所を歩いてるんだね。 キーンとした空気の中を 星空の下を 白い息を吐きながら ゆっくりと。

放射冷却の朝

夜 くもりのない空に クッキリと見える星座。 寝ている間に 降った雪。 朝 融け始めた雪の雫が凍り キラキラと輝く。 陽の光があたると ガラスの様に凍った雫も雪も 消えてしまう。 そして 今年初めてのウグイスが 枝にとまった。

冬のある日

明るい日射しと青空の 冬のある日。 葉を落とした 山肌に白い雪が残る 雑木林の山。 見上げるその山に 鹿が歩いていないか・・・と 探して立ち止まる。

遠くを眺めてみたい

(蛇谷ケ峰 じゃたにがみね) 何時もの様に図書館を出た後 前のローソンで 100円のコーヒーを買う。 前に横たわる 雪の比良山系の蛇谷ケ峰。 友達は雪の蛇谷ケ峰に スキーで登り、降りて来た。 私は初夏の頃に 頂上迄登った。 頂から見る琵琶湖は ぼんやり…

杉の花

(杉の花) 私の住んでいる所は 山の中の林業を生業としている村だ。 60年程前 造林公社に「杉を植えろ、檜を植えろ」と言われて 山が黒くなる程、杉を植えた。 山の中の少ない田や畑も 杉の林に変わった。 それ等の杉が大きくなった。 杉は伐っても売れず…

菜の花野菜

寒さはこれからと言う2月に聞く 「立春」という言葉と文字の明るさ。 まだ雪の残った 山の表の 紅く膨らんだ木の芽達。 さっと湯がいた菜の花と コリコリと歯ごたえのあるワカメ。 芥子と砂糖と酒を少し加えた味噌で さっくりを和えよう。 季節の野菜は 心…

Simon & Garfunkel (3) Wednesday morning A.M 3 in 1964

(Bleecker street New York) どうしてあんな事をしてしまったのか? ほんの少しのお金の為に 酒屋で強盗をはたらいてしまった。 今、僕の側で柔らかな寝息をたてて眠っている 彼女の側から 僕は今日離れて行く。 僕の人生は現実ではなく 僕の犯した罪は幻想…

Simon & Garfunkel (2) I am a rock in 1966

(W 23 street New York) 「深くて暗い12月の冬の日 僕は1人だ」から始まる I am a rock _______________________________________________ 失恋したみたいだね、 相手は男の子? それとも女の子なのか? 友達に恋人を取られてしまったのかな? だから 自…

Simon & Garfunkel (1) The Boxer in 1969

(ホテルの窓から) ビートルズもローリングストーンズも その良さ、何故いつ迄も人気があるのかとか そして、そのカリスマ性も理解出来る。 でも 曲を聴いただけで その土地に行ってみたいと思わせられたのは サイモンとガーファンクルだけだった。 The Box…

ヤマガラ

色々な鳥の声が聞こえる 山の村。 殆どの鳥は 姿を見せないなかで ヤマガラは とても友好的だ。 枝で居眠りまでする。 茶色のベストに 黒の上着。 余りスマートでないのがいい。 超特急のカワガラスは姿を追えず 木に穴をあけるキツツキは コンコンという音…